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チケットぴあコラム

ORANGE RANGE

 2003年にメジャー・デビューしたORANGE RANGE。それから早くも丸5年を経た今年は、7月にリリースした5枚目のオリジナル・アルバム『PANIC FANCY』を携えて、秋から全国ツアーを展開。12月はその追加公演を日本武道館などで予定している他、お楽しみ盤アルバム『裏SHOPPING』も発表と、ますます意気盛んなところを見せてくれる。

 2003年にメジャー・デビューしたORANGE RANGEは、同年にリリースしたセカンド・シングル『上海ハニー』のヒットで、一気にブレイク。沖縄発のロック・グループとして、幅広い人気を獲得している。そうした彼らの特色を一言でいうならば、メンバーのキャラクター性を活かしたバラエティに富んだサウンド・アプローチだ。

 HIROKI、YAMATO、RYOという3人のボーカリストをフィーチャーし、ヒップホップからバラードまで、様々な曲調が飛び出してくる彼らのスタンスは、例えば琉球音階のような地域色にもとらわれていない。メンバーのユーモラスな洒落っ気が炸裂した曲からシリアスなものまで、一見統一感が無さそうに感じられるほどの振り幅を、あっけらかんと披露してしまうスタンスは、ジャンルで括られることの無い自由な活気に満ちている。

 こうしたスタンスを持つアーティストでも、作品を重ねていくに従って、自分達の観られ方に縛られたりすることは少なくない。だが彼らの場合は、むしろそうした個性をさらに天衣無縫に繰り広げているといっていいだろう。例えば今年発表した『PANIC FANCY』は、昨年に『ORANGE』『RANGE』という二枚のベスト・アルバムをリリースして、メジャー・デビューからの流れにひとつの区切りをつけ、オリジナル・アルバムとしては1年半のインターバルを経ての作品にあたる。そしてここでも彼らはもっともらしい統一感よりも、好き放題に弾けまくる楽しさを前面に掲げているのだ。

 本作を掲げた“ORANGE RANGE LIVE TOUR 008 ~PANIC FANCY~”は、9月からスタートしており、12月はその追加公演にあたる日本武道館公演などで、いよいよハイライトを迎える。12月にはお楽しみ盤アルバム『裏SHOPPING』のリリースも予定しているとあって、さらに強靭なごった煮感覚で圧倒してくれそうだ。(2008/12/5)