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チケットぴあコラム

ジェフ・ベック

 60年代から活躍を続ける孤高の天才ギタリストの来日公演が決定。まぎれもないベテランでありながらも、円熟した落ち着きよりも、瞬間的な閃きに心身を捧げるスリリングなプレイでファンを惹き付ける個性は、まさにロック・ギタリストのシンボルというにふさわしい。時代と世代を超えた圧倒的な存在感を、ステージで体感しよう。

 ギター・ヒーローは、あらゆる時代のロックに存在してきたが、ジェフ・ベックは、まさにそんなギター・ヒーローのシンボルとも言うべき別格の存在だ。彼と同時代に登場してきたギタリストとしては、60年代にヤードバーズに在籍したジミー・ペイジとエリック・クラプトンが代表的な存在で、ロック・クラシックスの括りでは、この三人をまとめて三大ギタリストと呼ぶことが多い。

 この三人のうちジミー・ペイジは、レッド・ツェッペリンに代表されるバンド・サウンドのアンサンブルを得意とし、エリック・クラプトンは、ボーカリストとしてもキャリアを積み、円熟したアダルトなキャラクターとして人気を獲得してきた。しかし彼らに比べると、ジェフ・ベックは初期からの一匹狼のようなイメージが、一貫してつきまとっている。

 それは精悍なルックスに加え、基本的な彼の演奏のスタイルが、テクニックとセンスが直結したインスピレーションを重視したものであることにも一因があるだろう。作風もフュージョン、テクノなど、ロックをベースとしながら、新たな領域に次々とアプローチしてきた。つまり彼は、40年以上におよぶ長いキャリアを持ちながらも、守りに回ることの無いチャレンジャー資質で、常にスリリングな存在であり続けてきたのである。

 近年は2005年に単独で、2006年には“ウドー・ミュージック・フェスティバル”で来日しており、ぴあの独占先行発売となる今回の来日公演は、来年2月に予定されている。現在の最新作は、ライブ・アルバム『ライヴ・ベック'06』だが、すでにニュー・アルバムを制作中という情報も伝えられているので、日本のステージでは、孤高の天才ギタリストの新たな境地で魅せる最新のナンバーの披露も期待したいところだ。(2008/9/12)