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チケットぴあインタビュー

塩谷哲

塩谷哲
オルケスタ・デ・ラ・ルスのピアニストとして活動し、1993年よりソロ活動スタート。95年、佐藤竹善(SING LIKE TALKING)とのデュオ・ユニット『SALT&SUGAR』を結成、翌年ライブアルバムをリリースした。これをきっかけとして、主にヴォーカリストとのデュオを聴かせる自身のイベント「Saltish Night」を毎年末に開催。昨年から上妻宏光とのユニット『AGA-SHIO』を結成するなど様々なアーティストとのコラボレーションを繰り広げ、多彩な活動を見せる彼が久々のソロライブを敢行!

――昨年は13年ぶりに『SALT&SUGAR』でのアルバムリリースやツアーなどありました。(佐藤)竹善さんとは他でもいろいろコラボレーションされてますが、改めてユニットとして向きあってみていかがでしたか?


「13年前はお互いいっぱいいっぱいというか、若かったですよね~。うん、一生懸命だった。今も一生懸命さはもちろん変わらないけど、いろいろ経験することによって音楽的なキャパシティが増えてる感じがしましたね。実際『SALT&SUGAR』は、SING LIKE TALKINGだったり、竹善のプロジェクトに参加するのとは全然違いますよ。自分自身もアーティストの一人なんだから、歌詞の内容についてとか、歌い方についてまでも思ってることは全部言っちゃえ!みたいな(笑)。これがサポートして入ってたら言ってないですよね。もう、全部言い合った(笑)。それでとても深まりましたね」


――責任が重くなるって感じなのでしょうか。


「そうですね。誰かのツアーに参加するいちピアニストとは全然違いますよね。アーティストであるということは、そのコンサートをクリエイトしている責任感がより重くなる感じ・・・。もちろん、演奏するということに対しての真剣さは変わらないですよ。サポートの時はそのアーティストが輝くようにサポートしますが、自分がアーティストの時はお客様に対しての満足度を上げることを考えないといけないと言うか。立場が違うので、違った緊張感と充実感がありますね」


――ソロライブは本当に自分だけ。アーティストとして、さらに大変な部分もたくさんあると思うのですが・・・。


「特にソロの時は、あまり考えすぎてしまうと荷が重すぎて弾けなくなる恐れもあるんです。だから今は音楽の力を信じていて、それに突き動かされてピアノを弾いている感じかな。ちょっとスピリチュアルな話になってしまうかもしれないけど、音楽って人間がいくら頑張っても作れないような領域があるなーと感じることが多くて。自分の能力だけで音楽を作ったりピアノを弾いてると言うのはおこがましい気がするんですよね。何か大きな力が働いてるというか、その力を感じながらピアノを弾ける時はとても楽だし、とてもいい感じですね」


――塩谷さんのライブでは即興演奏も楽しみなのですが、あれも「大きな力」が下りてくる感覚ですか?


「昔は人前で全く無からの完全即興演奏するなんて考えられなかったですね。今は自分が何かを生み出すというよりも、何か聴こえてきたら弾けばいいって感じですね。聴こえてきたものを邪念なく弾く。これができるようになったのも、本当にここ数年なんですけど。もちろんそれに対応するようなテクニックは必要だから練習は必要。でもテクニックを見せるための演奏ではなくなってきてますね。今は自分が感じた通りに弾けることこそがテクニックだと思ってます」


――それだけ自分のイメージする音を出すということは難しいことなのですね。


「ピアノによっても全然違いますからね。自分の楽器を持ち運べないというがピアニストの悲劇ですから(笑)。その会場のピアノを仲良くなるのが一番大事。きちんと挨拶をして弾かせてもらって、そのピアノの特性を自分の身体の中に入れていき、そして自分の音にしていく。寄り添っていく感じですね。これは大変でもあるけど楽しみでもありますよ。手強いピアノを手懐けた時は、妙な充実感で(笑)。ピアニストの仕事の半分は、ピアノとのセッションかもしれませんね」


――ソロでのライブも本当に楽しみです。


「ソロピアノのコンサートはここ数年定期的にやってますね。いいホールがあっていいピアノがあるところには定期的に 行きたいなって感じで。内容に関してはまだこれからですが、上妻宏光さんとのユニット『AGA-SHIO』で5~6月にヨーロッパツアーに行くんですよ。それが終わってすぐだから、ヨーロッパで感じたものが出るステージになりそう。新曲とかも出せるかもしれないし。もちろん即興もね(笑)」。