土井ケイト(ドイケイト) のチケット情報

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公演レビュー
  • 『チック』

    少し退屈な日常から抜け出すスタンド・バイ・ミー的な少年二人の逃避行…ふたり旅。 ですが…… 観て頂ければきっと分かる。兎に角観て頂きたい。 大人のふたりが、きちんと過剰に演じ過ぎることなく主人公二人を表現し周りの魅惑的なキャストがそれを彩っている。 舞台美術も魅力的。最初のスタートから裏切られる事間違い無し。 特に、学生や若い世代の人たちに是非観てもらいたい。…このチックを。

    michiru
  • 『チック』

    現代社会の様々な問題を色濃く抱える2010年のドイツが舞台。14歳のマイクは、憧れのクラスメイトの女の子の誕生日会にも声がかからず、家ではいつも両親の喧嘩にうんざりしている自己嫌悪に陥っている少年だ。夏休みを前にして、ロシヤからの移民で風変わりな少年チックが転校してきた。夏休みに入ると、母親はアル中患者の療養施設へ、父親は出張と称して愛人と旅行へ。そんな心の隙間を見透かすように、チックがちょっと無断拝借したオンボロ、ロシヤ製四駆ラダ・ニーヴァに乗って、旅に行こうと誘ってきた。マイクは多少の不安を感じながらも、あぶなかっしい旅に出発した。目指すはチックの故郷最果ての地。マイク(篠山輝信)とチック(柄本時生)以外の父親(大鷹明良)母親(那須佐代子)途中で出会う不思議な少女イザ(土井ケイト)三人は旅の途中で出会う様々な役回りを演じて大忙しである。車の運転シーンが欠かせないのだが、四駆のリモコンカーは当然として、客席中央前席に運転席を設け、映像に行く手を投影させる等演出に工夫は垣間見える。中央に配置された斜めに傾いた四角い回り舞台が、行く先々の風景やマイクの心象を案じさせている。さて、旅の先々で二人は何を感じたのだろうか?二人で過ごす初めての夜、おなかの空いたひもじさ、やるせない老人の一行、ゴミの山に住んでいた不思議な少女イザの出会いとひそかな想い、エルツ山脈の頂上で、友情の証として50年後のまた会おうと立てた三人のイニシャルを刻んだ記念標、そんなわくわくする旅は交通事故で現実に戻る。退屈な日常とあぶなかっしい非日常の境界を行ったり来たりして、マイクは「人は信じていい」「確かな生きる希望」をつかみ取った気がしてゆく。不良少年チックに責任を取らせようとする父親に逆らっても……成長したマックとともに母親も物を投げ捨て、プールに飛び込み、水底から水面を見上げるシーンが全てを語っているようだ。全編温かさが滲んだ作品だ。14歳の未成熟な少年だからこその物語であり、二人は好演だと思うのだが違和感はぬぐえなかった。早い展開でマイクの台詞が聞き取れない場面が多々あったのは粗忽者の年のせいだろうか?

    粗忽者の早とちり
  • 音楽劇 道 Ⅼa Strada

    フェデリコ・フェリーニの映画『道』を舞台化した作品です。 とても有名な映画ですが、私は観たことがないので(話の筋は何となく知ってましたが)、あまり先入観を持たずに観劇することができました。 貧困のために、大道芸人のザンパノ(草彅剛さん)に売られるジェルソミーナ(蒔田彩珠さん)。 二人はあるサーカス団の一員になりますが、ザンパノが綱渡り芸人のイル・マット(海宝直人さん)に暴力を振るったため、追い出されてしまいます。 イル・マットからサーカス団に残るよう誘われたジェルソミーナですが、結局、ザンパノと旅を続けることになり……。 ザンパノは、体に巻いた鎖を引き千切るという芸を見せる粗野な男。 草彅剛さん、かなり体を鍛えたと思われ、上腕二頭筋がムッキムキでした。 若干、声音を作りすぎてるきらいがあるものの、粗野だけど、どこかしら孤独を抱えている感じを見事に演じられていました。 やっぱし草彅剛さんって、好青年からアウトロー的な役まで、幅広くこなせるいい役者さんです。 もう一人、気になっていたのは、蒔田彩珠さん。 蒔田彩珠さんを初めて見たのは、是枝監督のテレビドラマ『ゴーイング マイ ホーム』でした。 阿部寛さんと山口智子さんの娘役で出ていましたが、独特の演技というか、表情というか……演技慣れしていないようにも見えるし、でも、それが却ってリアルにも感じられて、すごく印象に残りました。 この舞台でも、ザンパノから酷い仕打ちを受けながらも、ザンパノを見捨てることができないといった心情・心の機微は、よく伝わってきました。 クラウン(フィリップ・エマールさん:本物のクラウン)とのシーンでは、ほっこりしながらも、ちょっと悲しい雰囲気もあり、まさに”クラウン”そのもの(ジェルソミーナ自身もクラウン)を表現しているようにも感じられました。 今後も注目していきたい女優さんです。 ※ この舞台、「オンステージシート」というのがあって、舞台上(ステージ後方)にも客席(70席くらい?)が設けられていました。 セットがサーカス小屋なので、サーカスの観客という体のようですが、座るには、ちょっと勇気がいるような席です。途中、トイレに行くこともできない感じですし(笑)。

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