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チケットぴあコラム

イル・ディーヴォ

 クラシックの経験のあるメンバーを中心に、アメリカ、フランス、スイス、スペイン出身という国際色豊かな顔ぶれで構成されているボーカル・グループ。2007年の初来日では、全公演がソールド・アウトとなるほどの圧倒的な人気を持つ彼らが、昨年リリースした最新作『プロミス』を携えて、待望のジャパン・ツアーで沸かせてくれる。

 ディーヴァの男性版という意味の名前を持つイル・ディーヴォは、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ルチアーノ・パヴァロッティからなる三大テノールにヒントを得たエグゼクティブ・プロデューサーのサイモン・コーウェルが、オーディションを重ねて選りすぐった四人のメンバーにより結成されたボーカル・グループだ。

 アメリカ出身のデイヴィッド・ミラーとスイス出身のウルス・プーラーはテノール、スペイン出身のカルロス・マリンはバリトンと、クラシックの声楽の経験があり、フランス出身のセバスチャン・イザンバールだけは、ロック~ポップス系のアーティストとしてのキャリアを持っている。こうした編成からも分かるように、彼らはクラシックとポピュラー音楽を越境したクラシカル・クロスオーバーと呼ばれるジャンルで活躍してきた。

 2004年に発表したデビュー・アルバム『イル・ディーヴォ』は、イギリスで初登場一位、アメリカでは初登場4位を記録し、25ヵ国以上でベスト5に入るという大ヒットを記録。その勢いにのって2006年にはワールド・ツアーを行い、その最中にトニ・ブラクストンとの共演で歌ったワールドカップ・ドイツ大会の公式テーマ曲『タイム・オブ・アワ・ライヴズ』も大きな注目を集めた。2007年に実現した初来日も、6回の公演全てがソールド・アウトになり、圧倒的な人気を印象付けた。

 その後彼らはアルバム制作に専念していたが、その成果が昨年11月に発表された4枚目『プロミス』だ。ここではフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの『パワー・オブ・ラヴ』という大胆なカバーからクラシックの名曲やオリジナル、そして『アメイジング・グレイス』までをドラマチックなハーモニーで披露している。今回の来日公演では、その充実ぶりを存分に実証してくれるに違いない。(2009/5/29)