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チケットぴあインタビュー

DUDE TONE (デュード・トーン)

DUDE TONE (デュード・トーン)
来年デビュー30周年を迎えるTHE MODSのギタリストであり、サウンド・プロデューサーである苣木寛之。この春、彼の初のソロプロジェクトとして始動した”DUDE TONE”が、いよいよ11月17日に1stアルバム『AFTERGLOW』をリリースする。目前に迫った福岡、東京でライブを前にソロプロジェクトへの経緯、アルバム、そしてライブについて迫ってみた。

――ソロプロジェクトの構想・経緯については?


「ソロに関しては、(音楽活動を)30年やっていると、何度もやらなきゃいけないような感覚になるんですよ。ファンが『苣木さんのロカビリー中心のアルバムを聴いてみたい』とか言われると、そうか、そういう立場でもあるんだなと。皆さん(バンドを)やっている途中じゃなく解散した後に自分のバンドを作ったりされますけど、俺は全力をTHE MODSに注いできているので余力はないし、逆に言うとガス抜きしたくなるフラストレーションがある訳でもないんです。森山達也っていうのは凄いボーカリストなので、これまで何の問題も感じたこともないし、やる必要はなかった。でもそうやって感じる瞬間に自分がもしソロをやるとしたら・・・、例えばロードムービーみたいなサントラっぽいアルバムを作れたら楽しいだろうな、とは思ってました。」
「あと、やるんだったら花田(裕之)とかな? って思ったりしたことも何度もあるんですよ。それはきっと俺はギターをバリバリ弾きたいアルバムを作るんではないだろうし、歌をバリバリ歌いたい訳でもないだろうし。かといって自分の中にルールとかスタンスがあるから、そこをいちいち説明しなくてもいいのは花田かな? と思って。全然接点はないんですよ、花田と。30年前もほとんどしゃべったこともないし、対バンの経験があるくらいで友人っていうほどの感じでもないし。そんな時、2008年のHAKATA BEAT CLUBいうイベントの楽屋で会ったんですよ。で、実は面白いことを考えてるんだけどやらないか?って。その後、去年の秋くらいに花田に電話して、『ちょっと録音してみようよ』って言って誘ったんです。それがシングル『Back Room』なんです。」


――『Back Room』カッコいい曲ですね! たまんないですよね。


「かっこいいですよね。博多のあの時代を知っている人にはたまらない瞬間だと思うんですよ。ギターだけでリアルに二人がやっているってこと自体が特別ですし。もうせいの、でやってみようって。やっぱり思った通りの音が出せたし、逆にこいつ俺が思ったより懐深いなぁと。俺は一人でアコギ弾いてもバンドありきの弾き方をするけど、あいつはバンドがなくてもやれる音を出していたので、師匠だな、と。」


――アルバムに参加したバンドメンバーについては?


「とにかくこの流れで1枚アルバムを作らせてもらおうと思って。花田とやるのが楽しかったから、花田ありきで一番やりやすいのは、俺が集めたメンバーで入ってきてもらうより、花田がいつもやっているメンバーでやるのが、彼が一番出やすいのかなと言う事で、井上(富雄)くん、椎野(恭一)くんに入ってもらう事になりました。ほぼ初対面のメンバーで、2日間の合宿で7曲録るってスケジュールだったんです。これをどうスタートさせてどういう愛想を振りまこうかなとか考えるわけですよ(笑)。花田の時もうまくいったから曲でやるのが一番だなと思って。挨拶がてらにストーンズだったらたぶんわかるだろうなと思って、録ったのが『Down Home Girl』。あぁやっぱりいいわ、この人たち、これ使わない手はないわ、と思って入れたんですよ。 BUGY CRAXONEとやるもの元々決めていたから。福岡のイベントの時に初めて会って、打ち上げでBUGYの笈川(司)くんとしゃべったら、THE MODSのファンだって言うから、へぇ~と思って。CD聴いて、ライブを観に行ったら、その時感激してしまって。こんだけ思いを溢れさせているバンド、久しぶりに観たなと思って。だから何かあったら彼らと一緒にやりたいな、と思ってたんですよ。」


――苣木さんのアコギ一本の曲もいいですよね。


「いままでだったら絶対無理ですね。魅せたい自分があるし、こんだけ俺は音楽のことわかってて、こんだけギターも弾きたいんだよって思ってしまうんですよね、プロとして。でも30年、これだけTHE MODSで散々証明してきたから、何も気負うとか説明する必要がないので。これ何もやってないですよ、コード弾いているだけですよ、本当に。これで済むっていうのがTHE MODSのおかげだし、だからアルバムのタイトルが『AFTERGLOW』なんだろうな。THE MODSっていう太陽があるから、そのあとの夕焼けがキレイなんだっていう。
30年間、やめなかったっていうのが一番大きなことで。ケンカとか、とんでもない諍いすらも糧になるんですよ。俺たちは辞めるつもりがまったくないですから。その陰で『DUDE TONE』っていう活動をしようと。」


――ライブも楽しみですね。


「11曲しかないからね、弾が(笑)。最終的にトークライブでもいいと俺は思うんだよね、って言ったら“苣木さん、しゃべり下手だから絶対やめてください”ってSTAFFに言われて(笑)。アルバムの曲を作る時、絶対1曲3分以内に終わらせようと思って、長いイントロとかもったいぶったエンディングとかつけなかったから、逆にライブの首を絞めてしまって……(笑)。でも『AFTERGLOW』というアルバムが濁らないようにしたいですね。」


――ライブでアルバムの曲が聴けるの楽しみです。


「俺も楽しみですね。今も寝る前にライブの構成考えるんですよ。で、日に日に変わるんです。あっこれで行こう! って思って寝たら、次の日の朝の俺がダメって却下するんですよ(笑)。その繰り返しですね。」


――最後にメッセージを!


「それなりに頑張った一日の夕方に見る夕焼けのようなアルバムです。ぜひ聴いてください。」


取材・文:@ぴあ編集部