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チケットぴあインタビュー

春野寿美礼 meets imageオーケストラ

春野寿美礼 meets imageオーケストラ
その歌声は“ベルベットボイス”と称され、宝塚でも屈指の歌唱力を誇った元花組男役トップスターの春野寿美礼。2008年の退団後は1年に1度コンサートを開催しているが、今年はimageオーケストラとの競演が実現。ショパンなどクラシックの楽曲を中心に、自身のコンセプトである“男と女”の世界をドラマチックに表現する。

――9月に行われる『春野寿美礼meets imageオーケストラ』のコンセプトや内容を教えてください。



「今年はショパンの生誕200周年にあたる年で、私自身のコンセプトである“男と女”を彼の楽曲の中に組み込んで自分の世界を広げられるものができないかなと考えていたんです。それを形にした『Chopin et Sand-男と女-』というアルバムが7/28に発売になるんですが、コンサートではその収録曲を歌わせていただきます。過去2回のコンサートは私一人でしたが、今回は “癒し”のコンセプトアルバム『image』でおなじみのimageオーケストラの方たちと一緒にやらせていただくことになりました」



――ニューアルバムはショパンをはじめとするクラシックの名曲にオリジナルの歌詞をつけたナンバーが5曲収録されていますね。



「『追憶のバルセロナ』(原曲:ショパン『夜想曲20番嬰ハ短調』)にはバンドネオンの小松亮太さん、『夢から醒めて』(原曲:シューマン『トロイメライ』)にはピアノの松谷卓さんが参加してくださって、お2人はコンサートにも登場します。小松さんはプライドを持ってアルゼンチンタンゴを演奏されている方で、あの『夜想曲』を熱いタンゴにしてしまったんですよ(笑)。なかなか想像がつかないですよね? 松谷さんは歌とのコラボレーションは初めてだったらしいんですけど、お互いに息を合わせながら、『トロイメライ』を朝の目覚めのような穏やかな曲に仕上げていきました。どちらも聴くとすごく新鮮な感じがすると思います。新しいジャンルの音楽が仕上がったなという風に感じましたね」



――クラシックの楽曲に歌を乗せるというのは、やはり普段歌っている曲とは違う感覚がありましたか?



「クラシックってやっぱりメロディ的にきっちりしているところがあって、そこを崩してしまうと曲の良さがなくなってしまう。反対に、メロディを重視するあまりせっかくつけていただいた日本語の歌詞をうまく乗せられないのであれば、コンセプトの“男と女”の世界を十分に表現できない。だからそのバランスをとることが今回自分の中で、非常に繊細な問題でしたね」



――宝塚時代から歌唱力に大変定評がありましたが、春野さんにとって“歌う”とはどういうことですか?



「宝塚でやっていたとき、自分は“歌の人”だとかそんなことはまるで思わず、歌が自分の武器という意識もありませんでした。ただ歌によって気持ちを表現することはすっごく好きでした。単純な音やメロディの美しさといったことではなくて、その人の奥深くに隠されている思い、情景といったものを表現するのが好きだったんです。私はやっぱりどんな歌を歌ったとしても、ドラマチックに仕上げたい。今回のコンサートでも、一曲一曲の世界を歌で映像のようにお見せできればいいなと思っています」




取材・文:武田吏都


▼春野寿美礼 meets imageオーケストラ
9月20日(月・祝)・21日(火) サントリーホール 大ホール(東京都)
[共演]羽毛田丈史(p、音楽監督)/オーケストラimage
[ゲスト]20日:小松亮太(バンドネオン) 21日:松谷卓(p)
9月23日(木・祝) 梅田芸術劇場 メインホール(大阪府)
[共演]羽毛田丈史(p、音楽監督)/オーケストラimage
[ゲスト]小松亮太(バンドネオン)
□7/24(土)10:00一般発売
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春野寿美礼
Chopin et Sand -男と女-
2010年7月28日リリース
\2,520-(税込) ESCL-3495
春野寿美礼が歌うクラシカルメロディ5曲
そして、ピアノ、オーケストラによる原曲5曲を併せた大人のための上質音楽集全10曲収録
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