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チケットぴあコラム

アリス

 1971年に結成され、ニューミュージックの代名詞的存在として確固たる地位を築いたアリス。1981年に活動を停止した後も、何回も復活してきた彼らだが、今年は大規模なツアーも伴う本格的な動きとなり、それに続いて、来年の2月には東京ドーム公演が決定した。全員が60代となっても活躍を続ける彼らの成熟したステージに期待したい。

 アリスは谷村新司、堀内孝雄、矢沢透の三人により1971年に結成され、翌1972年にデビューしている。当時の日本の音楽シーンは、それまで大きな盛り上がりを生んでいたグループサウンズのブームが終わり、フォークが注目されており、ロックはまだアンダーグラウンドな存在でしかなかった時期だ。

 アリスの作風は、自分たちの作詞作曲で、分かりやすい日本語のナンバーを、グループのアンサンブルで披露するというスタイルだったが、デビュー直後のシーンには彼らの音楽性を言い当てる言葉がなかったため、フォーク・グループという言われ方をされることが多かった。とはいえ彼らの編成は、メンバーにドラマーの矢沢がいるなど、フォークと呼ぶには異色のものだった。

 デビュー直後の彼らはヒットに恵まれず、ひたすら精力的なライブ活動を展開していき、大々的な注目を集めたのは、1977年10月にリリースされてから徐々にランクを上げていき、初のベスト10ヒットとなった『冬の稲妻』以降のことだった。これによって彼らはデビュー当時には言葉さえなかったニューミュージックの代名詞的存在となった。谷村にはチンペイ、堀内にはベーヤン、矢沢にはキンちゃんというニックネームが付けられていたことからも分かるように、彼らのキャラクター性は非常に親しみやすいものだったが、グループとしての精力的な活動で活路を切り開いたパイオニアでもあったわけである。

 1981年に活動を停止した後も、彼らは何回も復活してきたが、特に今年は大規模な全国ツアーを展開。新曲『GOING HOME』も披露し、ツアー・ファイナルの武道館公演の模様はライブ盤として発表されることにもなっている。来年2月の東京ドーム公演は、全員が60代に突入した現在の彼らの勢いを、広く印象付ける場となるに違いない。(2009/11/27)