名作『ストレンジャー』の30周年記念盤を7月にリリースするビリー・ジョエル。それを携えての初来日コンサートから30周年というタイミングを記念して、一夜限りのメモリアル・コンサートとなる東京ドーム公演が決定した。NYを拠点とするシンガー・ソングライターの代表格ともいうべき彼の本領を、この機会にぜひとも堪能しよう。
ワールド・ワイドな活躍をしているアーティストには、地域ごとに結びついた特別な思い出というものがある。日本のファンにとって、ビリー・ジョエルは、1978年の初来日以降、急激に親しみを増したことは間違いないだろう。
元々彼がプロ・ミュージシャンとしてデビューしたのは1968年、THE HASSLESというバンドの一員としてのこと だった。その後はATTILAというグループ名で作品を発表したり、1971年には事実上のソロ・デビュー・アルバムと言われる『コールド・スプリング・ハーバー』をリリースしたりするが、一般的な知名度を得るにはいたらず、アメリカ では1973年の『ピアノ・マン』のヒットで、日の目を見ることになった。翌1974年に3枚目のソロ・アルバム『ストリートライフ・セレナーデ』を発表した後、NYに拠点を移してから1976年には『ニューヨーク物語』を発表している。
とはいえ、日本で彼の名前が知られるようになったのは、フィル・ラモーンをプロデューサーに迎えて、1977年に発表された『ストレンジャー』からのこと。つまり最初のデビューからは、約10年ものタイムラグがあったわけである。しかしこれ以降の彼は、『素顔のままで』が、1978年の第21回グラミー賞に於いて最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を受賞したこともあって、トップ・スターとなり、NYを拠点とするシンガー・ソングライターとしての地位を確立すると同時に、1978年以降、度々来日公演を行うようになる。
1993年の『リヴァー・オブ・ドリームス』発表後は、新曲中心のポップ・アーティストとしての活動から離れるという宣言をしたが、昨年には久々の新曲『オール・マイ・ライフ』を発表し、多くのファンを喜ばせてくれた。今回はそれに加えて来日30周年ということもあり、彼と日本の絆を改めて再確認するステージとなるに違いない。(2008/6/27)