
「守るのではなく、奪いにいく」サムライジャパンがWBC連覇に挑む
16の国と地域が参加し、野球世界一の称号を争うワールドベースボールクラシック(WBC)。2006年の第1回大会では、王貞治監督の下で日本が初代王者に輝き、その快挙に日本中が湧き上がった。
あれから3年、連覇がかかる第2回大会は読売ジャイアンツの原辰徳監督が指揮を執る。就任会見の席で原監督は、「日本代表は我々野球人にとって、誇りであり憧れ」と述べ、その想いを込めた日本代表の愛称“サムライジャパン”を発表した。メンバーは1月の第1次登録メンバーや2月の宮崎合宿でのセレクションを経て、本戦に臨む28名が絞り込まれた。その顔ぶれは、第1回大会でも中軸を担った松坂大輔(レッドソックス)やイチロー(マリナーズ)など国内外から、現時点で考えうるベストのメンバーが選ばれている。
第1回大会に引き続き、投手には今大会も球数制限が課せられ、1次ラウンドで70球、2次ラウンド85球、準決勝以降は100球と、それぞれ5球ずつが増えた。現実的に9回を投げ抜くには120球前後を必要とし、ひとりの投手で試合を終えることはほぼ不可能なことから、今回も継投リレーが勝負の行方を大きく左右するのは間違いないだろう。
ピッチングスタッフを見ると、松坂やダルビッシュ、岩隈あたりが先発の柱となりそうだ。彼らを第1先発とすれば、第2先発を涌井や杉内などが務め、最後に藤川が締めるといった流れが考えられる。球数制限が来た投手は、その時の打者との対戦が終わった時点で交代しなければならないため、イニング途中からの継投となれば、田中などをワンポイントリリーフとして送り込むこともあるだろう。さらにダブルエリミネーション方式の導入も、継投策を大きく左右する。総当たり戦と違い初戦以外の対戦相手が分からないため、相手の戦力と試合日程を同時に検討してコンディション調整をしなければならないのである。
打線について原監督は、「車懸かりの陣」のオーダーを考えているという。「車懸かりの陣」とは戦国時代の武将・上杉謙信の戦法で、相手に息つく暇をも与えない波状攻撃のこと。1番から9番までの打者を3つに区切り、出塁率が高く足が速い「一の矢」、チャンスに強く進塁打が期待できる「二の矢」、そして意外性を持った「三の矢」で、どこからでも点を獲れる打順を組もうというものだ。国際試合では1点の重みが違う。スピードと機動力を駆使した日本のスモール・ベースボールで勝つために、どんなオーダーを組むのか注目したい。
日本がディフェンディング・チャンピオンである以上、各チームが"打倒・日本"の包囲網を敷くことは間違いない。イチローは今大会に向けて「守るのではなく、奪いにいく」とコメントした。あくまでも挑戦者として、“サムライジャパン”が再び天下を目指す。
TOPICS
★最終登録メンバー28名が決定 (09.02.25)
★強化試合参加メンバー28名が決定 (09.02.23)
★11番ダルビッシュ、18番松坂ほか背番号が決定 (09.02.02)
★WBC公式ホームページで「東京ラウンド勝ち上がり予想投票」を実施 (09.02.02)
★第1次登録メンバー42名が決定 (09.01.20)
★あなたなら誰を選ぶ? サムライジャパン先発メンバーを予想しよう (09.01.16)
★松坂大輔、イチローほか第1次登録メンバー候補 (08.12.15)
★原監督就任会見の模様 (08.11.12)

トーナメント

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ダブルエリミネーション方式とは? 勝ち上がり段階において、2度負けた時点で敗退(elimination)となるトーナメント方式。今大会初めて採用され、ラウンド1(東京、メキシコシティ、トロント、サンファン)とラウンド2(サンディエゴ、マイアミ)で適用される。 |
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