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チケットぴあコラム

布袋寅泰

 ニュー・アルバム『GUITARHYTHM V』をリリースしたばかりの布袋寅泰による全国ツアーが決定した。BOOWYのギタリストとしての華やかな活躍を経て、昨年ソロ・デビュー20周年を迎えた彼は、新たなサイクルの幕開けとして15年ぶりに“GUITARHYTHM”というキーワードを前面に出しているだけに、気合い満点のステージが期待できそうだ。

 日本を代表するギタリストとして絶大な人気を誇る布袋寅泰。振り返ってみれば、彼が日本のロックのメジャー化を象徴する形で80年代に大々的な成功を収めたBOOWYでの華やかな活躍を経て、ソロ・デビューを果たしたのは、1988年のことだった。つまり布袋にとって、昨年は20周年という特別なタイミングにあたる。

 ソロ・デビューの時に彼は“GUITARHYTHM”というキーワードを打ち出していた。これは当時の彼自身の言葉によれば、90年代を迎えるにあたって、国内のみならず海外にもアピールし得るR&Rという構想を持って立ち上げたもので、スピード、リフレイン、メロディ、コンピュータ、パンクという五つのテーマに集約される。彼のソロ・アルバムのうち最初の四枚は、全て『GUITARHYTHM』というタイトルが冠されており、これらは昨年12月に6枚のCDと1枚のDVDからなる『GUITARHYTHM BOX』も発売されている。

 そしてこの2月にリリースされたばかりの最新作『GUITARHYTHM V』は、1994年の『GUITARHYTHM IV』以来、イントロとアウトロを置いたコンセプチュアルな構成で、15年ぶりに、このキーワードを打ち出した作品だ。基本的な作りとしてはプログラミングによるデジタル・ビートと生演奏を組み合わせたギター・サウンドが軸になっている。ただし曲調は、布袋流のラップを聴かせるものから、クリームのカバー、オペラ歌手の中丸三千繪のスキャットをフィーチャーしたインストまで、実にバラエティ豊か。どんな時代になっても、ロックにときめきとロマンを追い求める彼の姿勢を、力強くアピールする内容となっている。

 今回のツアーは、こうした作品を携えて行われるとあって、布袋ならではの発想を凝縮した気合い満点のステージを楽しませてくれるに違いない。(2009/2/27)