7月にファースト・アルバム『ZUSHI』をリリースし、初登場1位を獲得した逗子育ちの男性デュオ、キマグレンが、毎年逗子海岸で運営する期間限定の砂浜のライブハウス“音霊 OTODAMA SEA STUDIO”。独特の磁場を持つこのスペースで、ゆったりと音楽に浸ることができるのは、まさに逗子海岸ならではの貴重な音楽体験となるに違いない。
オーディエンスが音楽を味わうということは、一種の体験である。もちろんステージの上のアーティストは、ベストな演奏を心がけるわけだが、それでもアーティストが観客の受け取り方の全てをコントロールできるわけではない。例えば同じアーティストの音楽を聴くにしても、それをオーディエンスが、どんな環境で体験するかによって、その場ならではの、さまざまな印象が残るはずだ。
そもそも江ノ島や富士山が見える美しい景観に恵まれた逗子海岸は、遠浅の海岸と穏やかな波のため、さまざまなマリンスポーツで賑わい、都心からのアクセスが便利なため、花火大会などのイベントでも大きな盛り上がりを生む独特の磁場を持っている。そしてこの逗子海岸の砂浜に、昼は海の家として、夕方以降はライブハウスとして機能し、一日中水着姿でくつろぐこともできる夏限定のユニークなスペースとして誕生したのが、“音霊 OTODAMA SEA STUDIO”なのである。
この場所にライブハウスを創りたいという想いを持ったのは、逗子育ちの幼なじみであるイセキとクレイ。2005年に“CLUBEACH HOUSE KANNON”を立ち上げ、夢を実現させた彼らは、ブッキングをしていく中で、彼ら自身もキマグレンというデュオを結成し、なんとそのステージに立つことになる。さらに2008年2月にシングル『あえないウタ』でメジャー・デビュー。7月16日にはファースト・アルバム『ZUSHI』をリリースし、初登場1位となったばかり。
そしてスペースの方は、2年目から“音霊 OTODAMA SEA STUDIO”と名前を変え、今まさに4年目の営業を行っているところ。8月の後半は、ベテランの伊勢正三から、一青窈といった女性アーティストが日替わりで登場し、最終日はキマグレン当人が、『ZUSHI』のリリース・パーティで締め括る。まさに逗子ならではの特別な体験ができるはずだ。(2008/8/15)