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初心者でも楽しめる!クラシックのすゝめ

はじめてでも楽しめるエンタメ入門 クラシックのすすめ

ビギナーのための企画ではいつも目にする「敷居が高い」というひと言。はたして本当にそうなのでしょうか。ファッションはどう? 勉強していかないと理解できないの? 居眠りをしたら怒られる? お客さんはセレブばかり?

……でも実際にコンサートへ行ってみたら「なーんだ」と安心することばかり。扉を開けるのに勇気も力もいりません。必要なのは、ほんの少しの好奇心だけです。でもちょっとだけ安心できるよう、ここで扉の向こうをのぞいてみましょう。

text:オヤマダアツシ

クラシック未体験のアナタ、
こんな風に思っていませんか?
くまっぴー
  • とにかく敷居が高そう...
  • 会場にドレスコードがある...?
  • 演奏が長くて眠くなりそう...
  • 何となく地味でおとなしい音楽のイメージ...
  • 楽曲の知識がないと楽しめなさそう...
実際に知ってみると、
こんなに楽しみが色々♪
ぴっけろ
  • マイクを通さない生音が綺麗で堪らない♪
  • 演奏の表現が奥深くって面白い♪
  • 映画等で聞きなれているメロディがたくさん♪
  • 気持ちが安らいで、ずっと聞いていられる♪
  • 楽器が織り成すハーモニーと音の迫力が凄い♪

コンサートへ行ってみよう!

どんなファッションでコンサートへ行けばいいのでしょう。
(男性編)

多くのコンサートは夜の7時スタート。ということは仕事帰りの人も多いため、 日常的なビジネススーツで十分というレヴェルです。カジュアルの場合でも「普段着のお出かけスタイル」でオーケー。 「背伸びしないオシャレ」が、ちょうどいい具合かもしれません。

どんなファッションでコンサートへ行けばいいのでしょう。
(女性編)

平日に仕事帰りなら、気兼ねせずに日常の通勤ファッションでオーケー。デニムやカジュアルなパンツスタイルでも心配ありません。 クラシックだからと気負いすぎず「ちょっとしたオシャレでアクセサリーをひとつプラス」という気持ちの余裕があれば、さらに気分が高まるでしょう。

クラシック画像

新日本フィル「第九」特別演奏会2012
(c)K.Miura

ぜったいに持参したほうがいいマストアイテムはありますか。

普通に外出するときのもので十分ですが、あれば便利なのは演奏中に咳が出そうな場合 (または出てしまった場合)などに対処するのど飴くらいでしょうか。 ステージから席が遠いとき、演奏者をつぶさに観たいときなどにはオペラグラスがあると便利かもしれません。

夜のコンサート前に食事はしたほうがいいですか。

ご自分の生活ペース次第ですが、空腹のままホールへ駆け込んだ場合、演奏中にお腹が鳴って集中できないということがあります (どういうわけか音楽が静かなときに限って大きく鳴る、という声も多々あります)。 反対に、食事をして満腹になると音楽が気持ちよくなって睡魔が……。 迷うところですが、コンサート前や途中の休憩時に軽く食べる、くらいがいいかもしれません。

チケットを購入(予約)する際、どの席がいいのかわかりません。

コンサートホールによっても違いはありますが、ホール全体の響きも味わいつつ
じっくりと聴きたいという方は、 ステージの正面席で「近すぎず、遠すぎず」がベスト選択。 アーティストを観たいという方は、ステージ近くの席へ(特にステージ左右や後方席があるホールは、意外なねらい目があります)。 ホールによってはウェブサイトで見え方や聞こえ方などを明示しているところもありますし、 「チケットぴあ」のウェブサイト内にある「コンサートホール座席選びのすすめ」というコーナーでも、 東京の主要ホールにおける「見え方、聞こえ方」を知ることができます。参考にしてみてください。

★CHECK:コンサートホール座席選びのすゝめ
首都圏の主要ホールの特徴・座席選びのポイントをご紹介!

