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@ぴあコラム

沢田研二

 今年の6月に還暦を迎えたジュリーが、それを記念して“人間60年・ジュリー祭り”と銘打ち、東京と大阪のドームでスペシャル・コンサートを敢行する。ステージは二部構成で、開演は午後3時、終演予定は午後9時半という長丁場のステージで、現在の境地をアピール。異例の長時間ライブだけに、忘れがたい公演となるに違いない。

 ジュリーこと沢田研二は、1967年にザ・タイガースでデビュー。ザ・タイガースは、瞬く間にグループ・サウンズ・ブームのシンボルとしてブレイクしてスターの座を手にした。グループが1971年に解散した後も、スターとしての彼の輝きは失せる事がなく、あらゆる世代に親しまれている日本を代表するスーパースターというにふさわしい特別な存在だ。ただし彼にはそうした派手なイメージがある一方で、毎年コンスタントにアルバムをリリースし、コンサート・ツアーを行ってきた働き者でもある。

 そうしたエネルギッシュな活躍を続けてきた彼が、今年の6月で60歳になったのを記念して特別なコンサートを行う事になった。“人間60年・ジュリー祭り”と銘打たれたこの公演は、東京と大阪のドームという大舞台で、二部構成で行われることになっており、開演は午後3時、終演予定は午後9時半。通常のコンサートの倍にあたる時間を費やす異例のイベントである。

 これに先立ち5月にリリースされた最新アルバム『ROCK'N ROLL MARCH』は、いくつになってもあいかわらず精力的な動きを見せる現在の彼の境地を見事にアピールする内容だ。アレンジを担当しているのはムーンライダーズのギタリストでもある白井良明。かつてジュリーは、1982年に全曲を井上陽水の作詞作曲で、ニューウェイブ的なセンスを取り入れた冒険的なアルバム『MIS CAST』を発表しているが、そのアレンジを担当していたのも白井だった。

 今回のアルバムも、オープニングからテンションの高いバンド・サウンドを展開しているが、その一方でザ・タイガースで活動を共にした岸部一徳との共同作詞で、キャリアを振り返った内省的な楽曲なども収められている。今回のステージは、現在の彼のこうした振り幅の広さを、よりドラマチックに見せてくれる特別な場となるに違いない。(2008/11/14)