昨年結成40周年を迎えたベテラン・グループのシカゴと、80年代に数々のヒット曲を放ったヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース。アメリカン・ロックを代表するこの二組が、なんとジョイント形式でジャパン・ツアーを行うことになった。共にライブ・バンドとして高い評価を持つこの顔合わせならではの豪華なステージに期待したい。
昨年2月に結成40周年を迎えたシカゴは、60年代後半にデビューして以来、毎年のように精力的なツアーを展開しているベテラン・グループだ。初期はブラスをフィーチャーしたユニークなサウンド・アプローチで、ブラス・ロックと呼ばれるスタイルを構築すると同時に、時代の状況とリンクする政治的なメッセージ性の濃厚な楽曲で、第一の黄金時代を築いた。
78年にオリジナル・メンバーだったテリー・キャスが、拳銃の暴発事故で他界してからは低迷期を迎えたが、82年に『素直になれなくて』の大ヒット以降は、キーボードを主体としたバラード路線を打ち出し、80年代に第二の黄金時代を迎えている。90年代以降は新作発表のペースが落ち、企画盤のリリースやメンバーのソロ活動が目立つようになったが、全曲新曲のスタジオ盤としては15年ぶりとなる通算30作目『XXX』を2006年に発表し、再びグループとしての活動への意欲を見せている。
一方のヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースは、'80年にアルバム・デビュー。80年代はシカゴにとって第二の黄金時代だったが、ヒューイ・ルイスはまさにそんな時期に登場し、時代の寵児として飛躍を遂げたアメリカン・ロック・バンドだ。そんな彼らも近年は25周年記念のライブ盤を2005年にリリースするなど、キャリアの蓄積を感じさせる存在となっている。
そして今回、この二組によるジャパン・ツアーが決定した。シカゴは2004年にはアース・ウィンド&ファイアーとのジョイント・ライブを行い、その模様をDVDでリリースしており、今回の企画が実現したのも、そのようなシカゴのジョイント指向の賜物と言えるだろう。この豪華な顔合わせならではのステージを楽しみにしたいところだ。(2008/2/22)