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@ぴあコラム

サラ・ブライトマン

 クラシックとポップスを融合したクラシカル・クロスオーバーというスタイルを打ち出し、今年の夏には北京五輪開会式でのパフォーマンスでも大きな注目を集めたイギリス出身の女性シンガーが、大規模なワールド・ツアーを開始。立て続けに発表した『神々のシンフォニー』『冬のシンフォニー』を携え、スピリチュアルな歌声を披露する。

 サラ・ブライトマンは、北京五輪開会式でのパフォーマンスに抜擢されるなど、まさに時の人として注目を集めている人物だが、そのキャリアは長く、多くの転機を経てきた。まず1980年代のはじめに、オーディションを受けたミュージカル「キャッツ」で、ジェミマ役を務め、アンドルー・ロイド・ウェバーのミュージカルに多数出演。1984年に彼と結婚し、1986年の「オペラ座の怪人」の成功で、ミュージカル女優としてその名を知られるようになった。

 彼女にとって最初の大きな転機となったのは、ウェバーと離婚した1990年で、そこからソロ歌手としての活動をスタート。特にドイツの音楽プロジェクトで古典音楽とダンスビートを融合したサウンドで、一世を風靡したエニグマのフランク・ピーターソンと出逢い、彼をプロデューサーに起用してアルバムも発表している。90年代半ばにはイタリアのテノール歌手、アンドレア・ボチェッリとのデュエットによる『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』が大ヒット。これがきっかけとなって、サラ・ブライトマンは、クラシックとポップスを融合したクラシカル・クロスオーバーと呼ばれるスタイルを打ち出したアーティストとして認知されるようになった。

 これ以降の彼女は『エデン』『ラ・ルーナ』『アヴェ・マリア~サラ・ブライトマン・クラシックス』『ハレム』と大ヒット・アルバムを連発してきた。今年2月にリリースされた『神々のシンフォニー』は、5年ぶりとなる待望のオリジナル・アルバムだったが、10月にはそれと対を成す『冬のシンフォニー』も発表。5年ぶりとなる今回の単独来日公演は、これを携えて展開する大規模なワールド・ツアーの一環となる。多くの転機を乗り越えてきた彼女が、満を持して展開するコンセプチュアルなアクションだけに、大きな期待を持って公演に臨みたいところだ。(2008/12/12)