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チケットぴあインタビュー

狩野健太・長谷川アーリアジャスール

狩野健太・長谷川アーリアジャスール
今シーズンのJリーグも残りわずか。11月29日、横浜F・マリノスは日産スタジアムにてホーム最終戦を戦う。対する清水エスパルス。中盤で攻撃を操る狩野健太&長谷川アーリアジャスールの2人が、清水戦への熱意を語ってくれた。

──今シーズン、ここまでのリーグ戦を振り返って、どういう感想を持っていますか?

長谷川アーリアジャスール(以下長谷川)「引き分けが多いのが悔しいですね。上位との試合では、みんなモチベーションを高く持って臨み、勝てているのに、下位が相手の勝たなければいけない試合を引き分けてしまっている。それが今の順位にいる一番の理由だと思う」

狩野健太(以下狩野)「まず、このメンバーでこの順位にいちゃいけないですよね。今シーズンは、1年を通して戦術が固定できず、その都度、こうしていこうという狙いはあったけど、年間を通してチームの柱となるものがなかった。ただ、個人的には1年通してコンスタントに出場するのは初めての機会だったので、大きな経験を積むことができた。それだけに残りの試合では来年につながるプレーを見せられればと思います」

──横浜FMは、鹿島や浦和、名古屋と強豪相手に勝利する一方で、長谷川選手も言ったように勝たなければならない相手に引き分け、あるいは負けています。その原因は何だと捉えていますか?

狩野「まず前提として上位陣は攻撃に出てきてくれるのが大きい」

長谷川「相手も自分たちのスタイルで戦ってきてくれるので、自分たちも自分たちのサッカーを出せる。そのほうがやりやすさはありました」

狩野「一方で引いて戦ってくる相手に苦しんだ」

長谷川「引いた相手をどう攻略するかというのが課題です」

──今シーズンのホームゲームも残すところ清水戦だけになりました。どんな試合にしたいですか?

狩野「ホーム最終戦はサポーターもたくさん来てくれると思うので、勝って終えたいですね」

長谷川「ホーム最終戦ということでサポーターも盛り上げてくれるはず。その期待に応えるには勝利しかないので、しっかり勝利をプレゼントしたいと思います。残りの試合では、今までやってきたことを、しっかりピッチで表現して勝って締めくくればと思う」

──その勝たなければならない試合で対戦する清水には、どういうイメージを持っていますか?

狩野「上位に着けている安定感のあるチームという印象ですが、負ける相手ではないと思っています。清水の特長はサイド攻撃ですよね。それでゴール前の岡ちゃん(岡崎慎司)と」

長谷川「ヨンセンがクロスに合わせてくる」

狩野「その2人は確かに注意しなければならない選手です。だけど、逆に清水はサイドアタックという攻撃の形がはっきりしているので、クロスを上げさせないように潰すことができれば優位に立てる。うちのセンターバックは強いので、とにかくクロスさえ上げさせなければ、十分にやれると思います」

長谷川「僕もそう思いますね。サイドバックの市川大祐選手、太田宏介選手は、いいクロスを持っているので、まずはそこを潰すこと。とにかく、クロスを上げさせないようにしたい」

──では横浜FMは、その清水をどう攻略しますか?

長谷川「清水は、両サイドバックが攻撃参加の意識が強い。それでいて両サイドMFは、サイド攻撃を仕掛けた際、逆サイドが中に絞る傾向がありますよね。そうなると必然的に中盤やサイドの裏にスペースができる。そこを両サイドの僕や健太くん、もしくは坂田(大輔)くんが斜めに走ったり、同サイドの裏を狙って動いていけばチャンスは作れるはず」

狩野「仮に相手がブロックを作って守備的に戦ってきたとしても怖がらずに勝負していきたい。自分も釣られて引いてしまうのではなく、うまく駆け引きしながら仕掛けていきたい。反対に相手が攻撃的に来るのであれば、そこはいつも通り。先手を取ってガンガン攻め込むだけです」

──攻略のカギとなるのはどこですか?

