結成15周年を迎えたヒップホップ・グループ、RIP SLYMEの全国ツアーが決定した。昨年は夏をテーマにした『太陽とビキニ』をシングルで発表したのに対し、今回2月にリリースしたニュー・シングル『ステアーズ』には、ウィンター・ソングの『Supreme』もフィーチャーするなど、伸び伸びと作風を広げている彼らのステージに期待!
日本のポピュラー・シーンにもヒップホップはすっかり定着したが、そうした中でRIP SLYMEは、1994年に結成され、今年で15周年というキャリアを持つ人気グループだ。しかも日本の初期のヒップホップは、ストリート感覚を重視したアーティストが多かったのに対し、RYO-Z、ILMARI、PES、SUという四人のMCとDJ FUMIYAからなる現在のメンバーの明るいキャラクター性を活かした、取っ付き易いイメージを獲得してきたのが特色となっている。
音作りにおいても、エレクトロニック・サウンドからアコースティック・サウンド、ロックなど、柔軟かつカラフルなアプローチを展開しており、これまでにも布袋寅泰、くるり、MONGOL800などのロック・アーティストとのコラボレーションも積極的に行ってきた。
こうしたオープンでサービス精神に富んだ作風は、多くの支持層を獲得しており、今回決定したライブ・ツアーも、ファイナルは日本武道館での2DAYSとなっており、現在の日本語によるラップ・アーティストの中でも最も大規模な展開を行うグループと呼ぶに相応しい存在感で君臨している。
現在の時点での彼らの最新作は、2月にリリースしたシングル『ステアーズ』で、この収録曲のうちタイトル曲と『love&hate』は、CMソングのタイアップもついている。また昨年のシングル『太陽とビキニ』が夏をテーマにした内容だったのに対し、今回のシングルに収録されている『Supreme』はウィンター・ソングと、特定の季節のイメージに限定されない自由なポジションを謳歌しているのも頼もしいところ。ステージにおいてもエンターテイメントとしてのラップ~ヒップホップの可能性を切り開いてきた彼らならではの趣向で、観客をおおいにわかせてくれるに違いない。(2009/3/20)
Photo by yooichi