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1989年のデビュー以来、多彩な音楽性の楽曲と精力的なツアーでワールドワイドな人気を獲得し、ロック・シーンに多大な影響を与えたTHE BOOM。2015年12月の日本武道館公演にて25年に渡るTHE BOOMの歴史にピリオドを打った宮沢和史。12月2日(水)に2枚組ベスト・アルバム『MUSICK』をリリースし、2016年1月には多国籍バンドGANGA ZUMBAを携えてツアーを敢行する彼に、今作のこと、ツアーへの意気込みを訊いた。

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THE BOOMのラスト・ツアーを終えて

宮沢和史&TRICERATOPS 「寄り道2015『連れづれなるままに...』」より 撮影:ほりたよしか

――THE BOOMのラスト・ツアーを終えたとき、どんな心情になりましたか。


「実際にライブをやるまではわからなかったですね、どういう気持ちになるのか。ツアーだったので、例えば最初に回った街にはもう来ない、これが最後になるって複雑な気持ちになるんですね。“もっとやりたいとか、後悔とか、悲しいとか寂しいとか、いろいろあるのかな?”と。解散という経験をしたことがないですから。でもとってもいいライブができたんですよね。ファイナルの武道館ではカッコいいライブをみせたいということでツアーとは別メニューを準備して、メンバーも増やして。“THE BOOMってカッコいいバンドだ”って思ってもらえて終われたんじゃないかなと思います。秋空のように青空が自分の目の前に広がって、微塵の曇りもなく後悔もないし、寂しくもない。本当にありがとう!って。ファンの人も多分納得してくれただろうって思ったんですよね。だから、着地がキレイに決まったというか、4人で一斉にゴールのテープが切れた。これは非常に幸せなことだなと感じています。 去年12月に解散して、すぐにソロ活動に向かう気持ちにならなくて。あのライブの余韻っていうものを皆さんに味わってもらいたいし、“僕もメンバーも頑張ってきたよな”って自分自身で噛み締める時間が欲しいなと思ったんです。ただ、そうは言っても解散ツアーも何十本もできた訳じゃない。行ってない街も多いし、来れなかった人達もいる。じゃあ夏にひとりで「寄り道」というライフワークのツアーを回ろうと決めて、6月からスローペースでやったんです」

――それが「寄り道2015『連れづれなるままに…』」と題したツアーですね。ソロで回りつつ渋谷公会堂ではMIYATORA(宮沢とTRICERATOPSによるバンド)もやってましたが、このツアーはどんな気持ちで臨んだのですか。


「(解散)ツアーに来れなかった人のために“もう一回ありがとうを言う場を作ろう”ということですね。解散ツアーで、辞める理由だとか、説明だとかって野暮じゃないですか、したくもないし。でもソロの弾き語りライブだともう少し話もできる場所だし、感謝の気持ちを言葉で伝えられる。それでやりたいなと思いました。あんまり時間を空け過ぎずに6月に。沖縄では3箇所やったんです。実質THE BOOMは解散したけど初めて行く島もあったりして。音楽的には自分のルーツや影響を受けた音楽をやるということでボブ・マーリーの曲やブラジルの曲を演ってみたり。石川さゆりさんに書いた歌を歌ってみたり。いつもよりオリジナル曲は少なかったですね」

解散後初めてのソロ・ベスト・アルバム『MUSICK』

――12月2日(水)には解散後初めてのソロ・ベスト・アルバム『MUSICK』がリリースされる訳ですが、ベスト・アルバムでもあり、宮沢さんの長いキャリアにおける多彩な特徴をうまく詰め込んだ2枚組ですね。この内容はどうやって決めていったのですか。


「“THE BOOMが終わって25年を噛み締めた”っていう話をしましたけど、噛み締めたときに思ったのは、THE BOOMの宮沢はもう無くなってしまったけど、音楽家・宮沢も25年やってきたんだよなということで。“THE BOOMのボーカル”という衣装を着ているときはTHE BOOMの宮沢だけど、それを脱いだとしても宮沢は宮沢なので、その25年にも『お疲れ』と言ってあげたいなという想いもありました。一回作品をまとめてみたいなと。ベスト盤というと過去の集大成になるので、それもつまらないなと思ったので、2枚組にして半分はベスト、もう半分は前に発表しているけれどもう一回、今一緒に演りたい音楽家と録り直すとか、新曲を入れるとか、人に書いた曲を自分でセルフカバーするとか。音楽家・宮沢の26年間、今ここに立っている27年目の宮沢を感じてもらえるベスト・アルバムという、これまでにない形にしました」

――長い26年のキャリアのなかでこれらの曲をどんな基準で選択したのですか。


「悩みましたね。ライブのメニューを決めるときもそうなんですけど、ほとんどの曲が聴かせられないという計算になりますから。例えば僕が人に書いたものを含めて3~400曲くらい発表しているはずなんですけど、例えば『宮沢、ライブやってくれ』と言われたらそのうち20曲くらいしかできない、ほとんどが聴かせられないことになります。アルバムもそういうことになるんですよね(笑)。だから僕の音楽っていっぱいいろんな曲があるので、その多様性を体感してもらいながら、やっぱり“今歌いたい歌”だったり、“今聴いてもらいたい曲”ということですよね。それを基準に選びました。その中には皆さんに知られてない曲もあるんですけど、僕にとっては“知られてる、知られてない”が、“気に入ってるか、気に入ってないか”の基準ではないので。逆に言えば“この曲はあまり皆さんに聴いてもらえるチャンスがないならこの機会に録り直して聴いてもらう”、そんな想いもあって。THE BOOM20周年のときに出たベスト・アルバムを聴いても、いろんなことをやるバンドだなと思ったんですけど、ソロになるとさらにタガが全部外れた感じがしますね(笑)。宮沢という“ミュージシャンの感じ”は出せたかな」

