チケットぴあインタビュー

――結成のきっかけについて教えてください。

小林賢司（以下賢司）「僕と秀作で高校のときからやっていて、そこにGtの要司と他にVo入れてやっていたんですが、たまたま弟の要司に歌わせてみたら良かったので「お前やれよ」と（笑）。それで今の形になりましたね」

――要司さんはそう言われた時はどんな心境だったんですか？

要司「正直嫌でしたね。ギターが好きだったんで、2つやるのめんどくせえな、って」

秀作「元々いたVoが休んだ時に、僕も賢司も歌下手だから、無理やり要司に歌わせたんです」

賢司「でも歌った瞬間、秀作と顔を見合わせて「えっ！」ってなって「これだ！」って」

要司「それまでもコーラスはしてたんですけど、その時は「声なし、ギターだけやってろ」って言われてたんですけどね。今考えると俺の声の主張が強かった」

賢司「休んだボーカルもその要司の歌声を聴いて、「あ、こっちの方が良いんじゃない？」って「俺辞めるわ、ありがとう」みたいな（笑）」

――もの凄い流れで今のメンバー構成になったんですね（笑）。では、初めてLarge House Satisfactionを見る方が分かりやすいように、メンバーそれぞれを一言で表すとしたらどういう言葉でしょうか？

賢司「前に同じ事をやった時に、満場一致で決まったのが僕が「横暴」」

（一同笑）

秀作「僕は？」

賢司「秀作は･･･天才、かな」

秀作「まあ、当然悪い気はしないね（笑）。要司は･･･末っ子かな」

賢司「（笑）そうだね」

――末っ子・横暴・天才が集うバンドなんですね（笑）。皆さんが影響を受けたミュージシャン、音楽などありますか？

賢司「特定の名前を出すと、先入観を与えてしまうんですが、普通にロックンロールと言われるものを聴いてきましたし、他にはソウルやブルースも聴いてきましたね」

秀作「僕は打ち込み系が好きなので、その要素も入ってますね」

――今度リリースされるアルバムはどのような事に意識して作られたのでしょうか？

賢司「僕「前作と全く違うことをしようとするのではなく、前作の流れのまま、全てをスケールアップさせたようなアルバムにしようと思いました。あとやはり先ほども言ったようなソウルやブルースなどには強く影響を受けていると思います」

――リリースツアーも行われるんですよね。

賢司「はい、ファイナルを11月に東京でやります。後半につれて仕上がりもどんどんヤバくなっていくと思うので、是非来てほしいですね」

――7月17日(水)にニュー･アルバム『in the dark room』がリリースされますが、今後バンドとしての目標とか野望とかありますか？

賢司「今回のアルバムは、前作をリリースした時に「ここをもう少しこう出来るんじゃないかな」って思ったところを入れられたアルバムだと思っているので、いつも以上に気合が入った作品に仕上がっていると思います。なので、売れてほしいですね、50万枚くらい。」

秀作「野望にしては少ないかな（笑）。」

――でも、このアルバムが50万枚売れる日本はいい日本だと思います。

賢司「そうですね、それで、この前機材車を擦ったのも帳消しになりますかね（笑）。」

――そんな事があったんですね（笑）。

要司「あと、最近尖ったやつが少ないような気がしていて。まあ、そんなバンドばっかりになっても嫌だけど（笑）。なので、尖ったバンドの中でも一番売れたい、1番カッコいいバンドでいたいですね」

――賢司さんはいかがですか？

賢司「そうですね、まずはライブに来てほしいですね。あとは、あんまり大きな事言うと嫌われるから、秀作から優しい言葉をもらいましょう（笑）。」

秀作「え！？ 1人5枚買ってください（笑）。」

(左から順に) Bass:小林賢司 Vocal&Guitar:小林要司 Drums:田中秀作

2005年、高校の同級生だった、小林賢司(Ba.)と田中秀作(Dr.)が組んでいたバンドに、賢司の弟・小林要司(Vo.&Gt.)が加入し結成。 70'S、80'Sのロックシーンから影響を受けた、混りっ気なしのサウンドに、小林要司の荒々しくも艶やかな声が絡み合う唯一無二のバンド。 2010年にリリースされたTHE BLUE HEARTSのトリビュートアルバムに無名ながらも大抜擢され注目を集める。 上田健司氏からは「トリオではこれが限界と思える程たくましいリフとグルーヴが彼らには満載している。」 と賞賛される。今、最も注目すべきスリーピースロックバンド。