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チケットぴあコラム

ザ・フー

 60年代半ばにデビューしたベテランの中でも、特に多くの伝説に包まれた偉業を達成し、現在も活動しているザ・フー。40年を越える長いキャリアの中で、これまで実現の機会がなかった単独での彼らの来日公演が、遂に決定した! 今年の日本の音楽シーンの中でも、最も重要なコンサートとして、長く語り伝えられることは確実といえる。

 いわゆるロック・ミュージックの流れは、1960年代から始まっている。そうした中で1965年にデビューしたザ・フーは、ビートルズやローリング・ストーンズと同時代に活躍し、ロック・クラシックスの歴史から外すことのできない重要なグループだ。

 初期のサウンドはモータウンやR&Bをルーツとしながらも、大音量によるワイルドな演奏で、当時のオーディエンスを圧倒する存在感を放っており、パンク世代のアーティストにも大きな影響を与えている。またそれだけでなく1969年の『トミー』、1973年の『四重人格』という大作は、ロック・オペラというスタイルを切り開き、ロックの表現の可能性を大きく広げた記念碑的な作品であり、それぞれ映画化もされている。

 オリジナル・メンバーのうち、破天荒なキャラクターで知られていたドラマーのキース・ムーンは、1978年に他界し、ベースのジョン・エントウィッスルも2002年に他界。現在はギターのピート・タウンゼントとボーカルのロジャー・ダルトリーの二人にサポートを迎える形で、ザ・フーとしての活動を展開している。

 ところがこれほど長いキャリアを持つビッグ・ネームでありながら、これまでに彼らが日本でステージを行ったのは、2004年に東京と大阪で開催されたロック・フェスティバル“ロック・オデッセイ 2004”だけであった。そして今回決定したのが、彼らにとって初めての単独来日公演となるのである。

 この間にザ・フーは、2006年には1982年の『イッツ・ハード』以来24年振りとなるスタジオ・アルバム『エンドレス・ワイヤー』を発表し、クリエイティブな意欲も衰えていないことを実証している。この機会にロックの生き証人ともいうべき彼らの歴史的なステージを体験しよう。(2008/7/11)