乙倉遥(オトクラハルカ) のチケット情報

公演レビュー
  • 奇跡の人

    この舞台は、これまでに配役も変えて何度も上演されていますが、もう”間違いない”舞台です! 私が初めて観たのは、2006年の石原さとみさん(ヘレン役)・田畑智子さん(サリヴァン役)の時でした。 おそらく、誰もが小さい時に読んだヘレン・ケラーの伝記。 最後、ヘレンが「水」を理解して「ウォーウォー(water)」と叫ぶという”オチ”まで知っています。 こんなオチまでわかった王道の感動もの……小さい頃は、単に「よかったね」だけで終わっていたと思います。 私は最初、石原さとみさんを観たいだけで行ったんですが、終わってみれば、涙を流さんばかりの大感動! それ以来、この舞台のファンになりました。 ということで、2014年の高畑充希さん(ヘレン役)・田畑智子さん(サリヴァン役)の観劇に続き、今回で3回目です。 今回は、ひときわ熱量の高いサリヴァン先生(高畑充希さん)でした。 高畑充希さんの、一語一語はっきりと力強く発するセリフが、サリヴァン先生のキャラクターをより強く印象付けていました。 それ故に、彼女の言葉一つ一つが、魂を揺さぶってきます。 『奇跡の人』はヘレン・ケラーの伝記でありながら、サリヴァン先生の物語であると、改めて感じました。 とは言え、ラストの「ウォーウォー」のシーンは、ヘレン役(鈴木梨央さん)の最大の見せ場……ここはもう間違いなく、文句なしに良かったです。 そこここで嗚咽も聞こえるほどでした。 周りを固めるケラー家も豪華(益岡徹さん、江口のりこさん、須賀健太さん)でしたが、私が驚いたのは、サリヴァン先生がいた盲学校の生徒・セアラ役の福田彩実ちゃん(5〜6歳?)。 視覚障害者役なんですが、その視線のあり方や表情の作り方など、ちょっと信じられないくらい上手かったです。 サリヴァン先生に別れを告げて、部屋から出て行く時も、壁を手で探るような仕草もして……残念ながら、登場シーンはここだけでしたが、もしかしたら、このままヘレン役もできるんじゃないかと思ってしまうくらいでした。

    touch
  • 演劇集団 円 フォースタス

    刺激的なパンフレットに誘われて、クリストフャー・マーロウ原作、鈴木勝秀と円のコラボ作品を観に出かけた。介護施設で暮らすフォースタスらしき老人の見た夢という形を借りて、神学者フォースタスが生きる意味を問いかけて、悪魔に魂を売り渡しても、魔法の力を得て要望の限りを尽くそうと企てる。その結果彼がどんな人生を送ったのであろうか?深刻な場面より茶化すことで、喜劇的に扱おうとしているように思えたが、果たして成功したのだろうか疑問だ。俳優陣にも役をこなしきったようには感じられず残念であった。乙倉遥メフィストフィリスのパフォーマンスはそれなりではあったが、台詞に悪魔らしさは欠けていた。

    粗忽者の早とちり
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