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@ぴあコラム

スガ シカオ

 5月12日にニュー・アルバム『FUNKASTiC』を、今月4月28日にはそこからの先行シングル『サヨナラホームラン』をリリースするスガ シカオの全国ホール・ツアーが決定。クオリティの高いファンク・サウンドと繊細な心理を鋭くえぐる歌詞の世界観で、幅広いファン層を獲得しているシンガー・ソングライターとしての本領を発揮してくれる。

 アーティストとしての作風を極めていくことと、チャートで大々的な人気を獲得することは、なかなか両立させるのが難しい。1997年にメジャー・デビューしたスガ シカオの音楽的なベースは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンに代表されるファンクにあるが、それだけを突き詰めていくと、耳の肥えたファン層に偏ってしまう可能性もあったかも知れない。

 しかし彼の場合は、1998年に歌詞を提供したシングル『夜空ノムコウ』が、SMAP初のミリオン・セラーとなったこともあり、全国的に注目を集めている。つまり作曲だけでなく、作詞の才能もアピールすることで、ジャンルのワクを越えた認知度を獲得し、キャラクター性と一体となったシンガー・ソングライターとしての魅力で、独自のポジションを獲得し、2001年のベスト・アルバム『Sugarless』は、チャート・ナンバー1に輝いている。

 そうしたバランスの上で、クリエイティブな面でも無理の無い環境を整え、近年は2年に一枚というペースでオリジナル・アルバムを発表してきた。5月12日にリリースされる通算9枚目のニュー・アルバム『FUNKASTiC』も、前作『FUNKAHOLiC』から約1年8ヶ月ぶりの作品となる。

 この間の彼の動きとして特筆すべきは、2009年に行なったロンドン公演、そしてシングル『はじまりの日』でRHYMESTERのMummy-Dをフィーチャーするなど、初の試みに意欲的にチャレンジしている点があげられる。

 これらの成果はもちろん『FUNKASTiC』にも反映されているが、今回チケット発売となる全国ホール・ツアーのステージでも、アクティブに披露してくれるに違いない。躍動感に満ちたサウンドと、人間の内面を鋭くえぐる歌詞の世界観を武器とするシンガー・ソングライターとしての躍進ぶりでを、じっくりと堪能しよう。(2010/4/16)