チケットのことならチケットぴあチケットぴあ

こんにちは、ゲストさん。会員登録はこちら

チケットぴあインタビュー

大森靖子

大森靖子
3月にリリースしたアルバム『魔法が使えないなら死にたい』は各方面で今年のベストディスクの呼び声が高く、レーベル・事務所無所属のままたったひとりで渋谷CLUB QUATTROを満員にするなど、今注目度が高い大森靖子。ブログやライブで思いのたけを赤裸々につづる彼女は、いったいどんな人間なのか。音楽をはじめたきっかけから、音楽に対する考え方まで詳しく聞いた。

――まず音楽を始めたきっかけを教えていただけますか?


大森「とりあえず東京に出たい!有名になりたい!っていうのがあったんですよ。器用貧乏なタイプで、何か特別できるタイプではなかったので、何って言うのは決められなくて、とりあえず美大に行こうと思って」



――え!?とりあえず行ける所じゃないと思うんですが(笑)。


大森「それで上京して、友達に「うちのバンドのボーカルがいつも鬱病でライブ来ないから、お前やれ」って言われて「別に良いけど…」ってそんな感じのノリでやってるうちに「この音楽あんまり好きじゃないな、やりたい事じゃないな」って気づいて(笑)。」



――あははは(笑)。


大森「で、すぐ終わっちゃったんですけど、その時に繋がった人のライブとか見ているうちに、無力無善寺(高円寺のライブハウス)のマスターに「お前もなんか歌えよ」って言われて、そこで3~4年間、月に1~2回ライブをやってたんですね。それからですね」



――プロフィールとかブログ、Twitterとか拝見させていただくと、女性のアイドルがお好きだというのが伺えるんですが・・・


大森「はい、可愛い女の子好きです。」



――(笑)ご自身はギター弾き語りのスタイルですよね? それはどこから生まれたんですか?


大森「私、大体何やる時も消去法なんですよ。最近でこそ多いですけど、その当時は女の子1人のギター弾き語りってあまりいなくて、ピアノの方が多かったんですね。だからっていうのと、あと、ギターの方がカッコいいなあって(笑)」



――あははは! 今はバンド活動(THEピンクトカレフ)もされてますが、始めた当時はバンドを組みなおそうとかは考えなかったですか?


大森「ああ、もう全然。人とやるのめんどくさいなって思いました」



――あはははは!


大森「バンドやるとしたら、上手いとか下手とか音楽性とかどうでもいいから、言う事聞いてくれる人。すっごい優しくて、何でもやってくれる人と組もうと思ってます(笑)」



――彼氏見つけるみたいな感覚で(笑)


大森「そうそうそう!(笑)」



――それで、今年の3月にリリースされたアルバム『魔法が使えないなら死にたい』なんですが、初のフルアルバムということで、今振り返ってみていかがですか?


大森「うーん」



――まず、この作品聴き返したりしますか?


大森「いや、聴かないです。あの、別に嫌いとかそういうんじゃなくて、今でも聴き返せば好きな作品ではあるんです。でも、他のことでもそうなんですけど、どんどん次のことしなきゃって思っちゃうんで。次が詰まっちゃってるから。」



――改めて、どういった作品だったと思いますか?


大森「うーん、どうですかね。上手くいった作品だと思います」



――上手くいったということを、もっと詳しく教えていただけますか?


大森「自分のエネルギーを上手く出せたというか、ゲストで演奏してもらったインディーズでやってるミュージシャンの仕事しながらのヤケクソの全力感と、私のももクロとはまた別の下克上全力感がいい感じに、時代にもマッチしていたのではないかなって。あと何でもできる、何にでもなれるっていうのが自分で弱点だと思ってたんですけど、そうではなくて、私が何やっても私なんだからいいじゃんって思えるようになった」



――なるほど。


大森「幅を広げる事で、こういう音楽って言いにくい作品になったんですけど、逆にどんな音楽になっても自分の世界観にもってこれるなっていう自信がついた作品でしたね」



――作品のライナーノーツには前作『PINK』をリリースした後に落ち込んだって書かれてましたが、今回はどうですか?


大森「作品を出す出さないに関わらず、気分がダメな時はだめなので。きゃははは(可愛く笑う)」



――今の気分はどうですか?


