
力士と間近で触れ合うことができるのが「地方巡業」の魅力。基本的には本場所のない偶数月に全国各地を巡業しています。あなたの街にやって来るなら、一度覗いてみては?
テレビで見る「相撲」とは違って、力士と触れ合える場所!
NHKでテレビ中継されているのが、みなさんご存知の「本場所」。その本場所のない偶数月に全国各地で行われるのが「地方巡業」です。 巡業では力士同士の取組だけでなく、ファンとの交流をテーマに様々な催しがあるので、相撲ビギナーでも十分楽しむことができます。
横綱だって、間近に見られるチャンスあり!

「そもそも、横綱や人気力士が地方巡業にやってくるの?」という質問が聞こえてきそうですが、安心してください。やって来ますよ。怪我で休場しているなどの事情がない限り、十両以上の力士は全員参加。つまり、横綱も登場。間近で取組を見ることができます。
人気力士の握手会も! 朝早くから出かけましょう

巡業の開場は午前8時ごろ。幕下以下の力士が朝から土俵で稽古を行っている会場の一角では人気力士たちの握手会が行われます。午前9時ぐらいまでの1時間、15分交替で人気力士たちがファンを迎えてくれます。サインをもらったり、一緒に撮影してもらうチャンスも。

早朝の会場入り前とすべての取組を終えて会場を後にした、ほんのひと時が力士との出会いのチャンス。サインや写真撮影に応じてくれる力士も多い。本場所と違ってリラックスした表情も。お目当てのあの力士の素の一面が見られるかも。
巡業ならではの“コミカル相撲”「初切」

ふたりの力士が相撲の禁じ手や珍しい決まり手をコミカルに実演しながら紹介する「初切(しょっきり)」。実際の取組ではけっして見ることができないパフォーマンスに客席は大爆笑。巡業の一番の楽しみがコレというファンもいるほど。
会場の様子や実際の席ってどんな感じなの?

会場にもよりますが、基本的には土俵から近い「マス席」、その後ろに位置する「イス席」、そして2階から観戦する「2階指定席」のような配置になります。
巡業の一日(スケジュール)

朝8時、開場を知らせる寄せ太鼓の響きとともに一日が始まります。
~8時30分 幕下以下の稽古
8時30分~10時30分 十両・幕内の稽古
8時~9時 土俵で稽古が行われている頃、人気力士による握手会
10時45分頃~11時 相撲講座
蹲踞(そんきょ)、醜(しこ)などの土俵上の作法、股割りなどの実演、弓取式や土俵入りの意味などをわかりやすく解説します。
11時~取組開始
序二段、三段目、幕下と若い力士の取組。
取組の間に初切(しよっきり)や相撲甚句(すもうじんく※1)、櫓太鼓打分(やぐらだいこうちわけ※2)など本場所にない催しも。
12時30分~ 土俵入り
化粧廻しを締めた十両力士の土俵入りのあと、幕内をめざす若武者や円熟した取り口のベテランが対戦する十両取組が行われます。
中入り(休憩)のあと、絢爛豪華な化粧廻しを締めた幕内力士の土俵入り。
赤ちゃんを抱いての土俵入りが行われることもあり、巡業ならではの和やかな雰囲気にほっこり。
13時30分 横綱土俵入り
太刀持ち、露払いを従えての横綱土俵入り。
13時50分~ 幕内取組
テレビでお馴染みの力士が登場。結びの一番まで館内の盛り上がりも最高潮に。
15時 弓取式~打ち出し(終了)
結びの一番が終わると、弓取式で1日を締めくくります。
※1 相撲の世界に伝わる伝統的な文化のひとつで、地方巡業や福祉大相撲などで力士が披露する七五調の俗謡のこと。
※2 主に、寄せ太鼓、一番太鼓、はね太鼓の3種類が存在します。
そもそも巡業って、いつ?どこで?

ごくおおまかに言えば、春は関東、夏は東北・北海道、秋は中部・近畿、冬は九州・沖縄を巡業します。詳しいスケジュールは日本相撲協会のホームページでも確認できます。
⇒ 日本相撲協会のホームページ
チケットはどこで買えるの?
地方ごとに主催者が異なるので、買い方も様々。前述の協会のホームページに掲載された連絡先に問合せるという手もありますが、今はインターネット販売も行われています(すべてではないですが)。もちろん「チケットぴあ」でも販売しておりますので、ぜひ検索してみてください。
★巡業のチケット情報は順次更新していきます。
★その他の地方巡業のチケット情報は、下記ボタンよりご確認ください。
ちなみに、本場所は?
年6回、奇数月に行われるのが本場所。1・5・9月は東京の両国国技館、3月はエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)、7月はIGアリーナ(愛知国際アリーナ)(予定)、11月は福岡国際センターで開催。1開催につき15日間行われます。日曜日に初日の幕をあけ、2週間後の日曜日に千秋楽を迎えます。