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チケットぴあインタビュー

「2ピアノ4ハンズ」 テッド・ダイクストラ & リチャード・グリンブラット

「2ピアノ4ハンズ」 テッド・ダイクストラ & リチャード・グリンブラット
舞台上には2台のグランドピアノと2人の俳優のみ。16年前にカナダで開幕以来、オフ・ブロードウェイを始め全世界150都市で上演され、200万人以上の観客を動員している本作は、その大ヒットぶりとは裏腹にシンプルなステージが魅力だ。たった2人で子どもやピアノ教師などそれぞれ約20もの役を演じ分け、成長するにつれて味わう“人生のほろ苦さ”を音楽と笑いで表現する。8年ぶりの再来日にして「このツアーが最後」と語るオリジナルキャスト2人に聞いた。

――ピアニストを目指す少年の成長物語を、他に役者は使わずに2人だけでやろうと思ったのは、何がきっかけだったんでしょうか?



リチャード「僕らは元々知り合いで、お互いにクラシックピアノの教育を受けてきたことは知っていたんだ。小さい頃の経験を話していくうちに、別々の環境でも同じような体験をしてきてきたことに気づいてね。それで、芝居を1本書いてみよう、ということから始まったんだよ」



テッド「実際の僕らは、劇中に出てくる“テッド”と“リチャード”よりは大人しかったかな(笑)。でも大体はあんな感じだった。名前を見ても分かる通り、これは僕たち自身から生まれた物語だから、僕ら以外に誰か役者が出るというのは考えられなかったんだよ。ピアノの椅子に収まるのが2人だった、というのもあるけどね」



――芝居をしながら連弾をしたりと、観ているだけで楽しいのですが、物語には一度ピアノを離れて戻ってきたお2人の人生も反映されているとか。



テッド「偶然だけど2人とも17歳の時、ピアノのレッスンから一度離れたんだ。でもやっぱり戻ってきたし、改めてレッスンが出来た時の喜びは大きかった。その代わり、前のレベルに戻るまで厳しい練習を積まなくちゃいけなかったんだ。ピアノじゃなくても似たよう経験を多くの人がしているんじゃないかな。僕にしても、今が一番楽しくピアノを弾いている気がするね(笑)」



リチャード「この作品は、終演後に楽屋に来た人がまず『私の経験は…』と話し始めるのが特徴でね(笑)。劇中で演奏する曲はピアノを習っている人におなじみのものはもちろん、ポップスもあるから、誰でも分かるものばかり。それもあって、誰もが自分の体験に置き換えることが出来るんだろうね。それが、この舞台がこんなに続いてきた理由なんじゃないかな」



――これが最後となる世界ツアーですが、日本では東京の他に大阪、名古屋、そして仙台公演もありますね。



リチャード「前回公演は東京だけだったから、各地で公演ができるのを楽しみにしているよ。とりわけ東日本大震災の被災地である仙台で公演が出来るのは、舞台人として光栄なことだ」



テッド「演劇というのは、舞台で展開される様々なシチュエーションを観てもらうことで、演じる側と観る側とが気持ちを共有すること。私たちにとっても最後のツアー。ぜひ一緒に楽しみましょう!」




取材・文:佐藤さくら


▼「2ピアノ4ハンズ」
5月12日(土) ~ 20日(日) 日生劇場 (東京都)
5月23日(水) 電力ホール (宮城県)
5月26日(土) 名鉄ホール (愛知県)
6月1日(金) ~ 3日(日) 大阪松竹座 (大阪府)
[出演・劇作・脚本・演出]テッド・ダイクストラ / リチャード・グリンブラット
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