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チケットぴあインタビュー

back number

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6月26日にシングル『高嶺の花子さん』をリリース、9月にはバンド初の武道館が控えているback number。今とても勢いがある彼らに、シングルの内容から武道館公演に対する想い、そしてデビューからこれまでの変化についてまで、ボーカル&ギターの清水 依与吏、ベース&コーラスの小島 和也、ドラムの栗原 寿に深く掘り下げて、話を聞いてみた。

――最新シングル『高嶺の花子さん』、こちらはどういった内容に仕上がっていますか?


清水「『blues』というアルバムが出来て、それが皆さんに褒めていただけたからなのか、ラフに取り組む事が出来ましたね。今作をプロデュースしていただいた蔦谷好位置さんに曲をお渡しするときも、「自由にやってください」って感じでお願いしたんです。結果出来上がってみて、back numberらしくないということもなく、それでいて新しい僕らを見せられる曲に仕上がったので、凄く良かったなと思ってます」



小島「これまでこういう曲はアルバムにはあったんですが、シングルで出せたというのが個人的には凄く嬉しいですね。バンドにとって凄く大事な曲になるんじゃないかと思っています」



栗原「これからの季節にも、この開放的なサウンドは合ってますし、フェスシーズンに向けて、ライブ映えする曲なので、演奏するのが楽しみですね。」



――蔦谷さんにお願いしようというアイデアはどこから出てきたんですか?


清水「もともと憧れのプロデューサーさんだったのもありますし、あと僕らのような若手バンドとお仕事されているイメージがあまりなかったので、やっていただきたいなと思ってお願いしました」



――実際に一緒に仕事をされてみてどうでしたか?


清水「凄い方でしたね、楽曲作りでもビジョンが見えているし、作業の面においても空気作りとか凄くお上手で・・・僕たちの持っているものを上手く引き出してくれたような気がします。」



――あと、楽曲もさることながら、清水さんの歌詞の世界も非常に素晴らしいと感じました。花子さんの想像の彼氏がやけに具体的だったりするところなど、ちょっと狂気じみていて・・・(笑)。


清水「あははは! まあ、そこには僕も蔦谷さんに負けないだけのビジョンがあるので(笑)。憧れの人が好きな男性は、自分の正反対の人なんじゃないかなと思ってしまう、卑屈な妄想の果てです(笑)」



――(笑)。ちなみに小島さんと栗原さんは、歌詞について清水さんに感想や意見を言ったりすることはあるんですか?


小島「僕はもう単純に「依与吏、やったな。やりやがったな」と思ってます(笑)」



――それはどういう意味ですか?


小島「毎回そうなんですけど、凄く共感出来るところもあれば「君を惚れさせる黒魔術は知らないし」っていう歌詞を見て、「え? 黒魔術?」っていう新鮮な驚きもあって(笑)」



清水「確かに黒魔術はブチ込んだな、と思ってます」



――(笑)。


小島「なので、凄いなという意味の「やったな!」ですね。リスナーと同じ気持ちでいつも感動したり、驚いたりしてます」



――なるほど、栗原さんは何かダメだしとかはしていますか?


栗原「ダメだしはないですね。ていうか僕は誰よりも共感してると思います」



――おーっ! 素晴らしい(笑)


清水「それただのファンじゃん(笑)」



栗原「『君がドアを閉めた後』とか、サビのところとか、分かる分かる! って思いますね」



清水「普段でいうと、歌詞を褒めてくれるのは(栗原)寿が多くて、メロディとか褒めてくれるのは(小島)和也って感じですね。」



――表題曲ももちろん良いのですが、今回カップリングの『バースデー』『君がドアを閉めた後』の2曲も素晴らしい出来です。buck numberはカップリングもいつも高いクオリティで作られていると思うのですが、何かこだわりなどはあるんですか?


