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@ぴあコラム

レニー・クラヴィッツ

 ロック・クラシックス・リバイバルの草分けとして80年代末期にデビューしたビッグ・ネーム。4年ぶりとなる8枚目のニュー・アルバム『ラヴ・レヴォリューション』を携え、10年ぶりの日本武道館公演を含むジャパン・ツアーが決定。21世紀の世界に“愛による革命”を呼びかける筋金入りのロッカーのライブ・パフォーマンスを満喫しよう。

 レニー・クラヴィッツは、グラミー賞の“ベスト男性ボーカル・パフォーマンス”部門で4年連続で受賞するなど、現代のロック・シーンを代表するビッグネームである。ただし彼の個性は、デビュー当時は非常にユニークなものだった。そもそも彼の基本的な音楽性は、ジョン・レノン、ジミ・ヘンドリックス、カーティス・メイフィールドなどの影響を受けたロック・クラシックス直系のスタイル。しかし多くのレコード会社は、それを“黒人らしくない”という理由で、評価しようとしなかったのである。

 結局1989年にVirgin Recordから『Let Love Rule』でアルバム・デビューしたものの、この時のセールスは最高全米61位にとどまっている。しかし彼が敬愛するジョン・レノンのパートナーであったオノ・ヨーコは、早くから彼を評価し、ジョン・レノンの生誕50年を記念してオノ・ヨーコの呼びかけにより1990年に開催された“グリーニング・オブ・ザ・ワールド”で、レニー・クラヴィッツは、日本のファンの前でジョンの『コールド・ターキー』のカバーを披露している。そして1991年のセカンド・アルバム『ママ・セッド』に収録されたシングル『イット・エイント・オーヴァー・ティル・イッツ・オーヴァー』が、全米2位を獲得する大ヒットでブレイクし、確固たる地位を確立する。

 今年リリースした『ラヴ・レヴォリューション』は、4年ぶりとなる通算8枚目のオリジナル・アルバムで、いかにも60年代風のタイトルが示すように、ポジティブなオーラに満ちた彼の本領が炸裂。同時に他界した父親のことを歌ったパーソナルな楽曲も含む深みに満ちた傑作となった。それを携えて行われる今回の来日は、2004年7月の“THE ROCK ODYSSEY 2004”以来、東京公演は10年ぶりの日本武道館とあって、大きな盛り上がりを生むに違いない。(2008/6/13)