大森「夏・・・クーラーが嫌いなんですよね。暑いのに、冷房の寒いのが苦手で。気分が荒んでいく(笑)」



――(笑)。確かに大森さんの作品って冷房感がまったくないですよね。暑い中窓を開けてる音楽というか。


大森「そうですね(笑)。でも、冬よりは夏のほうが好きなんですよね。殺人事件とか変質者とか多いし(笑)」



――えっ?(笑)


大森「欲望が増長しやすい季節って良いなあって(笑)。根が暗いので、そこがより強調されやすいのかもしれない」



――なるほど(笑)。次作は弾き語り主体の作品にしたいと前におっしゃっていたのですが、それは最近ライブをたくさん入れている事と何か関係があったりするのですか?


大森「いや、ただ単に先のこと考えているだけで、その次の作品を派手なものにしたいと思っているので、一旦トーンを落とそうかな思っているだけですね。」



――リリースのスパンは詰めていきたい感じですか?


大森「そうですね、できれば今年中に出せればって思ってます」



――ライブもたくさんやられているわけですが、大森さんがライブやる上で心がけている事ってありますか?


大森「遅刻しない! ちゃんと家を出る!」



――あはははは!


大森「それさえできれば無敵じゃない? って思ってます(笑)。基本的なことだけど(笑)」



――様々なジャンルのアーティストとイベントに出たりしますが、意識などは変わったりしますか?


大森「意識かあ・・・単純に気が進む、気が進まないはありますけどね。可愛い対バンの子がいたら楽しみだし、「ちっ、クソ。男ばっかりか」とか(笑)」



――あはははは! 基本ライブはオファーがあれば受ける感じですか?


大森「(小さな声で)全く面白そうじゃなければやらない」



――あはははは!


大森「これいつもと同じじゃん、みたいなのあったりするので(笑)」



――でも大森さんの場合、そういうの少なそうな気がしますね。TOKYO IDOL FESTIVAL(以下TIF)とかも出演されてますし、幅があるので。


大森「TIFは他の方を見るチャンスが少なかったなあ・・・」



――(笑)。あの、これは大森さんがそうなるんじゃないかと思ってお聴きするんですが、これから、大森さんが大ヒットした時にご自身のやる音楽って変わると思いますか?


大森「私、自分の音楽の種類? ジャンル? ってないと思ってるんですよ。大森靖子の声と言葉とキャラとメロディがあるから私の音楽なんだし、極論を言えば音ってどうでもよくて(笑)。っていうかそれでミュージシャンなのかよ!? って感じなんですけど(笑)。そういう意味では歌手としてはブレないと思いますね」



――それは他の方に作品書いてもらっても良いって事ですかね?


大森「うん、だってどうやったって自分らしく見せる自信があるので」



――なるほど! それはやはり今回の作品が大きかったんですね。


大森「そうですね。その前だと、バンドやるのも嫌な人間だったので(笑)。受け入れられてないかもしれないです」



――歌詞とかは売れたときに変わりますかね?


大森「うーん、歌詞はこれまでも変わってるので。別に変わってもいいと思うし」



――なるほど。今でも物販に立たれたりしてるのとか凄いなと思うんですけど。


大森「あー、でも物販は立たなくなるでしょうね、凄く売れたら(笑)。今もう、ライブより物販のほうがやってる時間長いですからね(笑)。でも楽しいんですよね、色々感想聞いたりするのが。そういう時代だと思うし」



――そういう時代?


大森「だってアイドルですら握手してCD売ってるのに、音楽だけやってCD買ってくれる訳無いじゃんって思うんですよね。まだ良い曲書けば売れると思ってるんですよ、ミュージシャンが」



――あはははは!


大森「それは最低限の話だから。それももちろん大事だけど、そこからどうするかが問題だから。良い曲書けないならやめてくれっていう。それ当然の話だから! って思いますね」



――なるほど(笑)


大森「媚びないならとことん媚びないで良いんですよ。カリスマってそういう事だから。どっちでもいいけど、何にせよ、何も考えないのはアウトですよ」



――確かに、小さなコミュニティの中でダラダラしてるのってダサいですもんね。


大森「うん」



――僕、大森さんの歌詞で好きなのが『歌謡曲』って歌で「だからこの歌で踊って 下手くそでもいいよ」ってところで、これ宇多田ヒカルさんの『Wait & See』の「キーが高すぎるなら下げてもいいよ」って一緒じゃないか!って」


大森「あははは! あれ強いですよね。しかもあの後むちゃくちゃ高いキーで歌ってるし。強い人は好きです。」



――今後の予定はどんな感じですか?


大森「ライブをどんどんやっていきますね。ライブ好きなんですよ」



――でも、気持ちが乱高下するのも、ライブのせいだったりしますよね? 何でライブ好きなんですか?


大森「だからですよ」



――なるほど!


