2005年に発表した前作『アメリカン・イディオット』で、全米チャート初登場ナンバー1を獲得し、広大なロック・シーンの頂点に立ったグリーン・デイ。今回は25ヵ国でナンバー1を獲得した最新作『21世紀のブレイクダウン』を携え、単独来日公演が決定した。悪ガキから大物へと飛躍的な成長を遂げた彼らの現在を体感しよう。
1994年に『ドゥーキー』でメジャー・アルバム・デビューを果たしたグリーン・デイは、70年代後半から始まったパンク・ロックの流れに、新たな潮流を巻き起こしたグループだ。フロントのビリー・ジョー・アームストロング、ベースのマイク・ダーント、ドラムスのトレ・クールからなるシンプルなスリー・ピース編成ながら、楽曲はメロコアと呼ばれるポップなスタイルで、パンクとポップという要素を結びつけることによって、シーンに大きな影響を与えたのである。
ただし初期の彼らは、サウンド面でそうした成果を獲得しながらも、キャラクター的にはやんちゃな悪ガキといったイメージが強かった。そうしたイメージを覆したのが、2005年に発表した前作『アメリカン・イディオット』だ。これは組曲形式の大作も含むロック・オペラ形式で、彼ら自身の母国であるアメリカに対して、シリアスな問いかけを突きつける内容だった。その衝撃は非常に大きく、このアルバムで彼らは、初めて全米チャート初登場ナンバー1を獲得する大成功を収めている。
だがこうしたシフト・チェンジには、大きな精神力が必要とされる。『アメリカン・イディオット』を発表した後の彼らは、自分たちが進むべき方向性を見定めるため、考える時間が必要だった。この間には急激に大きくなったグリーン・デイという看板の重圧から逃れるために、フォックスボロ・ホットタブスという覆面バンド名義での作品も発表している。
そうしたプロセスを経て今年届けられた最新作『21世紀のブレイクダウン』は、シリアスなメッセージ性と親しみやすい楽曲が見事に融合しており、25ヵ国でナンバー1を獲得。今回の来日では、堂々とした大人のロック・バンドとしてピークを迎えた彼らの勇姿を見せてくれる。(2009/9/4)