――お二人にとって、このカンパニーの楽しいところは?
さんま「普段とは違って、お笑いじゃないメンバーで、それも技術の優れた人たちの中にお笑い芸人の私が入ってどうなるか、毎回楽しみにしてますけど。舞台にかける思いは一緒なんですよ。一緒なんだけど、やり方とかが違う、そこが面白いですね。」
生瀬「さんまさんのような舞台人はいないんです、僕らはどうしても演劇はこう、とか縛られるけど、さんまさんはそれがないですからね。テレビの中でこれだけ生きている人だから、必ず面白い見方をしてくれる、それが一緒にやれる楽しみですね。」
――生瀬さんは、さんまさんに当て書きなさっているそうですが、スポーツ新聞社が舞台となる今回は?
生瀬「「自分は嘘をついているんではない、脚色しているんだ」と、さんまさんが言っていて、すごくいい言葉だなと。ずるいなとは思うんですけど(笑)。脚色することが、人間関係の中で悪にも見えたり、それですべてが丸く収まることもある、その辺を書いてみたいなと。新聞は真実を伝えるものだろうけど、それだけでいいものではないということを、さんまさんの人物像になぞらえて書いています。」
さんま「事実は一つでも、真実はいくつもあるものですからね(笑)! 真実という言葉を作ったから、真実が生まれただけやから、真実とか事実とかの言葉を消して、行動という言葉だけにしたらええんですよ。」
――さんまさんの役は、いい人というか、人助けをするようなんですが。
生瀬「でも、それも自分が楽しいからする。自分が楽しい、が基準の人です。」
さんま「自分のために生きる人、生瀬君は、僕をそう見てるわけやね?」
生瀬「イメージしてます(笑)。」
さんま「実際、誰かのために、というのは大嫌いなんで。人のためと言うのは押しつけがましいでしょう。自分のために生きるって、ひどい人だとお思いでしょうが(笑)、ほぼ全ての人がそうなんだと思うんですよ。」
――共演者としての心楽しみは?
さんま「いい役者だってことは分かっているので、笑いの仕掛けを一か所は作って、生瀬君とやりあいたいですね。」
生瀬「慣れてくると、仕掛け場所を変えられるんですよ(苦笑)。こんなお芝居はほんとに、ここだけですね。」
▼明石家さんま 主演 × 生瀬勝久 脚本・出演 × 水田伸生 演出 「PRESS~プレス~」
2月17日(金) ~ 3月4日(日) シアターコクーン(東京都)
[出演]明石家さんま / 生瀬勝久 / 相武紗季 / 中尾明慶 / 丸山智己 / 音尾琢真 / 山西惇 / 温水洋一 / 八十田勇一 / 新谷真弓 / 小松利昌 / 大河内浩
■発売中