落合陽一×日本フィルによるプロジェクト第9弾は、日本を代表する作曲家による「映像と音楽」をテーマとしたオーケストラの名曲の数々を映像演出付でお楽しみいただきます。広上淳一の指揮により、8/21(木)サントリーホール 大ホールにて開催。
1959年、皇太子殿下(当時)ご成婚に際し作られ、テレビでパレードとともに流れた團伊玖磨「祝典行進曲」と、同年、ドキュメンタリー映画のために作られた武満徹:「ホゼー・トレス」との対比。オーケストラの名曲を生み出し続けているNHK大河ドラマテーマ曲からは、林光「国盗り物語」と菅野祐悟「軍師官兵衛」を。さらに1980年代、映画のために作られた2つのオーケストラ音楽、久石譲「天空の城ラピュタ」、坂本龍一「THE LAST EMPEROR」をお楽しみください。
プログラム後半は、歴史と人々を見つめ続けた「松」をテーマとした2曲です。(藤倉大「Water Mirror」 [承前啓後継往開来III、委嘱世界初演]、レスピーギ「ローマの松」)
詳細は公式HPにてご確認ください。
https://japanphil.or.jp/concert/20250821
※「null2 (ヌルヌル)」2の表記は二乗記号(上付き数字の2)が正式表記となります。
演出・監修:落合陽一
指揮:広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]
「映像の奏者」:WOW
能楽シテ方:馬野正基、狂言方:野村万蔵 野村万之丞 野村拳之介 野村眞之介
囃子方:笛/杉信太朗 小鼓/清水和音 大鼓/大倉慶乃助 太鼓/澤田晃良(東京公演)
地謡:浅見慈一 北浪貴裕 長山桂三 小早川康充(東京公演)
進行アシスタント:江原陽子
【曲目】
※映像演出付
團伊玖磨:祝典行進曲
武満徹:訓練と休息の音楽 −『ホゼー・トレス』より−
林光:国盗り物語
菅野祐悟:軍師官兵衛
坂本龍一:THE LAST EMPEROR
藤倉大:「Water Mirror」 [承前啓後継往開来シリーズIII、委嘱世界初演]
レスピーギ:ローマの松 他
■ VOL.9《null2する音楽会》の特徴
●万博へ、そして万博から
2018年より続く落合陽一×日本フィルプロジェクト。これまでの取組の成果は落合陽一パビリオン「null2」の世界観に繋がっています。そしてVOL.9公演は、落合陽一テーマ事業プロデューサーによる「シグネチャーパビリオン」《null2》をテーマとした音楽会となりました。
●テクノロジーで新たな「生音楽の喜び」
「テクノロジーとは、私たちが失いかけた自然との関係を再び結び直し、再統合を図るための媒体に他ならない」。(落合陽一ステートメントより)
この音楽会では、オーケストラならではの生の音楽の「喜び」に、生成AIを用いた演出で、音楽の楽しみ方に新たな光をあてていきます。今年は、映像や風景の描写を意識した名作を選曲。自然と計算機、人間と生成AI、聴覚と視覚の隔たりと融合を描きだします。
●日本探訪企画「承前啓後継往開来」、第3弾は「能楽」がテーマ
藤倉大への新作委嘱第3弾では、能楽シテ方と狂言方、囃子方、地謡を迎え、古典作品2作品を再解釈します。水をテーマとした「田植」(狂言)、鏡をテーマとした「野守」(能)の抜粋に、オーケストラのサウンドと映像が寄り添う新作を初演します。
■公演をより楽しむ関連イベントを実施
公演当日、サントリーホールにて公演関連イベントを実施します。当日の公演チケットをお持ちの方のみ無料で参加いただけます。
(18:00より開催。クラウドファンディングご支援者の優先入場もあり)
(1) 野村万之丞による「能楽ワークショップ」 18:20~
当日の公演演奏曲目では、狂言「田植」、能「野守」の抜粋が演奏されます。公演出演者の一人、野村万之丞が、
演目の楽しみ方などをお伝えします。
(2) 落合陽一作品展
「null2する音楽会」に寄せた落合陽一のメディアアート作品を展示いたします。 (機材協賛:セイビ堂株式会社)
(3) 聴覚保障デバイス展示
「落合陽一×日本フィルプロジェクト」に関連するデバイスを展示します。一部は体験も予定いたします。
・「ボディソニック」試作品(松本望氏制作、松本記念音楽迎賓館所蔵)
・SOUND HUG(提供:ピクシーダストテクノロジーズ株式会社)
・ORCHSTRA JACKET(提供:ピクシーダストテクノロジーズ株式会社)
・LIVE JACKE開発試作品(提供:筑波大学デジタルネイチャーグループ)
・「ハグドラム」「ハンドルドラム」(提供:ソニーグループ株式会社) [以上予定]
(4) ポスター展
TBWA_HAKUHODOデザインチームによる公演関連ポスターを展示します。
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