華道家元四十五世 池坊専永、次期家元 池坊専好の大作をはじめ、約300作もの春のいけばなを展示。
二〇二四年一二月、華道が国の登録無形文化財になりました。これは名実ともに「日本の宝」になったことを意味します。
その登録要件には「伝統的な技法」が含まれました。
例えば「撓め」や枝葉を省略し整理する技法「さばく」「透かす」など、つまりは作品制作の過程にある、我々華道人が長い修練により手に入れた技法のひとつひとつが宝であり、それらを通じて生み出される一作一作が伝統そのものであるということが世に証されたといっても過言ではありません。
日本人の暮らしの中で連綿と繋がれてきた華道文化。
ご承知の通り、その中心にいつも池坊がありました。
会場に並ぶ作品は、いずれも劣らぬ伝統の体現者であり、未来にその伝統を繋ぐ架け橋です。作者が持てる全てを尽くしていけ上げた作品から、伝統に裏打ちされた「いけばなの品格」を感じ取っていただければ幸いです。