──昨日は新曲のプローモーションビデオの撮影だったとか。
「そうなんですよ。もう昨日撮影できなかったら間に合わない!っていう綱渡り的状況で(笑)。天気があまり良くなかったんですけど、奇跡的に夕焼けが出てくれて無事に撮影できました」
──そんな綱渡り的状況なのに、屋外での撮影というのが凄いですね(笑)。
「夕日の赤で、林檎の赤を表現したかった、というのもあるし、気持ち的にも燃える赤が欲しかったんですよね。あとは前向きに広がる感覚は、やっぱり屋外しか撮れないかな~と。風も感じたかったですしね。まあ、でもホントに綱渡りでした(笑)」
──間に合って何よりでした(笑)。そんなシングル『林檎の木』ですが、ラブ・バラードの前作『愛しのマリア』とはガラリと雰囲気の変わった硬派なメッセージソングです。気持を新たにしたかったのですか?
「いや~、何か皆さんの素敵な誤解で、ラブソング得意と思われてるんですが(笑)。どちらかといえばメッセージソングの方が素直に書きやすいんですよね。『GET ALONG TOGETHER』で皆さんに知ってもらったし、その後も何曲か連続でスロー系のラブソングをリリースしたので、イメージがそうなってるんでしょうね。それも悪くはないけど、年も年なんでそんなにラブソングは書けないんですよ(笑)。昔のことを引っ張り出してきて、書くしかないって感じで(笑)」
──とてもそうは見えませんが……(笑)、でも新曲はかなりいい曲ですね。骨太な感じにも聴こえますし、優しく癒される感じもあります。
「そうですね。聴く方のシチュエーションによって、いろいろなエールに聞こえる応援歌だと思います。男性だったり女性だったりで、また捉え方も違うんじゃないかな」
──『林檎の木』というタイトルは先に浮かんだのですか?
「ルターの有名な言葉に「もしも明日地球が滅びるとしても私は林檎の木を植えるだろう」というのがあるのですが、そんなスピリッツを持った曲を作りたい、というのがまずありましたね。全てが果ててしまっても、その意志は未来を考えている……というような感じで、前向きに未来を進んでいこうよ、というような。あきらめたらそこで終わりだから、夢を大事に生きていこうという気持を込めてます」
──この曲はすっとできた方ですか?
「サビはテーマと同じ時にすぐできたんですが、最初のAメロがなかなか出てこなくて……。時間的には2~3ヵ月くらいかな。実は1つの曲だけ作るというのができなくて、いつもだいたい2~3曲同時に作るんですよね。その中では一番遅くできた曲ですね」
──新曲を携えたツアーも楽しみですが、ツアーの構成はこれからですか?
「構成を考えるのは大体2週間前くらい。けっこうギリですね(笑)。その後リハーサルだから、メンバーからもよく『まだですか?』って連絡ありますよ。毎回初日はバタバタですね(笑)。まあ、その緊張感が楽しみって方もたくさんいますけど」
──一説には歌詞を覚えるのが苦手という話も……。
「そうなんです、覚えられないんです(笑)。自分で書いてるのに、覚えられない。もともと作ったら作りっぱなしで、ライブ直前に弾いて「ああ、こんな曲だった」とか……(笑)。もちろん作ってる途中は時は寝食忘れるくらい情熱をそそいでるんですよ。でも出来たらあっさり手を離して、ライブの時などに改めて出会う感覚というか。作ったら皆のものになるというか、皆に愛されて育っていくっていう感覚かな。だから歌詞は全曲間違わないことはまずない(笑)。ファンも慣れっこですね」
──曲を作ってる時と演奏してる時は、どちらが好きですか?
「作ってる時は職人的なんですよね。プロデューサー的というか『ここは無理しても高音で出す!』、でも演奏する方としては『こんな高音はナシだろ!』(笑)。反する自分だけど、お互い生きてるからこのせめぎ合いがありますね。まあ、でもライブは楽しいですね。目の前で皆に聞いてもらえて、分かち合える瞬間というのは本当に楽しいです」
──プロデュースと言えば、韓国のsg WANNA BE+のサウンドプロデュースをされてましたね。
「人の一番良いところを見つけてひっぱりだす作業というのは楽しかったですね。それをやったことで、自分自信にも影響があったかもしれない。今後も金の卵というか、ダイヤモンドの原石を探してプロデュースなどやってみたいですね」
──他に今後アーティストとして挑戦したいことは?
「映画が好きなので、大きく言えば映画を作ってみたいかな。映画音楽なんかもやってみたいですね。自分の中で曲を作る時に情景が浮かぶような曲が大事だと思ってて、その集大成的な感じが映画音楽なのかな~と」
──ありがとうございました。ライブも楽しみです!
「大阪と福岡は新曲のリリース前にライブがあるのですが、もちろんライブでは披露しますのでお楽しみに! いち早く聴けるのもライブの醍醐味ですし、直接お客様に届けることができるのも嬉しいですね。ぜひ遊びに来てください」