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@ぴあコラム

エルトン・ジョン

ポピュラー・ミュージックの世界は、華々しい一方で栄枯盛衰の激しい厳しいものでもある。かつては飛ぶ鳥を落とすような勢いで一世を風靡したミュージシャンが、10年後には忘れ去られていることも決して珍しくはない。また天才と言われるアーティストが夭折してしまうケースも、しばしば見受けられる。

しかしエルトン・ジョンは、そうした意味では例外としか言い様のない破格の存在だ。ソロ・アーティストとしてのキャリアが始まったのは、'69年のデビュー・アルバム『エンプティ・スカイ』以降。だがプロとしての活動を開始したのは、'66年にブルーソロジーというバンドにオルガン奏者として参加した時から。つまりすでに40年以上の活動歴を持っているのだ。

彼の名が世界中に知られるようになったのは、セカンド・アルバムに収録された『YOUR SONG(僕の歌は君の歌)』が大ヒットした'71年で、ちょうど解散したばかりのビートルズと入れ替わるようなタイミングだった。その後は、'72年からアルバムが7枚連続で全米No.1を記録するなど、圧倒的な支持を集めるようになった。ジョン・レノンとも直接の親交を持ち、結果的にジョンが生前最後にステージに立ったのが、'74年11月28日、マジソン・スクエア・ガーデンのエルトン・ジョンのステージにジョンがゲスト参加した時だったことは、あまりにも有名なエピソードである。

80年代に入ってからは以前よりは落ち着いたペースになったものの、それでも同年代のアーティストに較べると、精力的と言っても過言ではない勢いで作品を生み出している。今回の来日公演は、ベスト盤のリリースとタイミングを合わせていることもあって、代表曲の数々を披露する集大成的なステージとなるに違いない。(2007/7/27)