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チケットぴあコラム

ケツメイシ

 1月23日に劇団ひとりの原作による映画『陰日向に咲く』の主題歌『出会いのかけら』を、通算20枚目のシングルとしてリリースしたばかりのケツメイシが、3年ぶりとなる全国ツアーを行う。前作『聖なる夜に/冬物語』でもストレートに打ち出すロマンチックな作風が、ステージングでどのように発揮されるか楽しみにしたいところだ。

 日本のポピュラー音楽シーンの中でヒップホップが大きな比重を占めるようになってくるに連れ、一言でヒップホップといっても、いわゆるストリート・ミュージック的なものだけでなく、アーティストによって実に様々なポジションやスタンスを取るようになってきた。そんな中でケツメイシは、ヒップホップとはいってもメロディも大切にした歌謡性ともいうべき親しみやすさを武器に、大々的な人気を獲得して来たグループといえる。

 元々彼らはユーモラスでセクシャルな切り口からリリカルな叙情性までを持つ懐の深さを持っており、下世話なギャグで笑いを取るかと思えば、切なさに満ちた説得力でリスナーの涙腺を緩ませる手際の見事さは、すでに定評のあるところだ。つまり彼らのお下劣なギャグは、リスナーが彼らの音楽に向かう際の敷居を低くする役割を果たして来たのである。

 そんな彼らの最新シングルは、1月23日リリースの『出会いのかけら』。これは映画『陰日向に咲く』の主題歌で、実は彼らが映画の主題歌を担当するのは初めてのこととなる。本作の制作は、メンバー全員が劇団ひとりの書いた原作を読んで取り組んでおり、躍動感のあるピアノにロマンチックなストリングスをフィーチャーし、ラップよりもメロディアスなボーカル・パートが印象に残る彼らならではの楽曲となった。

 前作『聖なる夜に/冬物語』も温もりに満ちたロマンチシズムを打ち出しているが、そんな中で今回彼らが3年ぶりに行う全国ツアーのタイトルは、「ケツの五輪2008 男の金(キャン)メダルツアー」に決定した。次々とチャートの上位にヒット曲を送り込む彼らの次のアクションを楽しみにしたい。(2008/1/18)