チケットのことならチケットぴあチケットぴあ

こんにちは、ゲストさん。会員登録はこちら

チケットぴあインタビュー

布袋寅泰

布袋寅泰
平城遷都1300年と東大寺世界遺産登録10周年を記念し、一夜限りのライブを開催!14年ぶりとなる“聖地”でのライブに向け、意気込みを語ってもらった。

──14年前の「AONIYOSHI in 東大寺」の感想や当時のエピソードがありましたらお聞かせ下さい。

「一生忘れることのできないライブだね。初めは『FLY INTO YOUR DREAM』の一曲だけの参加予定だったんですが、大阪のリハーサル・スタジオでQUEENのロジャー・テイラーやエルトン・ジョンやクラプトンのパーカッションプレイヤーとして有名なレイ・クーパーたちと一緒に『FLY~』を演奏しているところをジョニ・ミッチェルが観ていて、“私のステージでもギターを弾いてほしい”って誘ってもらったんだよね。それをきっかけにINXSやマイケル・ケイメンからも“一緒にやろう”と声をかけてもらって、結局本番では4場面でプレイをすることができたんだよ。ステージ脇で観ていたボブ・ディランからも“君のギターは素晴らしい”と言ってもらえて。いや~、あれはまさに夢のようなシーンの連続だったよ! あのライブをきっかけに、たくさんのアーティストと交流を持つことができたし、アトランタ・オリンピックの閉会式への参加も実現したしね。X JAPANのHIDE君ともゆっくり語り合えた、貴重な思い出がいっぱいのライブだったね」

──布袋さんにとって、ずばり“ライブ”とはなんでしょうか? 今回は東大寺という場所で行なわれるわけですが、場所によって変わる部分、変わらない部分などがあったら教えて下さい。

「“自分が一番自分らしくいられる場所”かな。俺は、ライブがやりたくてギターを弾いていると言っても過言ではないからね。“今、俺はここに生きているんだ”ということを音によって誰かに伝えることができるし、何といっても観客のみんなと喜びや痛みを分かち合える、アーティスト・HOTEIとしても、人間・布袋としても大切な場所なんだよ。どんな場所でもその想いに違いはないけど、東大寺のような聖地での演奏は、またひと味違うよね。幾千年もの間、人々の心を浄化させてきた、ありがたい場所だからね。真摯な澱みのない心をもってステージに立とうと思ってる。それに、日本の四季の中でも最も美しいと言われる秋空の下で、みんなと音楽を共有できる喜びは、きっと言葉では言い尽くせないぐらいの感動を味わえるよ」

──東大寺ライブでは『幻想的な音宇宙』というのがテーマになっていますが、どんな内容になりそうでしょうか? また、今、布袋さんが思う“音宇宙”とは?

「今回は通常のコンサートとは全く違うコンセプトを持った内容になる予定で、“夢のオムニバス”をテーマに、演奏はもちろんのこと、多彩なゲストの方々と、まぼろしのような夢空間を創り上げたいと思ってる。会場にはサラウンド・スピーカー・システムを設置して、3Dな音を楽しんでもらえるようにしているんだ。大好きなバンドのピンク・フロイド! 彼らのステージに通ずるプログレッシブでスペクタクルなショーが理想だね。もちろん観客のみんなと一体となって楽しめる場面も用意してあるけど、今回は“HOTEIのコンサートはビートが主体のパワフルなもの”という固定概念を捨てて、純粋に音楽を楽しむ気持ちで会場に足を運んで欲しいね」

──ソプラノ歌手・中丸三千繪さん、ダンサー・H・アール・カオスさん、和太鼓奏者・レナード衛藤さんとの競演が話題です! ジャンルが違う方々との競演となるわけですが。

「みなさん各々の世界で技を極めた強者ばかりだからね。極めた者だからこその“自由”を体現をしている方々なんですよね。ロック・ファンにとって、オペラや舞踏や和楽器など、異文化と接する機会は多いとは言えないでしょう? でも、表現って“自らの枠を壊して”こそ成り立つもの。彼らのパフォーマンスを目の当たりにしたら、圧倒的な存在感に息を呑むだろうね。彼らは俺にとっても憧れの存在であり、目標でもある。本当に、ステージでの競演が待ち遠しくて仕方ないよ」

──'94年の「AONIYOSHI in 東大寺」のライブ以降、海外での活動も盛んになられた布袋さんですが、日本を代表する古都奈良の世界文化遺産での特別なステージに対する意気込みを教えてください。

「世界は今、環境破壊や戦争、虐待や無気力、といった目を覆いたくなるような問題で埋め尽くされてる。世の中が、そして私たちが住むこの地球が、平和で愛に溢れる光に満ちた世界であって欲しいとの願いは、万人共通のものだと思うんだよね。だから、この神聖なる場所で、音楽を通じて、共有できる感情は、きっと計り知れないよ。観客のみんなと一緒に、静かで穏やかな気持ちに立ち返って、お互いを見つめ合うことができたら、どんなに素晴らしいだろうと想像せずにはいられない。それに、このコンサートは僕にとっても今後の活動への道しるべになると確信してるよ。自分の持つ可能性を追求するという意味合いにおいても、大変貴重な体験になると思うよ」

──最後に、ライブを楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

「俺自身もこのライブを本当に楽しみにしています。忘れることのできない思い出を、一緒に作りましょう! それに、HOTEIの音楽を知らなくても、きっと楽しんで頂ける内容に仕上がってると確信してるので、一人でも多くの人たちに、澄み切った秋の夜空の下で奏でるギターの音色を、目で、耳で、心で感じ取ってほしいですね」


取材・文:関西ぴあ編集部

布袋寅泰

布袋寅泰

布袋寅泰

布袋寅泰

プロフィール