狩野「両サイドの裏のスペースだと思います」

長谷川「そこを2人で突いていきたいですね」

狩野「パスにしても横パスで逃げるのではなく、そのスペースへ向けてチャレンジするパスを通していきたい」

──清水で警戒すべき相手は誰ですか?

長谷川「伊東輝悦選手ですね。経験も豊富だし、何よりサッカーを熟知している。うちのチームで言えば、マツさん(松田直樹)だったり、佑二さん(中澤佑二)という位置付けの選手ですからね」

狩野「2トップですかね。でも、繰り返しになっちゃうけど、うちのセンターバックも強いので心配はないと思います。僕らがマッチアップするのはサイドバックなので、ここには負けたくない」

──2人がサイドを制するために意識することは?

狩野「一対一で絶対に負けないこと。それと守備面ではやはりクロスを上げさせないこと。この2つですね」

長谷川「僕ら2人は、サイドにただ張っているタイプではないので、ボランチと最終ラインの間に顔を出しながらボールに絡んで、攻撃のタイミングを計っていければと思う。例えば、小宮山(尊信)さんが上がってきたところをうまく生かして、ワンツーから相手ディフェンスの裏を抜ける、もしくは中央から斜めに走って相手を引き離す。こうした動きを継続してやれれば、相手のセンターバックも必ず釣られるときが来る。そのときがチャンスです」

狩野「それにボランチが絡んできてくれれば、攻撃に厚みも出る。ボランチの2人は守備力が高く、攻撃に関しては僕らに自由にやらせてくれるので、楽をさせてもらえる。そのボランチとサイドバックがタイミングを合わせて攻撃参加してきてくれれば」

長谷川「チャンスになる」

狩野「うん。確実に崩せると思う」

──他に警戒すべきところは?

長谷川「あとは藤本淳吾選手のFKじゃないですか。でも、うちにも健太くんがいますからね! FKを決めてくれると思いますよ!」

狩野「おいしいところを持っていきたいですね(笑)」

──清水戦で2人はどんなパフォーマンスを見せてくれますか?

狩野「ゴールを決めたいですね」

長谷川「僕もゴールですね」

狩野「でも、お前、まだ今季1得点でしょ?」

長谷川「そうなんですよ。ナビスコカップの1点だけなんですよね。やっぱり、ゴール、ゴールって思っていると空回りしそうなので平常心で……あっ、でも清水戦の開催日って確か11月29日ですよね? 実は去年の11月29日の東京V戦で、僕、ゴールを決めてるんですよ!」

狩野「おっ、東京V戦の話を持ち出してきたね」

長谷川「プロ初得点だったので今でもしっかり覚えてるんです。あれは後半…」

狩野「ロスタイム?」

長谷川「そう、ロスタイムに決めたんです」

狩野「それでマン・オブ・ザ・マッチ?」

長谷川「そうそう。マン・オブ・ザ・マッチを獲得したんです」

狩野「じゃあ、今季最終戦のマン・オブ・ザ・マッチを2人で争いますか?」

長谷川「いいですよ。望むところです。負けませんよ!」



取材・構成:原田大輔  撮影:佐野美樹

狩野健太・長谷川アーリアジャスール

狩野健太・長谷川アーリアジャスール

狩野健太・長谷川アーリアジャスール

狩野健太

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長谷川アーリアジャスール

プロフィール

●狩野健太

1986年5月2日生まれ。静岡県出身。176cm/65kg。MF。静岡学園高卒業後、'05年に横浜FMに入団。年々出場機会を増やすと、今季は主力に定着した。プレースキッカーを務めるように、テクニックに定評があり、今季は主に左サイドMFとしてゲームを操る。


●長谷川アーリアジャスール

1988年10月29日生まれ。埼玉県出身。186cm/70kg。MF。横浜FMユースで育った生え抜き選手。'07年にリーグデビューを飾り、今季でプロ3年目を迎えた。長身ながら足下がうまく、スピードとテクニックを生かしたドリブルとパスで攻撃に貢献する。