――スマーフって日本ではあまり馴染みがないキャラだと思うのですが、山寺さんはご存知でしたか?
「ええ、名前だけは知ってました。昔、何かの商品のキャラクターになってましたよね? 僕、こういうキャラクター結構好きだから覚えてたんです。このお話が合った時も「あのキャラね!」ってすぐピンときましたよ」
――ヨーロッパやアメリカなどでは、かなり人気のキャラクターだそうですね。
「何十年も前から世界中で愛されてるキャラクターなんですよね。でも昔からとかそういうことは関係なく、現代でも愛されそうなキャラだと思います。特に日本では青いキャラって人気じゃないですか。ドラえもんとかスティッチとか」
――そういえばジーニーも青いですもんね。(※スティッチもジーニーも山寺さんが声を担当)
「そうそう。青いキャラは日本ではきっとウケると思いますよ。妖精だしカワイイじゃないですか。それで今回の映画では、その愛らしいスマーフのひとりを演じるんだと勝手に思っていました」
――ところが依頼があったのはスマーフの天敵、かたき役のガーガメルで。
「えっ、これ!? ってちょっとビックリしました。『スマーフ』ってスマーフしか出てこない映画だと思ってたから(笑)。だからどういうキャラクターなのかさっぱりわからない。それでガーガメルを演じている方の声を聴かせていただいたんですけど、(ものすごいダミ声で)「ス・マ~~フ~」とか「ン・ニャ~」とか「○△×●▲■×……(言語化不可能)」っていつも妙な声で叫んでて、ものすごく面白いキャラクターだった。「やったあ! こういうの大好き!」って喜んじゃいました。かたき役って面白いですからね」
――ビジュアルもインパクトあるし、かなり"笑えるかたき役"ですよね。
「原作オリジナルのイラストもやっぱりユニークなオッサンで。声もビジュアルも含めて"愛すべき悪役"ですよね。憎めない」
――オッサン(笑)。確かに見ただけで思わず笑っちゃいます。
「ただ、こんなに出ずっぱりだとは思わなくて。スマーフたちがメインだし、そんなに出演シーンも無いだろうと思ったら出ずっぱりの上に、全編あのダミ声で叫んでる。こりゃ大変だぞ!と。普段使わないような自分の声をずっと出さなきゃいけなかったので……。結果的にはやっぱり大変でした(笑)。今とても喉が痛いです。でも演じるのはものすごく楽しかったです!」
――(笑)。そんな大変な思いをして演じたガーガメルですが、どんなキャラクターなんでしょうか? 山寺さんから見たキャラクターの面白さを教えてください。
「スマーフたちをいつも追いかけ回している魔法使いです。スマーフの世界に本当は立ち入れないはずなんですが、今回はひょんなことから初めて足を踏み入れる。さあこれでスマーフがたくさん捕まえられるぞ! と意気込むもまた逃げられて(笑)。すごい技も持っているのにマヌケな面もたくさんある。スマーフにとっては恐ろしい敵なんですが、どこか憎めない"愛すべきかたき役"。それがガーガメルです」
――相棒の猫、アズレールとのやりとりも可笑しいですよね。
「そうなんです。自分が危ないと思うとアズレールを身代わりに危険にさらしたりして、結構ヒドイことしてますよガーガメル(笑)。そんな子分に逆に忠告されたりバカにされたりして。お互い利用しているだけで、決して愛情で結ばれてない。そんなふたり? ひとりと一匹? のビミョーな関係性も楽しんでもらいたいですね」
――そんなガーガメル的見どころも含めて、この映画全体のおススメポイントは?
「絆の大切さが描かれていることじゃないでしょうか。スマーフの世界ってひとつの家族のようなものなんですよね。パパ・スマーフという信頼できるリーダーがいて、彼を中心にお互いの絆を非常に大事にしている。お互い「あいつヤダなあ」なんて言ってるヤツラもいるんですけど、そう言いながらもそれぞれが個性を認め合って仲良く暮らしている。三銃士の有名な"ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために"のパロディで"ひとりひとりはスマーフのために!"というフレーズがあるんですけど、ひとりひとりのスマーフが絆を大切にして、協力してピンチを乗り越える。小さいスマーフたちが頑張る姿から、我々日本人も学ぶべきことがいっぱいあるんじゃないかな」
――いろんなスマーフが登場しますよね。元気なおっちょこちょい、スカした秀才、気難し屋、野性派ガッツくんに紅一点のキュートガール……。
「一見、同じように見えるけど個性的。見れば必ず自分がハマるスマーフがひとりはいるはずです! あとはもう単純に面白い。こんなちっちゃな妖精たちが現代の都会に現れたらどうなる? っていうドタバタも見どころのひとつです。アクションも結構ありますし、いろんな側面から楽しめる映画だと思いますよ」
――最後に『ぴあ』のユーザーの方にメッセージを一言お願いします。
「スマーフブーム到来間違いなし! 乗り遅れるな!(笑)」
(c) Courtesy of Sony Pictures Animation