クラシックのコンサートをデートに使うってありですか。

「もちろんあり!」です。その場合、お相手の好みも聞きながら(元気な曲、静かな曲、ピアノ、オーケストラ……選択肢はいろいろ)、 どれに行くかを決めるのも楽しみのひとつですし、終演後に食事をしながら感想を語り合うのもいいでしょう。 さりげない気配りやオシャレなど、自分をアピールするチャンスでもありますね。

小さな子供がいるんですがコンサートには行けませんか。

現状ですと多くのコンサートは「6歳未満の入場はご遠慮ください」とアナウンスされていますが、 ホールの中に一時預かりの託児所を設けるサービスも増えてきました。コンサートの告知に明記してあるのでお見逃しなく。 また乳幼児も含めた家族みんなで楽しめるファミリー・コンサートなどもありますので、あきらめないでください。

クラシック画像

日本フィル・夏休みコンサート2012
(c)池本さやか

チケットが高いというイメージがありますけれど、気軽に行けるコンサートはありますか。

ビギナーでも安心の、リーズナブルな料金で楽しめるものは意外にたくさん。 たとえば国内の各オーケストラは本格派の定期演奏会と並んで、入門編とも言える名曲コンサートを開催しています。 また「ラ・フォル・ジュルネ」のような音楽祭へ注目すると、意外なほどお得感のあるコンサートに出会えるはず。 ぜひ探してみてください。

曲のことをよく知らないのですが、それでも楽しめるものでしょうか。

クラシックではコンサート前に演奏される曲が告知されており、多くの場合は会場に行くと、 入場時に曲目の紹介が書かれたパンフレットを配布しています(無料のことが多いです)。 開演時間まで余裕をもって会場に行き、客席やロビーで曲目の紹介を読んでおけば、初めて聴く曲でも楽しめるでしょう。

Column

クラシックはあまりに種類が多すぎて、どれを選べばいいかがわからない——
そんなビギナーにおすすめの「クラシックへの入口」をご紹介!


1) 作曲家を好きになる
(この人の曲、なんか自分に合ってる)
2) 演奏家を好きになる
(ルックス重視でもオーケーですよ)
3) 楽器で好きになる
(ピアノ、ヴァイオリン、オーボエ……好きな音色は?)
4) オペラを好きになる
(宝塚やミュージカルなどと共通点もいろいろ)
5) 好きな国や街の音楽を聴いてみる
(パリ、ローマ、ウィーン、ロンドン……旅の想い出と共に音楽を楽しみましょう)
6) とにかくクラシック入門やベストCDを聴きまくる
(ぜったいに好きになれる曲が見つかるはず)
7) 信頼できる友人を作る
(いっしょにコンサートへ行ける人、楽しく語り合える「クラシック友だち」を作りましょう)
8) 映画音楽などのオーケストラ・コンサートだっていい
(まずはアコースティックな音の魅力に触れましょう)

クラシックコンサートを楽しむための、
ちょっとしたマナー

知らないマナーがたくさんありそうでコンサートに行っても心配です。
演奏中は音を立てない、拍手は音楽が完全に終わってから、感動しても手拍子したり「イェー」とか声を上げない……などなど。 クラシック独自のマナーやルールは、慣れるのに大変なイメージがありますね。 でしたらここは、何度かコンサートへ通う中で周囲のお客さんをお手本にしてはいかがでしょう。 クラシックの達人みたいな顔をしている人だって、そうやって覚えてきたのですから。
静寂の中のアコースティック・サウンドがクラシックの魅力です。
クラシックのコンサートは基本的にPAなしの「生音至上主義」。 コンサートホールも、すみずみの席まで繊細な音が届くような音響設計になっているのです。 そのため、耳をすまして音楽に聴き入るというのがクラシックのマナーであり最高級の魅力。 音を出すようなものや行為には気を遣いましょう。 最初は緊張するかもしれませんが、慣れてしまえば大丈夫です。
携帯電話や時計のアラーム音など電子音にはご注意を。
最近ではどこのホールでも開演前にアナウンスされるのが、携帯電話の電源OFFについて。 サイレント(消音)にしても、なにが鳴りだすかわかりませんので、電源OFFを心掛けましょう。 OFFにしたら携帯はカバンの奥へ。また夜のコンサートは「8時またぎ」になるので、時計などのアラーム音にも要注意です。
アメの包み紙、鈴、コンビニの袋は「三大、音の迷惑」に認定。
クラシックのコンサートで、今もっとも迷惑になってしまうのがこの3つ。 咳が出そうだからアメを取り出してカシャカシャ(包んでいるビニールをむく音)、 財布などについている小さな鈴のチリンチリン、荷物などを入れているコンビニ袋のカサカサ。 静かな中では、ほんの小さな音だって響き渡ります。演奏者にも(ちゃんと)聞こえていますのでご注意を。
クラシック画像