清水「そうですね、リスナーとしてこれまでシングルを買ってきて、カップリングに力が入ってないと「なんだよ~」って感じで、がっかりすることが多かったので、自分でシングル出せるようになったら、絶対そういうことはしないぞ、と思っていて。だからそういう気持ちが出ているんだと思います。やはりCDに入れるからには自分が聴きたい曲、ひとつ飛び越えた曲じゃないと、と思っているので、それで苦しんでいるところもあるんですけど(笑)」



――でもリスナーにはその想いは伝わっていると思います。いつかカップリング集とかも聴きたくなるぐらいです。


清水「そうですね、そういうのが出せた時に「このアルバムが一番好き」って思ってもらえるぐらいのものを目指している所もあるので、そこに向かっていくには手抜きの場所があってはいけないと思っています」



――非常に高い意識でやっているのが良く分かります。次にライブについてのお話をお伺いします。凄く漠然とした質問になってしまうんですが、back numberにとってライブとはどういった場でしょうか?


清水「うーん、ライブに関しては、メンバーそれぞれで想いが違って良いと思うんです。「こうしなきゃいけないんだよ! ライブってのはさあ!」っていうのは個人的にはないので。というか、ライブに関していうと、僕が一番ブレてしまうので」



――ブレるというのは具体的にいうとどういう事ですか?


清水「例えば、何か正攻法のような、「これだ!」というものを見つけたような気がしていても、次同じことをやると失敗が待っていたりするので。だからライブに関してはできるだけフレキシブルに対応したいんですが、でも頑固な部分も持っていなきゃいけない。そういう所が「ブレ」なのかもしれないですね」



――なるほど。


清水「ライブとはどういう場か、という話にすると、僕自身、人前で歌うという事が実はあまり得意じゃないと思っているんです。でもなるべく、ライブという場では自分を解放していきたいと思っていて。ライブで自分が自分を解放したときに、確かに何かしらの壁がなくなる瞬間があるんですね。なので、今でもきちんと実態を掴みかねている部分が多いんですが、これから時間をかけて見つけていければなと思います」



小島「僕は、ライブで起こるその場その場の対応を楽しむタイプなので、例えば歌がノッていたら、こちらもそれに合わせた演奏になる。個人的にはライブは楽しみですね」



栗原「ドラムはやはり全てを見渡せる位置にいるので、会場の雰囲気だったり、お客さんの感情が分かりやすい位置にいると思うんですね。それで、最近ライブというのは、出演者もお客さんも一緒になって全員でそのライブを作り上げているんだって思い始めて。なのでやはりCDとは違う魅力というか、1日として同じライブはないので、僕も最近はライブを楽しみにしています」



――9月7日には武道館公演が控えております。バンドとしてひとつの到達点だと思うのですが、意気込みをお聞かせください。


清水「武道館公演に関していうと、周りの方々が祝福してくれたり、凄いねって言ってくださったりというのを聴いて、「ああ、やっぱり凄いんだな」って思うぐらいで」



――そうなんですね。


清水「はい、実感というのも当日ステージに立ってみないとわからないものだろうし。単純に、僕がリスナーの時に「武道館公演」というものに行った事がないというのもあるのかもしれないんですが」



――なるほど。


清水「ただ、そんな僕でも武道館公演が大ごとだっていうのは分かるぐらいの存在ですね。武道館っていうのは。あとは、僕らを売れてない時から応援してくれていたファンの方に少しでも胸を張ってもらえるかな、というのがあります。謙虚な気持ちももちろん大事ですが(笑)」



――そのファンに対する思いは凄くback numberらしいなと感じます。ちなみに、公演タイトルの「stay with us」は、どういった思いでつけられたのでしょうか?


清水「これはインディーズ時代の曲『stay with me』に由来してるんですが、僕がつけたわけじゃなくてマネージャーがつけてくれたんです」



――そうなんですね。


清水「はい、自分でも一週間ぐらい考えたんですけど、これが一番しっくり来て、凄く納得できたんです。前は自分が曲を作っていることもあって、「自分の曲は自分の曲」という意識が強かったんですが、今、自分の環境が大きく変化して、自分が幸せになるというだけじゃなく、もっと多くの人のことを考えるようになってきていて。ライブを重ねて、ひとりひとりの顔を見ているとどうしても自分ひとりの歌だっていえない部分が出てきたんですね」



――それはバンドのたたずまいを見ていても、凄く分かります。


清水「なので前は「俺が俺が」だったんですが、今は「俺たちが」に変化しているんですね。「stay with us」の「us」の部分がどんどん大きくなっていってる、そんな感覚がありますね。まだ自分の中ではこのバンドの限界が見えていないので」



――限界が見えていないという話ですが、例えばこれからback numberがU2やストーンズのような規模のバンドになった時に、清水さんの楽曲の世界観って変わってしまうのでしょうか?


