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@ぴあコラム

佐野元春

 パイオニア的な存在としてロック・シーンをリードしてきた佐野元春が、30周年というアニバーサリー・イヤーを迎え、THE HOBO KING BANDを率いて行なうスペシャル・ライブ。1980年3月のデビュー・シングルにちなんで、東京公演は“アンジェリーナの日”、関西公演は“アンジェリーナの日-WEST”と銘打って華やかなステージを披露。

 日本のロックが、現在のように音楽シーンのメイン・ストリームとなったのは、80年代半ば。佐野元春はそうした機運の先駈け的な存在としてシーンに登場し、パイオニア的な存在としてロック・シーンをリードしてきたベテラン・アーティストだ。

 彼の活動は、大きく二つの要素のバランスで貫かれている。まずひとつはアーティストとしての刺激を貪欲に追求していく先鋭的な部分だ。例えば昨年の彼は、ギターに深沼元昭、ベースに高桑圭、ドラムスに小松シゲルといった後輩ミュージシャンを従えて、小編成でライブハウスを演奏会場とする“COYOTE TOUR”を行っている。キャリアに安住するのではなく、自ら新しい可能性を切り開いていく姿勢は、80年代半ばには、『サムデイ』で大成功を収めた直後にニューヨークに渡り、ヒップホップに急接近して作風を広げるなど、時には大きな変化で周囲を戸惑わすほどの勢いを持っている。

 しかし彼は同時にそうしたアーティスティックな勢いでファンを置き去りにするのではなく、リスナーに対する感謝の気持ちを大事にしたポップで親しみやすい部分も、活動の軸としてきた。彼は“COYOTE TOUR”の終了に際して、「デビュー30周年では皆が喜ぶようなことをドカンとやる」と公言している。これは長く彼を支持してきたファンに対するサービス精神の現れだ。

 そして今回、ぴあ最速独占で先行発売される佐野元春の公演は、まさにそのアニバーサリー・イヤーの幕開けとなるイベントだ。タイトルもタイミングも1980年3月のデビュー・シングル「アンジェリーナ」にちなんで、東京公演は“アンジェリーナの日”、関西公演は“アンジェリーナの日-WEST”と銘打ち、THE HOBO KING BANDを率いて、華々しいステージを楽しませてくれる。(2010/02/12)