──今年の出演が決まった時の思いはいかがでしたか?
「やっぱり頭の片隅には「出たい!」という気持ちはあったんですけど、「毎年出られるものではないしなぁ」、とも考えていました。そんな中マネージャーから出演が決まったと話を聞いて、しかも記者会見にまで呼んでいただけるなんて信じられなくて、ご飯が喉を通らなくなってしまいました(笑)」
──アニサマ記者発表会のお話の中で、「栗林みな実さんのパフォーマンスを2008年のアニサマで見たことがアニソンシンガーを志すきっかけだった」とお話になっていましたね。その時はじめてご覧になったのですか?
「はい。アニメやアニソンは好きだったんですけど、それまでアニサマを知らなかったんです。友達に誘ってもらって出演者を見たら全員知っている方で、こんなにすごいイベントがさいたまスーパーアリーナという大きい場所で行なわれているんだと知って、ものすごくびっくりしました。それがはじめてのアニソンのライブだったので、開演前にライトが消えておひとりずつ名前が出るときにみんながワーッとサイリュームを振る、恒例の光景もはじめてで、すべてが夢のような世界でした。あの衝撃は私の人生を変える転機だったと思いますね。それでアニサマの舞台に絶対立ちたいと思ったんです。具体的な目標を持てたのがデビュー前の励ましにもなりました。その後デビューさせていただいて、1年目で出させていただけたのが驚きで、こういうのって5年、10年かかることだと思っていたのでとにかく信じられなかったですね。でも、何度立ってもここは夢の舞台なので、出演が決まる瞬間というのは変わらずドキッとします(笑)」
──新人として一番最初にアニサマに出たときのステージの光景を覚えていますか?
「いやー(笑)。まるで雲の上にいるみたいで足も手も震えて、辛うじて声が出ているような記憶があります。あとからDVDを見てこういう風に歌っていたんだと思うくらい、その時は頭が真っ白になっていました(笑)。目の前に広がるサイリュームの海を見て、宇宙にいるような、みんなに夢の世界を見せてもらっているような気持ちになりました。それで、もっとがんばらなければいけないなと反省しつつ、次につなげようと思ったのが1年目でした。去年はこの2年間活動している中で、紫色がすごく好きだという話をしていたら、1年目よりもずっと多くの紫のサイリュームが広がっていったのを見て、すごく感動して舞台に立った瞬間に泣きそうなくらい皆さんの温かい気持ちを感じました。そういうこともあり、みなさんの気持ちを今年は何倍もプラスにして返していけたらと思います」
──今年のテーマは「FLAG NINE」ですが、この言葉からはどんな印象を受けましたか?
「長いイベントの歴史の中で、先輩方は一本一本旗を大切に立ててこられたと思うんです。その9本目として、みんなで同じ旗を掲げて10周年に繋げていくことでひとつになれるというか、次に向けてみんなで進んでいこうということなのかなと思います。出演させていただく私自身はみんなを先導していく旗を持って引っ張っていく存在になりたいなと感じました」
──今年のテーマソングは9回目・3日間開催にちなんで「銀河鉄道999」の主題歌を出演者でカバーしますね。
「この作品は小さい頃に父と一緒に再放送で見ていて、曲も口ずさんでいた記憶があります。小さな頃の思い出と今アニソンを歌わせてもらっている私という、すごく不思議なめぐり合わせだなと思いながら歌いたいなと思います。個人的にもメーテルがすごく好きなので(笑)」
──壇上ではアニサマ恒例のアーティスト同士のコラボレーション企画のお話も出ましたね。
「ファンの時から見させていただいていて、コラボは本当にテンションが上がりますね! 私自身、みんなへのサプライズができるアーティストになりたいなと思っているので、もしやらせてもらえたら嬉しいですね。個人的にはデビュー3年目ということで新人の部類でもあるのでとにかく元気に盛り上げるのが私の役目かなと思っています。MCも含めとにかく大爆発させるくらいの感じで盛り上げて行きたいですね。」
──そんなライブに熱い思いを巡らせている黒崎さんですが、日頃ライブを通じてアニソンについて感じることは何でしょうか?
「最近感じるのは、アニメソングって言葉が通じなくても生まれた国が違ってもアニメやアニソンが好きということで繋がれるものなんだなということです。Twitterなどを通じて海外の方からコメントをいただいたりと、歌っていなかったら出会えなかった方と繋がることができたので、活動をすればするほど改めてそのすごさに気がつきます」
──今年はアニサマ初の3日間開催で、はじめていらっしゃる方も多くなるでしょう。黒崎さん自身のご経験を踏まえ、アニサマの楽しみ方を教えて下さい。
「アニメ好きの方だったらきっと、最初から最後まで、知らない曲はないと思うほどの曲が披露されて感動すると思います。出演されているアーティストの方もすばらしいパフォーマンスを見せてくれますし、見ても楽しい、聞いても楽しい、自分が好きだったアニメのことをいろいろ思い出しながら五感で感じてほしいイベントです。あとはオーディエンスの一体感のある盛り上がり! いきなりついていくのは大変かもしれませんが、サイリュームを持って周りの真似しつつ振ってみるだけでも、みんなとひとつになれている気分を感じられると思うので、そういうところから少しずつ楽しんでいただけたらと思います。アニソンのライブはすごく楽しいので、その魅力に気づいてもらえたら嬉しいですし、私もそう思われるようなステージを見せたいなと思います!」
取材・文: 日詰 明嘉
<公演情報>
Animelo Summer Live 2013 -FLAG NINE-
【日程】8月23日(金)・24日(土)・25日(日)
【会場】さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)
【席種・料金】全席指定-8500円
【一般発売日】6月30日(日) 10:00
※黒崎真音は8月25日(日)に出演。その他の出演アーティスト詳細は下記URLから。
★チケット詳細・ご購入はこちら
アニメぴあ「Animelo Summer Live 2013 -FLAG NINE-」特設ページ
http://pia.jp/t/anisama/
(C)Animelo Summer Live 2013/MAGES.