清水「えー、どうだろう・・・(小島さん、栗原さんに)どう?」



小島「うーん、でももし変わったとしても、変わった時に変わっちゃいけないって気づくんじゃないですかね。だから軸からブレた時に修正できると思うし、まず(清水)依与吏がその時本当に思っている事じゃないと、曲として出来上がらないと思う」



栗原「僕はそれもそうだし、変わっていくものだとも思いますね。例えば今までの曲は恋愛の曲が多かったけど、前作の『青い春』は人生の歌ですし。何よりさっき和也君が言ったように、本当に(清水)依与吏さんが思ってる事じゃないと、back numberの曲として世に出ないと思う。逆にいえば、依与吏さんが本当に思ってる事であれば、それがback numberだと思うし」



清水「良い事言うなあ・・・本当良い仲間に恵まれた・・・(笑)」



――あはははは!


清水「でも、噂によると、100万枚売れると見える景色があるって聞くので、それは見てみたいですね(笑)。ただそれも、自分たちがやりたい事をやって100万枚を達成しないと全く意味がないと思っているので、そこはどんなに状況が変わっても、変わらないものとして持ち続けていたいですね」



――ありがとうございます。では最後にこのページを見ている方に一言をお願いします。


清水「良いシングルが出来たので、ぜひ聞いてみてください。ライブも、良いライブをするので、ぜひ来てください! 全てひっくるめて、今後のback numberにご期待ください!」




取材・文:佐久間 隆(ぴあ)


■ back number プロフィール
 back number (左から順に)
Bass&Chorus:小島 和也
Vocal&Guitar:清水 依与吏
Drums:栗原 寿
2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。
幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年現在のメンバーとなる。

2009年2月18日に1stミニアルバム『逃した魚』をリリース。TOWER RECORDS一押しアイテム「タワレコメン」、HMV一押しアイテム「HOT PICKS」に史上初めて同時に選ばれ、全国の店頭にて異例の大展開。
各FM局パワープレイやソニーエリクソンCSコマーシャルソングに抜擢される等、 その名が全国に広く知られるところとなる。
2010年6月、待望の1stフルアルバム『あとのまつり』をリリース。他とは一線を 画す切なすぎる歌詞と美しすぎるメロディでその地位を確立した。

デビュー直前にiTunesが選ぶ2011年 最もブレイクが期待できる新人アーティスト“Japan Sound of 2011”に選出。
4月6日に発売したメジャーデビューシングル「はなびら」はオリコンウィークリーチャートで45位を獲得、そしてその後6月22日リリースの2ndシングル「花束」は全国FMのパワープレイ、番組のエンディングテーマ等含めて73個を獲得し、オリコンウィークリーチャート18位を記録、その後10月に3rdシングル「思い出せなくなるその日まで」、メジャー初となるオリジナルアルバム「スーパースター」を立て続けにリリース。
アルバム「スーパースター」はオリコンウィークリーチャート4位を記録。

2011年度 年間ラジオ・ エアプレイチャートでは2ndシングル「花束」が邦楽で1位を記録、ゴールドディスク大賞ベスト5ニュー・アーティスト受賞、CDショップ大賞入賞。
全国11ヶ所(追加公演2公演含む)のワンマンツアーが全て即完し、さらに追加した渋谷公会堂公演も即完。
新人ながら「ROCK IN JAPAN」「RISING SUN ROCK FES.」「MONSTER baSH」「SETSTOCK」「HIGHER GROUND」「TREASURE05X」の6本の夏フェスにも出演するなど多くの注目を集めている。


■ back number 8th シングル『高嶺の花子さん』 2013.6.26 RELEASE
12 【初回盤】\1,575(tax in)
【通常版】\1,050(tax in)

【収録曲】
1. 高嶺の花子さん
2. バースデー
3. 君がドアを閉めた後
4. 高嶺の花子さん (instrumental)
5. バースデー (instrumental)
6. 君がドアを閉めた後 (instrumental)