大森「気持ちなんか口にしなきゃ無いも同然じゃないですか。でもライブをすると、私もぶつけるし、リアルタイムでお客さんが拒否反応にしろ、こっちに表情を返してくれる。それって凄い事なんですよ。音楽やる前は1年ぐらい引きこもっていたんで、ライブの誰かと生生しい交流をもつ感覚がめちゃくちゃ新鮮で、嬉しかったんですよね。人の視界に入る、人に私の輪郭とか表情とか全てがぶつかっていく、それは普通の生活をしていると無い事なので」



――ありがとうございます! 今後の予定は?


大森「新宿ロフトで8月29日(木)に戸川純さんとライブをやります。あとは、同じく8月29日(木)に5月にやったワンマンライブのDVDが出ます。



――見所はありますか?


大森「ライブはまあまあ良い感じですね」



――まあまあ(笑)。スタッフさんは「かなり良いよ!」っておっしゃってますが(笑)


大森「まあまあ良くできたのと、舞台裏ドキュメントも収録してるんですが、あまり上手く撮れなかったので、リモコンで消せないオーディオコメンタリーをつけてます。それが後で聞いたらテンション高くてムカつくので、聞き所ですかね(笑)」



――(笑)。ありがとうございます! では最後に一言お願いできますか?


大森「ぴあでチケットをわざわざ調べてライブに来てくれるって、すごいことですよ。他人に興味あるってすごい元気で健康的なことじゃないですか。私はあまりなくて、モーニング娘。とかだけなので。」



――(笑)


大森「でも私自身は、超現場主義なので、現場に来て欲しいなって思いますね。全国周っているほうだとは思うんですけど、それでもまだ隅々までは行けてないし、中学生とかは来づらいだろうし。だからもっともっとライブやるので、来て欲しいし、同じように過ぎ去っていく音を体感できるのは音楽の醍醐味なので、是非ライブっていうものの楽しさを知って欲しい。だから来てくれてる方には感謝しかないです。」




取材・文:佐久間 隆(ぴあ)

★YouTubeぴあチャンネル 大森靖子からのメッセージ映像は →こちら!




■ 大森靖子 プロフィール
大森靖子 ポップでキュートなのにヒリヒリする、カラフルなのにどこかくすんでみえる。

圧倒的な存在感で優しく包み込むような、冷たく引き離すような歌声と楽曲の魅力は、起動力の高い彼女が主演・音楽担当映画の上映を兼ねた映画館ライブ、アイドルイベント、香山リカと自殺予防お笑いイベント、田口ランディとの詩の朗読イベント、汚いスタジオ、銭湯、渋谷O-EAST、夏の魔物等の大型フェス、本屋、日本中、海外まで凄まじいバイタリティでこなす活動により、口コミで話題に。
弾き語りでのライブの評判を高めつつ、2011年バンドTHEピンクトカレフ始動。

2013年1stフルアルバム「魔法が使えないなら死にたい」を発売。リリースツアーファイナルを渋谷クワトロで開催、レーベル無所属のままソールドアウトさせ、伝説のはじまりと称されるも、本人はストイックに同13日深夜即効次のライブを敢行、変わらず連日ライブとハロヲタの活動を充実させている。


■ 大森靖子 二枚組DVD『つまらん夜はもうやめた』 2013.8.29 RELEASE
つまらん夜はもうやめた PINK003 \3,000(tax in)

【disc1】
<大森靖子「魔法が使えないなら死にたい」ツアーファイナル! ~つまらん夜はもうやめた~ 2013年5月13日(月)@渋谷CLUB QUATTRO>
1. 新宿
2. KITTY'S BLUES
3. 魔法が使えないなら
4. あたし天使の堪忍袋
5. 歌謡曲
6. キラキラ
7. さようなら
8. コーヒータイム
9. 展覧会の絵
10. あれそれ
11. 君と映画
12. サマーフェア
13. ハンドメイドホーム
14. お茶碗
15. 音楽を捨てよ、そして音楽へ
16. パーティドレス
17. over the party
18. プリクラにて
19. 夏果
20. 最終公演
21. I love you
22. 高円寺
23. PINK(アンコール)
24. 背中のジッパー(アンコール)
25. 秘めごと(アンコール)

【disc2】
2013年5月13日大森靖子追跡ドキュメンタリー


shinjuku LOFT×大森靖子 presents ミッドナイト清純異性交遊
■開催日/開場/開演時間 2013年8月29日(木) 開場18:30 / 開演19:00
■会場名 新宿LOFT
■チケット料金 オールスタンディング \3,000 (ドリンク代別途必要)


ぴあオシ!ブレイク期待のアーティスト