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チケットぴあインタビュー

《東芝グランドコンサート2012》  神尾真由子(vl)

《東芝グランドコンサート2012》  神尾真由子(vl)


「とても難しいけど、大好きなコンチェルトなんです」

2007年、第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、一躍世界の注目を集めるようになった神尾真由子。以後、各地で活発な演奏活動を展開している彼女が、「東芝グランドコンサート2012」でフランソワ=グザヴィエ・ロト指揮南西ドイツ放送交響楽団バーデン=バーデン&フライブルクと共演し、シベリウスのヴァイオリン協奏曲ニ短調を演奏する。

──この指揮者とオーケストラとは初めての共演だそうですね。



「ええ、共演するのはまったく初めてですので、とても楽しみにしています。指揮者、オーケストラとどんな音の対話ができるのか、それが一番心待ちにしている面です」



──シベリウスのヴァイオリン協奏曲は、チャイコフスキー国際コンクールでも演奏されましたが、この作品にはどんな思いを抱いていらっしゃいますか。



「とても難しい作品だと思います。シベリウス自身がヴァイオリニストを目指した人で、この楽器をよく知っているため、さまざまなところに難度の高い和音がちりばめられている。フレーズも長く、リズムもとりにくい。なんだか、ヴァイオリニストに意地悪しているみたい(笑)。でも、結果としてすばらしい作品になっているので、多くのヴァイオリニストが好んで弾くわけです。この作品は私の欠点が出にくいので、コンクールのときに選びました。 欠点ですか? 舞台に出て本番になると旋律をものすごく歌いすぎたり、カーッとなって走りすぎたりすることがあります。でも、シベリウスはそうした思いにならずに演奏できるんです」



──この作品は楽章ごとにまったく異なる表現を要求されると思いますが…。



「まず第1楽章から、オーケストラにソリストが歩み寄っていかなければうまくいきません。楽譜に忠実に演奏することが大切になります。第1楽章がもっとも弾きにくく難しいですね。第2楽章は少しロマン派的な弾きかたをしてちょっとテンポを揺らしても大丈夫。でも、第3楽章はまたテンポを守ってきっちり弾いていかなければなりません。全体的にオーケストラとの音の対話に心を配り、集中力を高めないと。この作品は12歳のときに初めて弾きましたが、そのときに先生がアイザック・スターンの録音を聴かせてくれました。以来、ずっと弾き続けています。難しいけど大好きな曲ですよ」



取材・文:伊熊よし子  撮影:山口亮治



▼南西ドイツ放送交響楽団バーデン=バーデン&フライブルク 《東芝グランドコンサート2012》

・2012年2月12日(日) 名古屋/愛知県芸術劇場コンサートホール
・2012年2月13日(月) 大阪/ザ・シンフォニーホール
・2012年2月14日(火) 東京/サントリーホール
・2012年2月17日(金) 東京/サントリーホール
・2012年2月18日(土) 広島/広島ALSOKホール
・2012年2月19日(日) 金沢/石川県立音楽堂コンサートホール
・2012年2月20日(月) 福岡/福岡シンフォニーホール

指揮: フランソワ=グザヴィエ・ロト

ソリスト:
神尾真由子(ヴァイオリン)… 出演日 2/12、2/13、2/14公演
萩原麻未(ピアノ)… 出演日 2/17、2/18、2/19、2/20公演