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン
(c)K.Miura

ひざの上のチラシや不意の咳など、音はコンサートの大敵。
静かな音楽の中、どこかでドサッと何かが落ちる音はとても目立ちます。 音の犯人は、ひざの上に置いた宣伝チラシの束(会場の入口で配布されます)。 防止のためにカバンへ入れるか、椅子の下(床)へ置いてしまうといいでしょう。 また不意に咳やくしゃみが出るのは防ぎようのないことですが、手やハンカチなどを口に当て、 できるだけ大きな音にならないよう努めてください。演奏中のひそひそ話も絶対にガマンしてくださいね。
女性の方(男性も?)は香水などにも気配りを。
自分ではいつものことなので気がつかないかもしれませんが、 実は香りが強すぎる香水も周囲に迷惑をかけていることがあります。 みんなが音楽に集中できるよう、控えめにしたほうがいいでしょう。
拍手のタイミングにも、実はルールがあるのです。
クラシックの場合は、どんなに名演であろうとも演奏中の拍手は禁止。 開演前に「拍手は音楽が終わってから」というアナウンスが流れるホールもあります。 交響曲などのように複数の「楽章」から成る作品は、各楽章が終わるごとではなく全曲が終わってから拍手。 迷ったら周囲の様子をうかがって合わせましょう。
演奏中にホールへ出入りはできません。
みんなが音楽を集中して聴けるよう、演奏中の入退場は基本的に禁止されています。 開演に遅刻すると、楽章の間など演奏していないときだけ入退場が可能に。 ホールへ入る扉の前にはスタッフが待機していますので、どのタイミングで席につけるかなどを教えてくれますから大丈夫です。

クラシックがもっと面白い!
こんな楽しみ方やアプローチはいかが?

クラシック音楽は長い時代を生き抜いてきたレジェンドです。
クラシックを「古びたもの」と思わず、「ヴィンテージなもの」「レジェンド(伝説)」と考えてみましょう。 名曲とは時代を超えて演奏され続け、忘れられることなく残ってきた芸術遺産なのですから。 その名曲が数え切れないほどあるのがクラシック音楽の世界。一生聴き続けても、まだ新しい名曲に出会えます。
同じ曲でも演奏者によって違いがある、これがクラシックの奥深さ。
同じ曲の同じ楽譜を使っているのに演奏が違って聞こえるという「あいまいさ」が、実はクラシック最大の魅力かもしれません。 演奏者が楽譜を読み解き、表現したいものが少しずつ違うからなのです。有名なベートーヴェンの「運命」だって、 出だしの「ダダダダーン」は千差万別。「あ、今日はこう来るんだね」という楽しみ方がわかれば、奥深いクラシックの歩き方を理解したも同然です。
音楽を理解する前にルックスで選ぶのも悪くありません。
音楽家が演奏しているときの姿も実にさまざまです。 冷静沈着タイプ、情熱の嵐タイプ、音楽に没頭タイプ、哲学を顔で語るタイプ、人生達観タイプ……。 基本的には演奏する音楽もそれとリンクしているので、ルックスを基準に好きな音楽家をマークするのも正解です。
個性や特徴があるクラシックのコンサートホール。
コンサートホールは、日常のいろいろなことをひとまず忘れて音楽に浸れる別世界。 いろいろなコンサートへ行くとホールによって音や雰囲気、内部のデザインなどが違うことに気がつくでしょう。 特に音響はこだわり抜いて設計したホールの「命」ですから、じっくりと味わいたいところ。 食べ歩きならぬホールの聴き比べもでき、そうした中から自分だけの「マイホール」をチョイスして通うのもひとつの楽しみ方です。
大人になってみると、クラシックの魅力がわかるかも。
子供の頃にピアノやヴァイオリン、バレエなどの習い事をしていた方。 当時はつらいこともあったでしょうけれど、大人になってからコンサートへ行くとその楽器や音楽について発見し、 あらためて好きになることもあります。距離を置いたからこそ気がつく魅力はさまざま。 もう一度レッスンを始めたという方も多いみたいですよ。
クラシック画像

