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チケットぴあインタビュー

黒沼英之

黒沼英之
6月26日にリリースされたミニアルバム『instant fantasy』でメジャーデビューを果たした黒沼英之。昨年行われた渋谷WWWでのワンマンライブは、メジャーデビュー前にも関わらずSOLD OUT。リスナーのみならず、業界内でも注目を集めはじめている彼の音楽を始めたきっかけから、新作に込めた想いまで話を聞いてみた。

――まず、黒沼さんが音楽を始められたきっかけについて教えていただいて良いですか?


黒沼「曲を作り出したのは中学からですね。私立の中学に通っていたので、電車通学だったんですね。それで地元の駅と家の間で自転車に乗っていて、僕の住んでいた所が人通りのあまり無い所だったので、よく行き帰り歌っていたんですよ、大声で。(笑)。」



――え! 大声! (笑)


黒沼「はい、大声で(笑)。当時のヒット曲とかをストレス発散みたいな感じで歌っていたんですね。それから段々鼻歌みたいにメロディが生まれるようになって、それが最初のきっかけですね。特に楽器をやっていたという訳ではなかったので、最初は鍵盤を弾ける友達にアカペラを聴かせて、コードをつけてもらってました」



――普通、最初はコピーしたりという所から始まると思うんですが、いきなりオリジナルだったんですね。


黒沼「そうですね・・・そこで言うと、宇多田ヒカルさんの存在が大きいかもしれないです。
小5の時に宇多田さんのCDを初めて聴いた時に、何か自分の中のモヤモヤしていたものが晴れたような感覚があって。その時に宇多田さんが、音楽での評価と若くして詩も曲も作っているという事でも注目を集めていて、それが僕の原体験だったので、音楽をする=シンガーソングライターというのが普通だと思ってました」



――それが黒沼さんにとって自然な事だったんですね。6月26日にリリースされた『instant fantasy』についてなんですが、個人的には、シガー・ロスの様な北欧的なサウンドと、そのメロディに上手く歌詞が乗っている所が強く印象に残りました。


黒沼「僕は基本的に口ずさめてナンボと思っている所があって、シガーロスのような空間・環境を大事にした音楽ももちろん大好きなんですが、最終的にはふとした時に歌える音楽になれば良いなと思っています。聴く側が緊張して聴くというよりも、聴いてもらえるスキマを大事にする音楽を作りたいなって」



――タイトル『instant fantasy』は一見するとちょっとシニカルなタイトルに感じますが、これはどういう意味でつけられたんですか?


黒沼「このタイトルは、よしもとばななさんが出した若い人向けの自薦集のあとがきに載っていたんですが、よしもとさんの作品は寓話が多いので「そんなに現実甘くないよ」って批判される事があるらしいんですね。でも、日々色々な事があって、そこに立ち向かっていく過程で、そういうファンタジーにこそ我々は生かされているんじゃないか、大事なんじゃないかって書かれていて」



――なるほど。


黒沼「だからこれからも生きる事を肯定できるような言葉の魔法を作って行きたい、ってよしもとさんは書かれていて、それが僕の中で凄く腑に落ちたんですね。そういう日常の抑圧から解放されるようなファンタジーが、もっとインスタントラーメンのようなレベルで感じられる、少なくとも、この作品を聴いている間はファンタジーに浸ってもらいたいなあと思ってつけました。あと、インスタントという言葉には「即席」という意味の他にも「瞬間の」という意味があるので、永遠ではなく、終わる事を意識する重要さ、というものもこの作品には込めたつもりです」



――この作品をのリリースワンマンが9月19日に行われますが、昨年行われたワンマンとはまた違った黒沼さんが見られそうですね。


黒沼「そうですね、昨年はわりとシンプルなバンド編成でライブを行ったので、今年はこの作品で広がった曲の幅を見せられるようなライブになればいいなと思います。あと、これは今回のワンマンに限らずなんですが、自分がかつてそうだったように、普段の生活で所在の無さを感じている人でも、ライブを見ることでそれが少しでも楽になればいいなと思っています」



――最後に、このページを見ている方にメッセージをお願いします。


黒沼「作品を聴いていただきたいのはもちろんなんですが、僕は割とCDだと歌声など生々しくならないようにしているところがあるんですね。でもライブだとどうしても感情が溢れてしまう時があって、CDとライブでは曲の印象が違って聴こえると思うんです。CDもライブもどちらも大事なのですが、ライブのそういう瞬間というのはその時限りのものなので、たくさん色々な所でライブをやりたいと思っているし、できれば近くに来た際は足を運んで、そういう瞬間を共有してほしいなと思います」




取材・文:佐久間 隆(ぴあ)


■ 黒沼英之 プロフィール
黒沼英之 1989年1月18日生まれ
立教大学映像身体学科卒業

15歳の頃から曲を作り始める。大学進学後、本格的に音楽活動をスタート。
ピアノの弾き語り、バンドスタイルなどで、都内でライブ活動を行う。
2012年11月13日には渋谷WWWにて初のワンマンライブを開催し、チケットはSOLD OUT。
また、フィンランド・ヘルシンキで年2回発行のファッション&アート誌「SSAW MAGAZINE」にて唯一の日本人モデルとして誌面に登場。
2013年1月19日に「SPEEDSTAR RECORDS 20th Anniversary Live ~LIVE the SPEEDSTAR 20th~」出演。同レーベルより、6月26日にMajor Debut Mini Album「instant fantasy」をリリース。


■ 黒沼英之 メジャーデビュー ミニ・アルバム『instant fantasy』 2013.6.26 On Sale
instant fantasy VICL-64035 \1,800(tax in)
【収録曲】
1. ふたり
2. 夜、月。
3. ラヴソング
4. ordinary days
5. サマーレイン
6. どうしようもない
7. 耳をすませて


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