チケットのことならチケットぴあチケットぴあ

こんにちは、ゲストさん。 会員登録はこちら

@ぴあコラム

エリック・クラプトン

 ヤードバーズに参加してから45年となるロック・クラシックスのシンボルともいうべきベテラン・ギタリストが、2年半ぶりに来日。昨年の秋には初の自叙伝、さらにクリーム時代から今にいたるまでの楽曲を収めた『ライフタイム・ベスト』を発表しているだけに、ステージでも集大成的なナンバーで、節目を鮮やかに彩ってくれるだろう。

 エリック・クラプトンは、まさにロック・クラシックスの生き証人というべきアーティストだ。1963年に参加したヤードバーズをブルースを極めたいという意志で脱退。60年代後半には、激しいインプロビゼーションを重視したアプローチで、激動の時代のシンボルとなったスーパー・グループ、クリームで活躍。

 さらにまぎれもなくイギリスのアーティストであるにも関わらず、70年代に入るとアメリカ南部のスワンプ・ロックへと方向転換し、デュアン・オールマンをゲストに迎えたデレク&ザ・ドミノスで、レイド・バック指向のサウンドを打ち出している。また1974年にはボブ・マーリィをカバーした『アイ・ショット・ザ・シェリフ』で全米チャート・ナンバー1を獲得し、レゲエの存在を広く知らせるきっかけも作っている。

 このように時代の流れをそのまま自分の心身で受け止めたエリック・クラプトンは、激しく作風を変化させることとなった。それは同時に彼自身の指向性だけでなく、ロック・ミュージックの領域自体を拡大することにもなった。

 彼が昨年発表したベスト・アルバム『ライフタイム・ベスト』は、そうした激動の中で生まれてきた楽曲をパッケージした二枚組。ちょっと聴いただけでは、同じアーティストの楽曲とは思えないほどの変化に富んだサウンドは、彼の生きざまがそのまま現れたもの。これとほぼ同時期に、クラプトンは初の自叙伝を発表している。いずれも60年代からの長いミュージシャン人生を、改めて集大成すること無しには不可能な作業だ。さらに今回の来日公演は、1974年の初来日から35周年というタイミングになることを記念して、全12種類のデザインからなるオリジナル・チケットを発行。彼のコアなファンにとっては、コレクター心もそそられるコンサートになりそうだ。(2008/11/21)

photo George Chin