ミューザ川崎シンフォニーホール
(c)堀田正矩



Column

 最初にこれから聴いてみよう「クラシック名曲ベスト12」


ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
言わずと知れた名曲中の名曲、いや芸術の世界遺産級(実際、ベートーヴェンの自筆楽譜はユネスコの世界記憶遺産に登録されています)。 オリンピックなど重要なイヴェントに歌われることもあり、CDの収録時間も、この曲が基準のひとつになっています。 聴いて感動したら、自ら合唱団で歌うという手も。
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ラヴェル:ボレロ
淡々と3拍子のリズムを刻む小太鼓を中心に、オーケストラのさまざまな楽器が次々と音楽のリレーをしながら集まり、気がついたら大群衆に。 聴いているこちらも徐々にワクワクするこの曲は、もともとバレエのために書かれたもの。 能楽師の野村萬斎さんなども踊る、ワールドワイドな熱狂音楽です。
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チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
雄大なオーケストラを従えて豪快に響き渡るピアノの調べ。この曲のオープニングは、一度聴いたら忘れられません。 トルストイの大河小説と肩を並べる濃厚なロシアン・ロマンは、チャイコフスキーの十八番。 主人公や脇役などのキャラクターをメロディに当てはめて、ストーリーを作りたくなる曲です。
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ヴィヴァルディ:四季
超入門曲にして、実は聴き込むと奥深いバロック音楽の名作。 春夏秋冬をテーマにした4曲は音楽による紀行番組のようでもあり、四季折々の味わいを知る日本のリスナーにはうってつけ。 演奏は小編成(20名くらい)のアンサンブルで、ジャズ・バンドのようなノリが感じられることもあります。 「春」だけではなく全曲聴いてみて!
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モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
全能の神ジュピター(ユピテル、ゼウス)のごとく雄大な音楽の中、耳と心が喜ぶメロディが満載。 1曲の中にいろいろな表情があるモーツァルトの音楽は、まるで名優による一人芝居のようです。 この交響曲は元気がもらえる1作。哀愁の交響曲第40番、ドラマティックなピアノ協奏曲第20番ほか、お好み次第でどうぞ。
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J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番
チェロという弦楽器ひとつで何ができるのか、という命題に挑戦したバッハの名作。 CMなどにも使われる1曲目(プレリュード)からスタートし、性格の違ったいろいろな曲が続きます。 静けさの中で感覚を研ぎすましながら聴くその音楽は、「バッハ&演奏者」組と聴き手による真剣勝負かもしれません。
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ストラヴィンスキー:春の祭典
ロック・ファンに一度は勧めてみたいクラシックの名作といったらこれ。 ミステリアスな雰囲気、荒れ狂うリズム、原始的なパワー、必死になって演奏する音楽家たち。 大編成のオーケストラによるパワフルなサウンドは、頭でなく身体と心で受け止めれば快感。 CDで聴くのもいいですが、コンサートで観る楽しみは格別です。
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ショパン:別れの曲
クラシック音楽界におけるメランコリック代表、そして「ピアノの詩人」と呼ばれるほど、繊細で美しい音楽。 歌詞を付けて歌いたくなるくらいメロディアスなこの小品は、ショパンやピアノ音楽のベストCDに絶対入っているマストアイテムです。 聴きながら秋の風景を思い出すもよし、切ない片思いに心を焦がすのもよし。
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ヴェルディ:椿姫(ラ・トラヴィアータ)
数多いオペラからのファーストチョイスは、悲恋と哀愁、人の優しさなどが織りなす街のストーリーを。 誇りを持って強く生きる主人公(女性)と、彼女を愛する男たちの争い、そして葛藤などが描かれていきます。 その中で歌われる「乾杯の歌」「プロヴァンスの海と陸」ほかの名曲。約2時間30分という長さは、長編映画と同じです。
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フォーレ:レクイエム
「天国的な美しさ」という形容が、そのまま音楽となったような人気の作品。 合唱とオーケストラほかによるキリスト教の音楽であり、「レクイエム」とは天国に召される魂を慰めるためのもの (それゆえ、自分の葬儀にこの曲を流して欲しいという人も)。 窓に飾られたステンドグラスから光が差し、天使が舞い降りてくるような音楽です。
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マーラー:交響曲第5番
全曲は5楽章で構成されていますが、第4楽章の切々と歌われる「アダージェット」が有名。 今やCDでもコンサートでも定番作曲家になったマーラーは、大編成のオーケストラによる交響曲をいくつも作曲。 オーケストラを聴きたい!という方には強力におすすめします。青春の音楽である交響曲第1番や、人生を達観した交響曲第9番もぜひ。
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ケージ:4分33秒
おまけの1曲は、世界をアッと驚かせた衝撃の問題作。 楽譜には「お休み」という指定が書かれているだけで、演奏者は楽器に向かいながらも弾かないのです。 楽器は鳴らないけれど「そこで聞こえるすべての音が音楽じゃないか」という禅問答のような曲。 ドーナツの穴は空洞ではなく「穴」という存在なのですよね……みたいな?
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「はじめてでも楽しめるエンタメ入門/クラシックのすゝめ」のページです。クラシックコンサートの選び方や、実際にコンサートに行くとき服装、覚えておくと便利なマナーなどをご紹介しています。