――"三宅裕司舞台復活記念!"と銘打たれた公演ですが、昨年5ヶ月間の芸能活動休止後、初の舞台となります。
「昨年7月末に椎間板ヘルニアの手術をしたのですが、色々な要素が重なって、足が麻痺してしまって。とにかく早く治したいということで秋のSETの本公演も中止にしてリハビリに専念しました。(足の具合を)ここまでもってくるには相当大変だったんですけど、僕の中では手術から約1年後ならば絶対できると思っていたので、この舞台に立つために頑張りました。それに病室でテレビを見ていたら、東北の被災地の方たちが大変な状況にいるはずなのに前を向いて、ものすごく頑張っていたんです。あの笑顔を見て、こんなことで落ち込んでちゃダメだとすごく思いましたね」
――この物語も、そのときの気持ちが発端となって生まれたとか。
「被災された方々のそういった姿を見て、『日本人ってすごいな』と思ったのが始まりです。落語や演歌といったものは、日本人の良さを描くストーリーの題材として集めていきました。僕は高校・大学と落語研究会で落語をやっていましたが、"寅さん"みたいな日本人が最も好きな人情喜劇の原点は古典落語だろうなと。つまんない噺は消えていいものだけが残ってますし、落語というもの自体が日本や日本人の良さを表したものだと思いますね。落語を題材にするなら協会の争いの話がいいなと思って、サスペンスタッチのコメディになっています。ストーリー自体は感動的でもあるので普通の芝居なら感動にもって行くところを、笑いをふんだんに織り交ぜてどう軽演劇にしていくかってところですね」
――今回のヒロインは美人演歌歌手として人気の林あさ美さんです。
「洋装が似合ってキレイでスタイルの良い演歌歌手が必要で。このリクエストに応える人を探すのは大変だろうと思ったんですけど、この芝居のためにこれまでやってきてくれたんだなというような(笑)ピッタリの方がいたんです」
――出演者でもある春風亭昇太さんが"落語指導"としてクレジットされてますが、三宅さんをはじめとする皆さんの落語が聞けると考えていいのでしょうか?
「考えるのは自由です(笑)。ま、なんらかの形でちょろっと見せられればいいなとは思ってます。でも本職の昇太は落語家の役じゃないんです。昇太は落語に疎い刑事役。ね、コメディになってきたでしょ?(笑)」
▼三宅裕司舞台復活記念!熱海五郎一座「落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース~」
6月15日(金) ~ 7月1日(日) サンシャイン劇場(東京 池袋)
[作]妹尾匡夫
[構成・演出・出演]三宅裕司
[落語指導]春風亭昇太
[出演]渡辺正行 ラサール石井 小倉久寛 春風亭昇太 東貴博 林あさ美
劇団スーパー・エキセントリック・シアター
■一般発売:4月8日(日) 10:00