チケットのことならチケットぴあチケットぴあ

こんにちは、ゲストさん。会員登録はこちら

チケットぴあインタビュー

岩本輝雄

岩本輝雄
オークランド シティFC(ニュージーランド)の一員として現役復帰し、前回大会でプレーした岩本輝雄氏。海外での豊富な経験をもとに、今回の出場クラブの特徴や、初出場する日本のクラブへの期待感を語ってくれた。

——TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2007の開幕まであと少しとなりましたが、岩本さんは前回大会に参加され、実際ピッチに立たれましたが、いかがでしたか?

「クラブ世界一を決める大会だということはもちろんわかっていましたが、それよりも僕にとっては久々に日本のピッチでプレーできる機会でした。たくさんの人が応援に来てくれていたし、クラブ世界一を決める大会に自分が出場するんだという気持ちもありましたが、素直に試合に出られたことが嬉しかったですね」

——日本での久々の公式戦には興奮しましたか?

「興奮することもなく、むしろ冷静でしたね。先発出場ではなく途中からピッチに立ったというのも大きかったと思います。試合の状況や流れを把握してから出場できたので、緊張や興奮することなく冷静にピッチに立てました」

——では今大会のことをお聞きしたいのですが、今大会の優勝候補と注目のカードを教えてください。

「優勝候補にボカ・ジュニアーズを推したいと思ったのですが、リベルタドーレスカップ制覇の立役者だったファン・ロマン・リケルメが移籍してしまったのが痛いですね。ACミランも決勝に進出してくるとは思いますが、トーナメントを見渡したとき、個人的に一番面白いカードは、CFパチューカとアフリカ代表の一戦。これは本当に面白いと思いますよ」

——昨年に続き、北中米カリブ海地区代表としてはメキシコのチームが出場しますが、メキシコサッカーの特徴とは?

「メキシコのサッカーというのは激しくて速くて運動量があります。2年前、メキシコリーグのトルーカで練習したのですが、標高が2600mもあって、最初は苦しくて苦しくて練習どころじゃなかった。パチューカも標高が高いところで練習しているので、豊富な運動量の秘訣はそこにあると思います。日本は標高が低いので、メキシコの選手たちは楽に走れると思いますよ。その点で条件としては有利なのですが、寒さが問題になってくると思います。アフリカは現時点でまだ出場クラブが決まっていませんが、昨年のアル・アハリにしてもパスをつないでくるサッカーをするチームが多い。それだけにパスサッカー同士の対戦はきっと面白い内容になると思いますよ」
※その後、アフリカ代表はエトワール・サヘルに決定。

——オセアニアのサッカーについてもお聞きしたいのですが。

「一言で言ったらラグビーです(笑)。フィジカルがとにかくすごい。一昔前のイングランドみたいなサッカーだと思います。とにかく中盤を省略して、ゴール前へ蹴り込むチームが多いですね」

——過去2大会で南米勢が優勝しているように、今大会も南米代表として出場するボカ・ジュニアーズは有力ですか?

「アルゼンチン国内でプレーしている選手たちは、一部の選手を除けば、年俸はとても低いですよね。それだけにヨーロッパ進出のきっかけにもなるこの大会へのモチベーションは高い。そしてボカ・ジュニアーズの場合は、変な負け方をしたら国に帰れないというプレッシャーもあると思います。無様な試合をして帰ったら、空港にファンが待ち構えているでしょうし。それだけに絶対に優勝する気満々で大会に臨んでくると思いますよ。2000年にボカ・ジュニアーズがトヨタカップを戦うために来日した際、紅白戦の人数が足りないということで練習に参加したのですが、一対一が本当に強くて、なかなかボールが奪えなかったことを覚えています。アルゼンチンの選手たちは本当にうまいですよ。細身に見える選手でも彼らの筋肉はすごいんです。ただ筋肉をつけるというのではなく、スピードを活かすための筋肉ですね。そこもアルゼンチンの選手たちが、華麗なパスサッカーができる理由だと思います」

——ヨーロッパ代表のACミランですが、今シーズンのリーグ戦では苦戦しています。この大会までにはコンディションを整えてきますか? また今大会での岩本さんの見所を教えてください。

「キャプテンのパオロ・マルディーニは人一倍この大会で優勝したいという気持ちが強いはずです。勝って有終の美を飾りたいはずですから。チームも彼のためにタイトルを獲りにくるはずです。カカ、フィリッポ・インザーギ、アルベルト・ジラルディーノ、クラレンス・セードルフと、ACミランには個人的にも好きな選手がたくさんいるのですが、今大会では、日本のクラブがヨーロッパや南米の強豪と真剣勝負の場で対戦する可能性があることを楽しみにしています。プレシーズンマッチで、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナが来日して、Jリーグのチームと対戦する機会はたくさんありますが、タイトルをかけた真剣勝負の場ではないですよね。例えば浦和レッズは、プレシーズンマッチでマンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンヘンと対戦して互角の戦いを見せるし、そう簡単にはやられない。でも、それが真剣勝負の場ではどうなのか。それを見てみたいですね。ミランのカカはヨーロッパのトップレベルの試合でもいとも簡単にDFをスルスルと抜いていってしまうようなすごい選手ですよね。例えば浦和レッズの鈴木啓太、田中マルクス闘莉王や坪井慶介が、カカと対峙したとき防げるのか、それともやられてしまうのか。世界トップレベルのチームと日本のチームが真剣勝負の場で対戦したとき、どこまで日本のチームはやれるのか、それを見てみたいですね。考えただけでもワクワクしてきます」


取材・文:原田大輔(WORLD SOCCER GRAPHIC編集長) 撮影:佐野美樹

岩本輝雄

岩本輝雄

岩本輝雄

岩本輝雄

プロフィール