チケットのことならチケットぴあチケットぴあ

こんにちは、ゲストさん。会員登録はこちら

チケットぴあコラム

Caravan

 アコースティックな響きを活かした穏やかなアンサンブルを基調に、しなやかなライフ・スタイルに裏付けられた確固たる価値観を伝えてくれるシンガー・ソングライター、Caravanが、日比谷音楽堂で行うスペシャル・ライブ“砂漠のキャラバン”。野外ならではの解放感に満ちた環境の中で、ピースフルなサウンドの魅力を堪能しよう。

 アコースティック・ギターを駆使するシンガー・ソングライターというと、字余りの歌詞に象徴されるフォークのように言葉を優先する作風を連想しがちかも知れない。しかしクラブ・シーンの盛り上がり以降には、歌や歌詞とリズムやサウンドの肌触りをトータルにコントロールする作風のアーティストもかなり台頭してきた。

 ジャック・ジョンソンに代表されるサーフ・ミュージックも、そうした意味ではアコースティック系シンガー・ソングライターの新しい潮流を示す例と言うことができる。Caravanは、邦人の中でもそんな時流とのリンクを感じさせつつ、他に似た者のいない独自のポジションを確立しているアーティストだ。

 幼少時代を南米ベネズエラの首都カラカスで過ごした彼は、高校時代にバンドを結成し、最初はギタリストとして活動した後、2001年からソロのシンガー・ソングライターへと形態を変え、2004年に『RAW LIFE MUSIC』でアルバム・デビュー。2005年からはエイベックスのレーベルであるrhythm zoneに移籍し、本人の活動だけでなく、元JUDY AND MARYのYUKI、SMAPなどにも楽曲を提供している。このrhythm zoneは、R&BやHIP-HOPなどを主に扱うレーベルであることも、彼の作風が従来のアコースティック系シンガー・ソングライターとは、異なる立ち位置にいることを示している。

 彼のアコースティック・ギターとボーカルを中心にしたバンド編成で展開するステージの模様は、昨年リリースしたライブ盤『Silver~Lost&Found~』でもわかるように、穏やかな表情のピースフルなものだが、その根底にある価値観はしなやかでかつ揺るぎないリアリティを放つ。特に今回の公演は、日比谷野外音楽堂が舞台とあって、解放感に満ちた空間を生み出してくれるに違いない。(2008/4/11)

(C)Buntaro Kato