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チケットぴあインタビュー

佐野元春

佐野元春
結成10周年を経た盟友The Hobo King Bandと共に全国ツアー真っ最中の佐野元春。今回のツアーでは、オールタイムベストとでも言うべき驚きのセットリストが待っているとか。熱心なファンはもちろん、久しぶりの方や初めて観る方にとっても最高に楽しめるステージにとなることは間違いなさそうだ。

──ツアーもかなり終盤に近づいてきましたが、今回は普段なかなか行くことのない会場でのライブも目立ちましたね。

「デビューして27年。毎回新しいアルバムを出す度に、ファンの皆さんに会いに行くという気持ちでライブをやってきました。日本全国、県庁所在地であれば、もう全ての場所でやっていますね。そこで今回は、あえて県庁所在地ではなく、そこから少し離れた場所にいる僕のファンに出会いたい。また、昔僕の音楽を聴いてくれていたファンに再会したい、という思い。この“再会と出会い”が今回のツアーのテーマなんです」

──“古いファンとの再会”ということを考えられたのは、何かきっかけがあったのですか?

「僕は1980年にデビューしてますから、80年代に多感な頃を過ごした世代の方であれば、女性であればそろそろ子育てが一段落して自分の時間ができたり、男性でも少し自分のことに時間をさけるようになったとか、そういう話を最近良く耳にします。僕もこれまでの音楽活動の中で、得たものもあったし失うものもあった、叶えられなかった夢もあった。それはファンの皆さんもそうだと思う。そんな、それぞれの人生の戦利品を持ち寄って再会することによって、僕たちがかつてどこにいたのか、そして今どこにいて、そしてこれからどこに行くのか……ということを、希望を持って感じ合えるようなライブにしたい。そして、僕の音楽にはそれができるんじゃないかと思ってます」

──セットリストは、かなりベストライブ的な内容になっているそうですね。

「曲というのは、曲を書いてそれで完成する訳ではなく、聴いてくれる方がその曲の価値を見出してくれた時に初めて輝き出すんですね。僕の過去に書いてきた曲は幸運にもたくさんの方に見出されてきた。時を経ても、その曲の価値というものをファンの方が見出してくれるので、本当にソングライターとして光栄に思ってます。今回のツアーでは、セットリストでいうと80年代のヒッツが多いですね。もちろんノスタルジーだけではなく、昨年リリースした新作『COYOTE』や、The Hobo King Bandとの傑作である『THE BARN』や『THE SUN』からも演奏したいと思っています。1人1人が素晴らしい力量を持ったThe Hobo King Bandの熟練したサウンドもたっぷり楽しんで頂きたいですね」

──凄い内容みたいで楽しみです。「特に最初の頭2曲が信じられない!」という感想も一部あるようですが…。

「オーディエンス1人1人にとって、それぞれ思い入れがある曲があると思います。なので、本当はどのアルバムからも均等に曲を演奏したいとは思うんですが、それを計算したら大体8時間くらいになってしまう(笑)。それはさすがに体力が持たないのでやれませんが、とにかくたくさんの方に喜んでもらえるような内容になっていると思います。そして、その夜のオーディエンスの反応、楽しんでくれる様子を見つつ、曲を変更したり増やしたりももちろんやっています。まさにジャムバンド・オリエンテッドなステージですね。その街のグルーヴだったり、その夜の気分だったりで変化を遂げています」

──新しいファンにとっても、ずっと続いてのファンの方にも嬉しい構成になってますね。

「今回は、出会いと再会のパーティですから。僕の作品の中には社会的なテーマを題材にしたものとか、シリアスな曲も多いのだけど、今回はあえてそういう曲は横に置いて、聴いて楽しくなる曲ばかりを集めてパーティをやろう!という感じです」

──今回のツアータイトルにもなっていますが、佐野さんにとって“Sweet Soul, Blue Beat”とは?

「この“Sweet Soul, Blue Beat”は『COYOTE』の中の収録曲『君が気高い孤独なら』の英字タイトルでもあるんですが、Sweet Soulというのは連帯。それも温かい連帯ですね。Blue Beatというのは、他に侵されることのない自分だけが持ちえているスピリットかな。“Sweet Soul, Blue Beat”は僕の人生、僕の生き方そのものですね。曲は皆を楽しませたいという気持ちでも書くけれども、どの曲も実は自分のために書いているんですね。自分ががっくりしてる時に自分を激励するために、いろいろな曲を書く。それをファンの方が聴いてくれて、それで一緒に元気になってくれるとさらにOK(笑)。『君が……』も、正直自分のお尻をひっぱたくための曲です(笑)」

──ある意味、現在の佐野さんのテーマですか?

「いや、ずっとのテーマだったんでしょうね。たぶん生まれた時からそのテーマでやってきているような……。会場中の皆とも一緒に合唱できたら嬉しいですね」


取材・文:原田素子(チケットぴあ九州)

佐野元春

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