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チケットぴあコラム

ジェイミー・カラム

 UKジャズ・シーンから登場し、ジャンルを越えたポップな作風で人気のシンガー・ソングライター。クリント・イーストウッドと共作した『グラン・トリノ』などの話題を挿んで今月にリリースされる最新アルバム『ザ・パースート』を携えての来日が決定した。貪欲なまでの幅広い音楽性を、どんな風にアピールしてくれるか期待したい。

 ジェイミー・カラムのアルバムは、彼が元々UKジャズ・シーンから登場したこともあって、CDショップではジャズのコーナーに置かれていることが多い。しかし彼の音楽には、いわゆるジャズ・ボーカルのイメージだけにとらわれていては想像することも困難なほどの多彩な要素が投入されている。2003年のメジャー・デビュー・アルバム『ジェイミー・カラム』も、第47回グラミー賞ベスト・ジャズ・ヴォーカル部門にノミネートされたが、ジミ・ヘンドリックスやジェフ・バックリィのナンバーをカバーするなど、ジャンルを越えたセンスを発揮している。

 彼の作品はジャジーなピアノとハスキーなボーカルを多用しつつもヒップホップ、トリップホップ、ロックなどのエッセンスが、縦横無尽に入り組んでいるのが特徴。本人もそうしたミクスチャー感覚では、ベックやビョークといったアーティストに共感を持っていることを明らかにしており、コンテンポラリーな音楽のイノベイターとして、その才能に、様々なフィールドから注目を集めている。

 前回日本にやってきたのは、前作『キャッチング・テイルズ』を携えた2006年のツアーの時だったが、その後には映画『グラン・トリノ』の主題歌を、監督&主演のクリント・イーストウッドと共作するというユニークなコラボレーションにより発表し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、幅広い層にその存在感をアピールしたのも記憶に新しいところだ。

 今回の公演は、1月27日に本邦でもリリースされる最新アルバム『ザ・パースート』を携えて行なわれることになっている。特に東京公演は多彩な広がりを特色とする彼のファン層に対応して、スタンディング形式のZEPP Tokyoと椅子席のJCB HALLという二つのスタイルなので、自分の楽しみ方に応じて公演日を選べるのも嬉しいところだ。(2010/01/22)