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チケットぴあインタビュー

「トップ・ガールズ」 寺島しのぶ

「トップ・ガールズ」 寺島しのぶ
昨年、ベルリン国際映画祭で主演女優賞を獲得し、名実ともに世界のアクトレスとして進化を遂げた寺島しのぶ。そんな彼女が新たに挑む舞台は、82年に英国ロイヤルコート劇場で初演されたキャリル・チャーチル作『トップ・ガールズ』。 妻として母としてキャリアウーマンとして、トップギアの疾走感を保ちながら全力で生きようとする女たちのリアルライフを描く会話劇だ。

――今回、寺島さんが演じる主役マーリーンは男社会で出世したキャリアウーマン。がんがん働いてじゃんじゃん飲んで、下ネタも批判も遠慮なくしゃべって、本当にバイタリティに溢れた女性です。



「私は、こういうエネルギッシュな女性を演じることがとても好きです。というよりも普段から、なんとなく生きている感じの人に興味がないんですね。今回のマーリーンも仕事や家庭に悩みつつも、きちんと自分で人生を選んでビシッと生きていますから。とても生き方が『一本』で好きです」



――この作品が初演されたサッチャー政権下のイギリスでは、女性が今以上に肩肘張って頑張っていたように思います。30年後の現代の視点からこの脚本を読まれて、寺島さんはどのような印象を持たれましたか。



「まったく古さを感じませんでした。その頃も今も、女性の悩みはさほど変わらないんだなと思いました。どう仕事と家庭を両立させるか、どう子供を育てるか。そんなことをああだこうだ、様々な女性たちがしゃべりまくる。 生々しくて、えげつなくて、下ネタも悪口もなんでもありな「公開ガールズトーク」をお見せできればと思います」



――寺島さん自身、ガールズトークの場にふだん参加されることはありますか?



「国際結婚カップルの会というのがあって、月に一度参加しています。結婚相手の国籍がばらばらな日本人女性が集まって、旦那さんの悪口を言いあうんですけど、それはねぇ、相当楽しい(笑)。と同時に、女って残酷だなとも思う。今回の芝居でも、そういう女性の生っぽい嫌らしさが出せればいいですね」



――麻実れいさん、小泉今日子さん、渡辺えりさん、鈴木杏さんと共演者も強者揃いで、威勢のいいガールズトークが炸裂しそうです。



「よくぞこれだけのキャストを揃えてくださいました、という感じです。マーリーンは皆さんの演技をわりと「受ける」立場にあるんですが、いまからどうやって皆さんの球を受けようかと……、すごく楽しみにしています」




取材・文:岩城京子 撮影:引地信彦

ヘアメイク:新井克英(e.a.t...)
 ワンピース  靴
 /アンテプリマ(アンテプリマ ジャパン)
 〒108-0071
 港区白金台3-19-1 興和白金台ビル4階
 TEL  5449-6122
スタイリスト:三塚亜以子


▼「トップ・ガールズ」
4月1日(金) ~ 4月24日(日) シアターコクーン(東京都)
[出演]寺島しのぶ / 小泉今日子 / 渡辺えり / 鈴木杏 / 池谷のぶえ / 神野三鈴 / 麻実れい
□一般発売:2月19日(土) 10:00