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チケットぴあインタビュー

「テキサス」 星野源

「テキサス」 星野源
個性派ぞろいの「大人計画」に所属し、俳優、シンガーソング ライター、インストゥルメンタルバンド・SAKEROCK のリーダー と、幅広い活躍を見せている星野源。そんな星野が、ついに初主演舞台に挑むと言う。その作品は、長塚圭史の作演出で11年前に初演された『テキサス-TEXAS-』。6年ぶりにマサルが田舎へと戻ると、伝統も、ルールも、人の顔さえも変わっていて――。この奇妙で暴力的な作品で見せる、これまでにない星野源とは?

――舞台での主演作はこれが初となりますが、やはり星野さんというと、脇で光る俳優さんというイメージがあります。



「これまではなぜか"優しい"とか、"普通"とか、同じような役を振られることが多かったですね。でもそれってきっと、自分の見た目の雰囲気とか印象が大きく影響しているせいだと思うんです。だからこれを機会に「この人ちょっと違うぞ」とか、「こいつなんか気持ち悪いぞ」とか(笑)。ちょっと今までのイメージを変えたいなと思っているんです」



――イメージを覆すには、この『テキサス-TEXAS-』のマサル役はぴったりですね。



「そうですね。長塚(圭史)さんが11年前に書かれたホンということで、初期衝動感があるというか、すごく混沌としてるなって思います。内容的にもちょっと次元の違う町の話のような、若干ファンタジーみたいなところもある。その中でマサルっていうのは、なんかバカですよね(笑)。しかも調子に乗っちゃったバカっていう、一番たちの悪いバカ(笑)。悪い意味で地に足がついていない、みたいな。でもたぶんトリッキーな役どころって、見た目怖そうな人が暴れ出すより、普通っぽい人が急に暴れ出した方がよっぽど怖いと思うんです。そういう感じが出せたらいいなって思います」



――初演の演出は長塚さんがされていましたが、今回は河原雅彦さんが手がけられます。



「河原さんの演出って、大胆なのに繊細、みたいなところがあると思うんです。えー!っていう飛び道具的なことをするのに、そこに至るディティールは、すごく細やかな心理描写からきていたり。きっと今回も普通のことはされないと思いますし、その予想できないところがまたすごく楽しみです」



――共演者の方々も非常に濃いメンツがそろいました(笑)。



「その点もすごく楽しみですね。この方々とだったら、セリフの掛け合いだけでも相当おもしろくなるんじゃないかなと。ぶっ飛んだ内容ではありますが、ぜひそういう会話劇としてのおもしろさ、役者たちの芝居合戦も楽しみにしていただきたいと思います」




取材・文:野上瑠美子 撮影:源賀津己



▼「テキサス」
3月17日(土) ~ 4月8日(日) PARCO劇場(東京都)
[劇作・脚本]長塚圭史 [出演・演出]河原雅彦
[出演]星野源 / 木南晴夏 / 野波麻帆 / 岡田義徳 / 福田転球 / 政岡泰志 / 伊達暁 / 吉本菜穂子 / 山岸門人 / 湯澤幸一郎 / 高橋和也 / 松澤一之
■一般発売:1月28日(土) 10:00