――新曲や録り直しの曲をレコーディングするときに、どんな風にミュージシャンやアレンジャーを選んで制作していったのですか。


「やっぱり僕が思う“一流の人”ですよね。日本で僕が音楽活動をやってきた上で本当に尊敬する、“この人凄いな”という人にひとりずつ声をかけていきました。もちろんその他にもたくさん凄いミュージシャンの人もいるけれど、限られた曲の中で皆さんに声をかける訳にはいかないのでこれだけの人数になりましたけど。それにしても多才な、日本が誇る、日本の宝のような人たちが集まってくれましたね。例えるならば一流の料理人に来てもらって、食材を渡して、一緒に料理しよう、みたいな。音楽のテクニックとか、作曲家が指定したことを再現できる力とか、そんなものはもちろん皆さん持っているのだけど、それだけじゃなくて、“宇宙にこの人しかこういうことは出来ない”というレベルの人たちが集まってくれた。山弦(小倉博和、佐橋佳幸)も然り、上妻(宏光)くんとか塩谷哲さんとか」

――出来上がった料理(曲)を召し上がってみていかがでしたか。


「アレンジって突き詰めればいくらでも出来る、“音符一個、半拍にするか一拍にするか”まで指定して全部渡して『この通りやってくれ』という方法もあるし、何にも決めないときもある。僕は今回、どちらかと言うと後者の方でやりたくて、曲によってはアレンジャーがきっちり準備してくださったものもあるんですけど。集まってくれたミュージシャンと、一緒にいる僕も歌って、その人しか出来ない音楽が生まれてくる。そこを記録したいっていう感じでしたね。あまり決め過ぎないで。山弦のふたりは、地図をちゃんと書かれて準備されてくる方たちで、2曲のどちらかをどちらかが担当して道筋を決めそれを相方がみて分析して“じゃあこう行こうか”みたいな。GANGA ZUMBAとかDOBFORCEとか、DOBFORCEはMUTE BEATというバンドが母体になってますけど、彼らは“最低限の決め事を決めて一発録りで行こう”っていう感じ。その場合は楽しいんですけど一瞬で終わっちゃう(笑)」

――アルバムが完成したとき、どんな作品に仕上がったと思いましたか。最初の設計図通りなのか、それともご自分でも何か驚きがあったのでしょうか。


「音楽っていうのは、聴くとワクワクしてときめいて元気になったり、時にはやる気や勇気が沸いたり。底知れぬ力の根源になってますよね。僕はそれが大好きで。時には癒されるとか、心を静めてくれる場合もあるけれど、僕にとっての音楽はやっぱり何か行動するときに必要な原動力。それを“ロック”と呼んでいます、自分では。そういうものが26年間自分でもやれてきたな、という確認ができました。迷ったり怖気づいたり、長いものに巻かれたり、時代に急接近したりは一切しないで、我が道を歩いてこれた。これだけの曲が揃わないと自分でもそうは思えないじゃないですか。膨大な中から選ばなきゃいけなくて20曲を選んでみた結果、これを聴いてもらえば絶対にワクワクするだろうし、そういう言葉じゃないエネルギーがあると思いましたね」

GANGA ZUMBAを率いた編成でのツアー

GANGA ZUMBA  2008年 撮影:仁礼博

――ツアーはGANGA ZUMBAを率いた編成で実施されるとのことですね。このアイデアはどうやって決まっていったのですか。


「ソロのツアーをやりたいなっていう、最近ずっとやってないので早くやりたいっていう気持ちで。考えてみればGANGA ZUMBAのメンバーってそもそも僕のソロのサポート・メンバーだったんです。そのメンバーで、GANGA ZUMBAを結成しました。だから僕のソロワークもずっと観てきてる人たちなので、これは僕のソロの曲とも共存できるなと思いました。曲によっては全員参加しない曲もあるでしょうし、弾き語りでやるシーンもあるでしょう。でも場面によってはもろにGANGA ZUMBAだっていうシーンも作れるし。それいいかなって」

――そして1月28日(木)にはGANGA ZUMBA名義のライブも決定したそうですね。


「GANGAでもやりたいですしね。宮沢ファンじゃないけどGANGA ZUMBAファンっていう人もいるでしょうし(笑)。そういう人たちにも来て欲しいですね」

――どんなツアーにしたいですか。


「そうですね。いろんな期待をしてみんな来るでしょうね。GANGA ZUMBAも久しぶりだし。そんなあらゆるイメージを覆す、それ以上のものにしたいですね。“うぉーっ、こうきたんだ! 参った!”って言わせるような。チケット代頂いて “参った!”って言わせるのもヘンな話ですけど(笑)」

――今後の展開で何か企んでいることはありますか。


「このライブ・ツアーが終わるとき、“こういうことをやりたい”と思うことを期待して、今はこれに集中したいですね。今までやってきた自分のやり方とか生き方とか、そのまま更新していくことにはならないような気がします。THE BOOMも終わったし、音楽家・宮沢もこうやってまとめてきちんと出させてもらえるし、ツアーもやれる。新たに第一歩を歩み出す、良いきっかけをもらってるという感じですね」

取材・文:浅野保志(ぴあ)
ライブ写真:宮沢和史&TRICERATOPS 「寄り道2015『連れづれなるままに...』」より 撮影:ほりたよしか
ライブ写真:GANGA ZUMBA  2008年 撮影:仁礼博

INFORMATION

コンサートツアー 2016【MUSICK】

1月11日(月・祝) ~ 1月31日(日)全国

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