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チケットぴあインタビュー

井上芳雄〈10周年記念コンサート〉

井上芳雄〈10周年記念コンサート〉
2000年にミュージカル「エリザベート」(演出 小池修一郎)で鮮烈なデビューを飾り、以降、高い歌唱力と存在感で数々のミュージカルや舞台に出演してきた井上芳雄。そのデビュー10周年を記念して、第1部をミュージカルショー、第2部をスペシャルコンサートとして2部形式で贈るコンサートが決定!

――10年を振り返ってみていかがですか?


「振り返るとあっという間ですね。もう10年もたったのかという気持ちはあるけど、やっぱり濃い10年でした。いろいろなことがあったし、今の自分と10年前の自分はまるで別人のような(笑)。最初は本当に夢がかなった喜びだけですよね。でもお芝居とかやったことなかったから、その後は苦難の連続というか・・・(笑)。まあ、今でも勉強中ですけど」


――ミュージカルや歌に対する思いの変化も大きいでしょうね。


「ミュージカルというジャンルのことは知ってるつもりだったけど、やり始めて解ることや勉強することがたくさんあって。10年たった今でも、表現するということの難しさを改めて実感してる最中ですね。そして、歌うといってもクラシックで歌うのと、ミュージカルで役として歌うのは全く違うし。好きという気持だけで始めて、10年経ってようやく自分の中に湧き出る感情を表現してあげたい・・・という領域になってきた感じでしょうか。苦労は多かったけど、辞めようと思ったことはないし、仕事という意識もあまりない。自分に必要なことをやっている感じですね。もちろんプロ意識は持ってますけど(笑)」


――一番、想い出深い作品は?


「やっぱりデビュー作の『エリザベート』ですね。あれがないと今の自分はない訳だし。勢いと情熱、そして初舞台というギリギリのシチュエーションが役に合ってたんだと思うんですが、あの大役をよくやらせてくれましたよね(笑)」


――10周年という節目で、記念コンサートが全国で開催されますね。


「1部と2部では全く趣が異なる感じで、1部ではミュージカル俳優としての自分、そして2部では歌手としての自分を表現します。1部は演出を小池(修一郎)先生にお願いしているのですが、これまで自分がやってきたミュージカルのベスト盤的な流れになりそう。衣装も変えながら、いろいろな役に再び出会うような感じで。2部は島健さんに音楽監督をお願いしてるのですが、いろいろなジャンルに挑戦します。とにかく自分ができることは全部やるつもりです。タップダンスとか、ギターもね」


――2部では毎回変わるゲストも魅力的ですね。


「すごく素敵な方々に出てもらえて、有り難いです。これまで共演させて頂いた方が多いのですが、東京のゲストに出て頂く石丸(幹二)さんは共演はまだですが大学の先輩でもあったり、島田歌穂さんは島健さんの奥様でもあったりと、それぞれ親交のある方ですね。福岡のゲストのクミコさんは唯一ミュージカルの方ではないのですが、憧れの方で歌手として本当にいろいろ教えて頂いてます。歌手として目標の方なんですよ。実はうちの母親と友達になって頂いてて、母親も今回かなり喜んでます(笑)。基本的に皆さん違う歌を歌われるので、デュエットしたり、トークしたりと実は準備が大変ですが(笑)、すごく楽しみです」


――この節目を超えて、今後挑戦してみたいことは?


「たくさんの人や作品に出会って、たくさんの刺激を受けて、ミュージカル俳優として、歌手としてまだまだ成長していきたいですね。僕はミュージカルに出会えたことがとても幸運だと思っているんですよ。相性もいいんでしょうし、思いが尽きないというか。女の人に例えたら運命の人に出会って相性もいい、なかなか正体がつかめないけど大好き!って感じかな(笑)。プライベートでは運命の人に出会えないかもしれないけど(笑)、本当にミュージカルとは運命の出会いだったなと、10年やってさらに実感してますね。だから、本当にまだまだ成長していきたい!」


――コンサートも楽しみです!


「全て一人というのは、表現者としては実は一番快感を得られるかも(笑)。盛りだくさんでお腹いっぱいと思って帰ってくれたら嬉しいですね」


取材・文:@ぴあ編集部